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睡蓮鉢やプラ舟でビオトープを始めると、『ブクブクなしで本当に大丈夫?』と気になりますよね。
結論から言うと、ビオトープはエアレーションなしでも回ることが多いです。ただ、それは水草・生き物の数・水温のバランスが取れている時の話なんです。
この記事では、ビオトープがなしで回る仕組みと、エアレーションを付けたい場面を紹介しますね。
ビオトープにエアレーションは要る?
ビオトープのエアレーションは、基本はなしで始めて、バランスが崩れた時に足すという考え方で大丈夫です。生き物が多い、真夏で水温が高い、水草が少ないといった時は、付けておくと安心です。
『みんなビオトープにはブクブクを付けないって言うけど、なんで?』と不思議に思う方も多いはずです。
屋外の容器は水面が広く、昼は水草が光合成をします。この2つがうまく働くと、エアーポンプがなくても酸素が保たれやすいんです。
| ビオトープの状態 | エアレーション | 理由 |
|---|---|---|
| 水草が多く、生き物が少ない | なしで様子を見る | 昼の光合成と水面で酸素が保たれやすい |
| 生き物を増やした | 様子を見て足す | 酸素を使う量が増える |
| 真夏で水温が高い | 足すと安心 | 水温が高いと溶ける酸素が少ない |
| 水草がほとんどない | 足すと安心 | 酸素を作る働きが弱い |
エアレーションそのものの役割は、エアレーションとは?で紹介しています。
ビオトープがエアレーションなしで回る仕組み
ビオトープでは、水草が昼に酸素を作り、生き物や水の中の微生物がそれを使います。広い水面からも空気中の酸素が溶け込みます。この「作る」と「使う」のつり合いが取れていれば、エアレーションなしでも回るんです。
計測機器の会社の説明では、水の中の酸素は主に大気から供給され、藻類の光合成で一時的に多くなることがあるそうです。
反対に、微生物の呼吸や、有機物が分解される時に酸素は減っていきます。

| 働き | していること | 時間帯 |
|---|---|---|
| 水草・藻 | 光合成で酸素を作る | 昼 |
| 水草・藻 | 呼吸で酸素を使う | 昼も夜も(夜は使うだけ) |
| 水面 | 空気中の酸素が溶け込む | 一日中 |
| メダカなどの生き物 | 呼吸で酸素を使う | 一日中 |
| 微生物 | フンや食べ残しを分解し、酸素を使う | 一日中 |
夜は酸素が減る時間
実は、ビオトープで気をつけたいのは夜なんです。
テトラは、水草は昼に酸素を作るけれど、夜は「メダカと同じように呼吸をするため」酸欠になってしまうこともある、と案内しています。
岡山理科大学の解説でも、昼は光合成で二酸化炭素が減り、夜は呼吸や分解で二酸化炭素が増えると書かれています。昼と夜で、水の中の様子は大きく入れ替わるんですね。
メダカのビオトープは昼と夜で水が変わる
メダカのビオトープでエアレーションを考える時は、昼と夜の違いを知っておくと判断しやすくなります。
岡山理科大学の解説では、閉じた浅い池などでは、光合成で昼のpHが8を超えることも多いと書かれています。それだけ、昼は水草や藻の働きが強いということです。
反対に、夜から朝にかけては酸素が減り、二酸化炭素が増えていきます。メダカの様子を見るなら、朝いちばんがおすすめです。
「昼に見たら元気だったのに」
「朝に見てみて。酸素が少ないのは夜から朝にかけてだよ」
ミジンコの色も酸素の目安になる
ビオトープにミジンコがわいていたら、その色も見てみてください。
大学の研究では、ミジンコは酸素が多い所では透明に近く、酸素が少ないとヘモグロビンが増えて赤くなると報告されています。赤いミジンコが増えてきたら、水の中の酸素が少なめになっているサインかもしれません。
ミジンコを育てる時の泡の考え方は、ミジンコ・グリーンウォーターのエアレーションで紹介しています。
エアレーションを付けたい場面は?仕組みが崩れる時
エアレーションを付けたいのは、「酸素を作る側」が弱った時か、「酸素を使う側」が増えた時です。具体的には、水草が少ない、生き物が多い、水温が高い、水が汚れてきた時です。
