ザリガニのエアレーション|なしで飼える?水深と酸素の考え方

浅い水と石の陸地がある水槽で休むザリガニと、端から少し泡が上がるエアストーン

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子どもがザリガニを捕まえてきて、『とりあえず水槽に入れたけど、ブクブクって要るの?』と迷っていませんか。

結論から言うと、ザリガニのエアレーションは、水を浅めにして体を水から出せる場所を作れば、なしでも飼えることが多いです。

ザリガニは水面から空気を取り入れられる体のつくりを持っているからです。この記事では、水深と陸地の有無から、あなたの水槽にブクブクが要るかを判断する方法をお伝えしますね。

目次

ザリガニにエアレーションは必要?先に結論

先に結論

ザリガニは、水に濡れていれば陸でも呼吸ができるえらを持っています。浅い水と陸地を用意すれば、エアレーションなしでも飼いやすい生き物です。反対に、深い水に陸地なしで入れるなら、エアレーションを付けておきましょう。

『ザリガニって、どぶ川でも生きてるし平気でしょ?』と思う方も多いはずです。

たしかに丈夫な生き物ですが、それは「体を水から出して空気を取り入れられる」環境があっての話なんです。

飼い方エアレーション理由
浅い水+陸地ありなしで様子を見てよい水面や陸で空気を取り入れられる
浅い水+陸地なしあると安心水から体を出しにくい
深い水+陸地ありあると安心陸までたどり着きにくいことがある
深い水+陸地なし付けておく水の中の酸素だけが頼り

この表で、自分の水槽がどこに当てはまるかを先に確かめてみてください。

エアレーションの働きそのものはエアレーションとは?で紹介しています。

ザリガニのえらは「濡れていれば」陸でも使える

キョーリンは、ザリガニについて「水に濡れていれば陸でも呼吸ができる、特殊なエラを持っているんだ」と説明しています。

さらに「水中の酸素が不足すると、横向きになり、水面からエラに空気を取り入れて呼吸するんだよ」とも書いています。

つまり、ザリガニは酸素が足りない時に、自分で水面へ上がって息をつなぐ生き物なんです。

「低酸素に強い」と「酸素が要らない」は別の話

国立環境研究所の侵入生物データベースは、アメリカザリガニを「高水温・低酸素・水質汚染に耐性があり」と紹介しています。

『それなら、何もしなくていいよね』と思いますよね。ただ、耐えられることと、元気に過ごせることは同じではありません。

補足

低酸素に強いのは、水面や陸で空気を取り入れられるからこそです。水深を深くして陸地をなくすと、その強みを使えなくなってしまいます。

水深と陸地の有無で呼吸のしかたが変わる

ここが大事なところです

ザリガニのエアレーションで迷ったら、ブクブクより先に「水深」と「陸地」を見てください。体を水から出せるかどうかで、ザリガニの呼吸のしかたそのものが変わります。

同じザリガニでも、水槽の作り方で酸素の取り方が変わるんです。

水槽の作り方ザリガニの呼吸のしかた飼い主がすること
背中が隠れるくらいの浅い水体を傾ければ水面から空気を取り入れられる水を汚さないよう水換えをする
石やレンガで陸地を作る濡れた体のまま陸で過ごせる陸に登りやすい段差にする
体がすっぽり沈む深い水水の中の酸素に頼る時間が長いエアレーションを付ける
深い水で陸地もない水面まで泳いで上がる必要がある水を浅くするか、泡を足す
ザリガニの水槽で水深と陸地の有無からエアレーションが要るかを判断する図解

水深は「体を水から出せる」かで決める

ザリガニの水深は、何センチと決めるより、体を傾ければ背中や頭が水から出せるかで考えるのが分かりやすいです。

例えば、小さめのザリガニを大きな水槽に入れる時は、水を浅めにして、底の石の上に乗れば体が水から出るくらいにしておくと安心です。

陸地を作る時のチェック

陸地は、ザリガニが自分で登れて、濡れたまま休める場所にしておきましょう。

陸地のチェック
  • 石やレンガがぐらつかず、崩れないか
  • ザリガニが自分で登れる段差になっているか
  • 陸地の一部が水に浸かって湿っているか
  • 陸地から水槽の外に出られる高さになっていないか

『陸地を作ると、脱走しない?』と心配な方もいますよね。陸地の上と水槽のふちの間に高さを残し、フタは空気が通るものにしておくと安心です。

捕まえてきた日にしておきたいこと

川や田んぼでザリガニを捕まえてきた日は、まだ道具がそろっていないことも多いですよね。

そんな時は、ブクブクを買いに行く前に、水を浅めにして石を1つ入れてあげるだけでも、ザリガニは水面や石の上で空気を取り入れられます。

今あるものまずできること
バケツや衣装ケースだけ水を浅めにして、乗れる石を入れる
水槽はあるがポンプがない水を浅くし、陸地になる石を置く
深い水槽しかない水を減らすか、ポンプを用意するまで浅い容器へ

道具がそろってから、水深を少し増やしたい時にエアレーションを足す、という順番で考えると焦らずに済みますよ。

水から体を出せる場所が要る点は、亀の飼い方とも似ています。亀の水槽の考え方は亀の水槽にエアレーションは必要?で紹介しています。

ザリガニをエアレーションなしで飼う時の条件

先に結論

ザリガニのエアレーションなしの飼育は、浅い水、陸地、こまめな水換えの3つがそろってこそ成り立ちます。ブクブクを外すぶん、水の汚れには気を配ってあげましょう。

『なしで飼えるなら、水もしばらく替えなくていい?』と考えてしまう方もいるかもしれません。

ここがよくある誤解なんです。ザリガニが空気を取り入れられても、食べ残しやフンの汚れは水に残ります。

なしで飼う前のチェック
  • 水深は体を水から出せる浅さか
  • 陸地か、水から出られる石があるか
  • 食べ残しをその日のうちに取り除けるか
  • 水が濁ったり、においが出たりする前に替えられるか
  • 直射日光で水温が上がる場所に置いていないか

食べ残しは酸素も使う

食べ残しやフンが分解される時には、水の中の酸素が使われます。浅い水は水量が少ないぶん、汚れの影響も早く出やすいんです。

エサは食べきれる量にして、残ったものは早めに取り除いておきましょう。

夏は水温、冬は動きに気を配る

水温が高いほど、水に溶ける酸素は少なくなります。JIS K 0102:2016の表(淡水・1気圧の飽和値)では、20℃で9.09mg/L、30℃で7.56mg/Lです。

夏に水温が上がる場所では、水を浅くしていても弱い泡を足しておくと安心ですよ。

季節ザリガニの様子考え方
夏よく動き、よく食べる水温と汚れに注意し、泡を足すことも考える
春・秋落ち着いて過ごす浅い水と陸地があれば、なしで様子を見る
冬エサを食べなくなり、じっとするエサは控えめにし、水を汚さない

キョーリンは、ザリガニは「水温が低くなるとエサを食べなくなり、じっとして春を待つ」と説明しています。冬に動きが少なくなっても、慌てなくて大丈夫ですよ。

よくある失敗

冬に食べないからと、エサを入れたままにしてしまうこと。食べ残しが水を汚して、酸素も使ってしまいます。食べないエサは早めに取り出しておきましょう。

ザリガニの水槽にエアレーションを付ける時の置き方

先に結論

エアレーションを付けるなら、泡は弱めにして、ストーンとチューブはザリガニのはさみが届きにくい場所に置くのが基本です。

『深めの水槽で飼いたいから、ブクブクを付けたい』という方も多いですよね。

付ける時は、次の順番で進めるとスムーズです。

ザリガニの水槽にエアレーションを付ける手順
  1. ポンプは水面より高い位置に置く
  2. チューブは水槽のふちに沿わせ、足場にならないようにする
  3. エアストーンは陸地から離れた水槽の端に沈める
  4. 泡は弱めから始め、水面が軽く揺れるくらいにする
  5. ストーンが動かされていないか、時々のぞいて確かめる
ザリガニの水槽にエアレーションを付ける手順を順番に示した図解

ポンプを水面より高い位置に置くのは、止まった時に水がポンプへ逆流しないようにするためです。キョーリンも、エアーポンプは水面より上に置き、下に置く場合は逆流防止弁を付けるよう案内しています。