『うちのビオトープは大丈夫かな?』と迷いますよね。次の表で、崩れやすい条件と見分け方を確かめてみてください。
| 崩れる条件 | 起きていること | 見分け方 | 対処の例 |
|---|---|---|---|
| 生き物を増やした | 酸素を使う量が増える | 朝に水面近くでパクパクする | 数を減らすかエアレーションを足す |
| 真夏の高水温 | 水に溶ける酸素が少なくなる | 日中に水温が上がり、魚が元気がない | 日除けとエアレーション |
| 水草が少ない | 酸素を作る働きが弱い | 水面が静かで、水がよどむ | 水草を足すかエアレーション |
| エサの与えすぎ | 分解で酸素が使われる | 水がにごる・においがする | エサを減らして水を換える |
| 油膜が広がる | 水面での酸素の溶け込みが減る | 水面にぎらぎらした膜 | 水面を動かす |

ポンプを足す前に見直したいこと
『酸素が足りないかも』と思った時、すぐにポンプを買う前に、できることもあるんです。
ビオトープの仕組みは「作る側」と「使う側」のつり合いなので、使う側を減らすだけで落ち着くこともあります。
- 生き物の数が、容器の大きさに対して多すぎないか
- エサを食べ残すほど与えていないか
- 水草が減ったり、枯れたりしていないか
- 真夏の昼に、直射日光が当たり続けていないか
- 底にフンや落ち葉がたまりすぎていないか
これらを整えても朝にパクパクが続くなら、エアレーションを足すタイミングです。
夏の水温に気をつける
新JIS(2016)の淡水・1気圧の値では、水に溶ける酸素の上限は20℃で9.09mg/L、30℃で7.56mg/Lです。
テトラは、屋外のメダカについて「水温が28℃以上になると」危ないことがあり、「水温が30℃を超えると」食欲が落ちていくと案内しています。夏はすだれやよしずで日除けを作るのも大切です。
夏の工夫は夏のエアレーションで詳しく紹介しています。
冬はそっとしておく
冬のメダカについて、テトラは10℃を下回ると冬眠のような状態になると案内しています。冬の水深は15cm程度を保つと、完全に凍るのを防ぎやすいそうです。
冬は水温が低く、水に溶ける酸素も多くなる時期です。強い泡で水をかき回すより、そっとしておく考え方が向いています。
キョーリンも、冬のメダカは「水替えはせず、そっとしてあげよう」と案内しています。
ビオトープにエアレーションを付ける方法
屋外のビオトープにエアレーションを付けるなら、屋外で使える物を選ぶのが前提です。電源がない場所ならソーラー式、コンセントが近いなら屋外使用に対応したポンプを選びます。
『家の中で使っているポンプを外に置けばいい?』と考える方もいますよね。
ただ、GEXやダイソーのポンプは屋内専用とされています。GEXは、屋根があってもベランダや軒下で使わないよう案内しているんです。
| 方法 | 公式に案内されている例 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ソーラー式 | テトラ メダカのソーラーブリードポンプ | 蓄電機能がなく、光が足りないと止まる |
| 屋外対応のコンセント式 | 水作 アウトサイドエアポンプ10000(IPX4) | 強い風雨が直接当たる場所には置けない |
| 乾電池式・充電式 | 停電時や一時的な使用向けの物が多い | 電池の残りや充電に気を配る |
ソーラー式で付ける時
テトラのソーラーブリードポンプは、「屋外で使用できる電源のいらないソーラー式パワーポンプ」と案内されています。
ただし、蓄電機能はなく、光量が足りない時は止まります。曇りの日でも、目安として10,000Lx以上の光がソーラーパネル全体に当たる必要があるそうです。
つまり、夜は泡が止まるということです。夜の酸素が気になる時の対策としては、数を減らす・水草を整えるといった工夫と組み合わせて考えましょう。ソーラー式の選び方はソーラー式エアーポンプで詳しく紹介しています。
- 屋外で使える方式か、取扱説明書で確かめる
- ソーラー式なら、日当たりのいい場所にパネルを置く
- コンセント式なら、屋外対応の物を選び、雨が直接当たらない場所に置く
- エアストーンを容器の端に沈める