泡に乗って遊んでいるように見える時

ザリガニが一日中、ブクブクの泡の中で舞い上がっている、という声もよく聞きます。

泡が強すぎて、体が持ち上げられているのかもしれません。いったん泡を絞って、ザリガニが底や陸地で落ち着いて過ごせるかを見てみてください。

ストーンやチューブをいじられる時

ザリガニは、はさみで水槽の中の物をつかんで動かすことがありますよね。

ストーンが陸地の下に引き込まれたり、チューブが外れたりすると、泡が出ていないのに気づかないことも。朝と夜に1回ずつ、泡が出ているかをのぞく習慣をつけておくと安心です。

ストーンを石のすき間に差し込んでおくと、動かされにくくなりますよ。

ザリガニのエアレーションについて知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「酸素なしで飼える?」「ずっと水中にいて大丈夫?」「横たわっているのはなぜ?」という相談がよく読まれています。どれも、水深と陸地を見直すと答えが見えてきます。

ここでは、ザリガニのエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「ザリガニは酸素なしでも飼える?酸素が出る石は使える?」

とても多く読まれている質問です。

答えは、浅い水と陸地があれば、ブクブクなしでも飼えることが多いです。水に入れると酸素が出るとうたう商品もありますが、続く時間や使い方は商品ごとに違うので、製品の説明書を確かめてから使いましょう。

「エアレーションなしで、2時間くらいずっと水中にいる。酸素は持つ?」

ザリガニが水から出てこないけれど平気か、という相談です。

ザリガニは、酸素が足りなくなると自分で水面へ上がって空気を取り入れます。ずっと水中にいるのは、今は水の中の酸素で足りているから、と考えられます。

それでも心配なら、水から出られる石の位置を見直しておくと安心です。

「背中より少し上まで水を入れたら、横たわっている」

エアレーションなしで、背中より少し上まで水を入れているという相談です。

キョーリンは、ザリガニは水中の酸素が足りないと、横向きになって水面からえらに空気を取り入れると説明しています。横たわっているのは、空気を取り入れようとしているのかもしれません。

「水、もう少し減らしてみようか」

「あと、上に乗れる石も入れてあげよう」

こんなふうに、水を少し減らして、乗れる石を置いてあげると落ち着くことがありますよ。

ほかにどんな生き物がブクブクなしで飼えるかはエアレーションなしで飼える魚・エビで、水辺と陸地を作る飼い方はサワガニのエアレーションでも紹介しています。

よくある質問

ザリガニはエアレーションなしで飼えますか?

浅い水と陸地を用意すれば、なしでも飼えることが多いです。深い水に陸地なしで入れる時は、エアレーションを付けておきましょう。

ザリガニの水深はどのくらいがいいですか?

体を傾ければ背中や頭が水から出せる浅さを目安にしてみてください。深くする場合は、乗れる石や陸地を作るか、エアレーションを付けると安心です。

ザリガニが横向きになっているのは大丈夫ですか?

水中の酸素が足りない時、ザリガニは横向きになって水面から空気を取り入れることがあります。水を少し減らす、陸地を作る、弱い泡を足す、のどれかを試してみてください。

冬もエアレーションは必要ですか?

水温が低いと水に溶ける酸素は多くなり、ザリガニもじっとして過ごします。浅い水と陸地があれば、なしで様子を見てもよいでしょう。食べ残しで水を汚さないことのほうが大切です。

亀と同じ水槽の考え方でいいですか?

水から体を出せる場所が要る点は似ています。ただ、体の大きさや水の汚れ方が違うので、それぞれの生き物に合わせて水深と陸地を決めてあげてください。

まとめ

この記事の要点
  • ザリガニは水に濡れていれば陸でも呼吸ができるえらを持つ
  • 浅い水と陸地があれば、エアレーションなしでも飼いやすい
  • 深い水に陸地なしで入れるなら、エアレーションを付ける
  • なしで飼う時は、食べ残しを取り除き水を汚さないことが大切
  • 付けるなら泡は弱めに、ストーンは陸地から離れた端に置く
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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