- メダカが流されない強さに調整する
- 雨の後や強い日差しの日に、動いているか確かめる
電源まわりの注意
屋外でコンセントを使う時は、製品の防水表示と取扱説明書を確かめてください。
GEXは、水槽より低い位置のコンセントを使う時は電源コードにループを作るよう案内しています。水がコードをつたってプラグにかからないようにするためです。分解や配線の加工はしないでくださいね。
屋内用のポンプを軒下に置いて使い続けること。GEXのQ&Aでは、屋外で使うと短期間でエアー量が減る可能性があるとされています。
屋外の電源の取り方は屋外のエアレーションで詳しく紹介しています。メダカの睡蓮鉢での使い方は屋外のメダカのエアレーションも参考になります。
ビオトープのエアレーションで知恵袋によくある相談
ビオトープの相談は「なぜなしでいいの?」「何匹まで?」「夏は付けるべき?」が中心です。
ここでは、ビオトープのエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。
「なぜ屋外ビオトープだと、フィルターやエアレーションが要らないの?」
室内の水槽では付けるのに、ビオトープではなぜ要らないのか、という質問です。
理由は、水面が広く空気中の酸素が溶け込みやすいこと、昼に水草や藻が光合成で酸素を作ること、微生物が汚れを分解してくれることの3つです。
ただ、これは生き物が少なく、水草がしっかりある時の話です。どれかが崩れれば、エアレーションが役に立ちます。
「30Lの睡蓮鉢でメダカビオトープ、何匹まで入れていい?」
濾過装置もエアレーションもなしで、メダカを何匹入れたらいいか、という相談です。
テトラは、メダカ1匹に必要な水の量は1リットルと言われている、と紹介しています。ただ、これは目安で、エアレーションなしなら少なめから始めるのが安心です。
「最初から多めに入れちゃった…」
「朝に水面でパクパクしていないか見て、気になるなら数を分けてあげるといいよ」
「夏場のメダカビオトープ、酸素不足が心配」
夏になって、メダカのビオトープにエアレーションを付けるべきか迷っている、という相談です。
夏は水温が上がり、水に溶ける酸素が少なくなる時期です。まずは日除けで水温が上がりすぎないようにして、それでも朝にパクパクしているならエアレーションを足してみてください。
「ソーラー式のパネルは、雨に当たっても大丈夫?」
屋外のビオトープでソーラー式のエアレーションを使う時、パネルが雨に当たってもいいのか、という相談です。
テトラのソーラーブリードポンプについては、公式Q&Aで「屋外使用を想定して設計しています。通常の雨下での使用は問題ございません」と案内されています。
ほかの製品は、それぞれの取扱説明書で防水の扱いを確かめてみてください。
よくある質問
ビオトープはエアレーションなしでも大丈夫ですか?
水草が多く、生き物が少なく、水温が落ち着いていれば、なしでも回ることが多いです。バランスが崩れた時に足す考え方で大丈夫です。
メダカのビオトープにエアレーションを付けると、メダカが疲れませんか?
強すぎると流されて落ち着けないことがあります。ストーンを端に置き、コックで弱めに調整してください。
ソーラー式のエアーポンプは夜も動きますか?
蓄電機能のない物は、光が足りないと止まるので夜は動きません。製品ごとの説明を確かめてください。
ビオトープでメダカの様子を見るなら、いつがいいですか?
朝いちばんがおすすめです。夜は水草も酸素を使うので、酸素が少なくなりやすいのは夜から朝にかけてです。
ビオトープの油膜はエアレーションで減りますか?
水面を動かすと油膜が広がりにくくなります。油膜の対策は油膜の記事でも詳しく紹介しています。
まとめ
- ビオトープは、水草・水面・生き物のバランスが取れていればエアレーションなしでも回る
- 夜は水草も酸素を使うので、酸素が減る時間になる
- 生き物が多い、真夏、水草が少ない時はエアレーションを足すと安心
- 屋外では、ソーラー式や屋外対応のポンプを選ぶ
- 電源まわりは防水表示と取扱説明書を確かめ、加工はしない





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