エアレーションの調整バルブ・コック|泡の量を絞る使い方

エアーチューブの途中の調整バルブを手で回して泡を弱める様子と、エアレーションの調整バルブを紹介する記事タイトル

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ブクブクを付けてみたら泡が思ったより強くて、『メダカが流されてる…弱くできないの?』と困った方も多いはずです。

結論から言うと、エアレーションの調整バルブ(コック)をチューブの途中に付ければ、泡の量を少しずつ絞れます。ただし、閉じ切るほど絞るとポンプに負担がかかりやすいので、絞り方にコツがあるんです。

この記事では、バルブの付け方と、ちょうどいい絞り方を紹介します。

目次

エアレーションの調整バルブ・コックとは?

先に結論

エアレーションの調整バルブは、エアーチューブの途中に付けて、空気の通り道を細くしたり広くしたりする小さな部品です。コックと呼ばれることも多く、ねじやつまみを回して泡の量を変えます。

GEXのGX-80 エア調節バルブは、「エアーの量が自由に調節出来るようになるので、メダカ等の強い水流が苦手な魚に最適」と案内されています。泡を弱めたい時の、いちばん基本の道具なんです。

呼び方どんな物か公式に案内されている例
調整バルブ・エア調節バルブつまみを回して空気の量を変えるGEX GX-80 エア調節バルブ(外径約φ5mm・内径φ4mm)
コック(一方コック)チューブの途中で空気を絞る・止める分岐パーツと組み合わせて使われることが多い
調節クリップ・クランプチューブをはさんで細くする水作エイトコア ミニの付属品、ニチドウ ノンノイズ S-100
本体のダイヤルポンプ本体で強さを変えるGEX e〜AIR 2000SBなど、水作 水心 SSPP-2S/3S

バルブが要る水槽・要らない水槽

『うちのポンプにもバルブって要るの?』と迷いますよね。

ポンプ本体にダイヤルが付いているなら、まずはそれで十分なことが多いです。バルブが活躍するのは、次のような場面です。

  • 調整できない固定式のポンプを使っている
  • メダカや針子など、水流が苦手な生き物を飼っている
  • 分岐して、場所ごとに泡の量を変えたい
  • ダイヤルを一番弱くしても、まだ泡が強い

泡の強さの目安は、エアレーションの強さで生き物ごとに紹介しています。

生き物ごとの絞り方の考え方

どれくらい絞るかは、飼っている生き物で変わります。ざっくりの考え方を表にしておきますね。

生き物絞り方の考え方理由
メダカ弱めに絞る水の流れが苦手とされている
メダカの針子・稚魚さらに弱く、泡が途切れない程度泳ぐ力が弱く、流されやすい
ベタごく弱く強い水流を嫌うとされている
金魚少し絞る程度から数が多い時や夏は酸素を多く使う

夏で水温が高い時は、水に溶ける酸素が少なくなります。季節に合わせて、少し開け直すのも忘れないでください。

エアーポンプの調整バルブの付け方と、泡を絞る手順

先に結論

調整バルブは、ポンプとエアストーンの間のチューブを切って、その間に差し込むだけです。付けたら全開から始めて、少しずつ絞っていきます。

付ける場所に、厳しい決まりはありません。手が届きやすく、水がかからない所にすると、あとで調整しやすいですよ。

エアーポンプの調整バルブを付ける手順
  1. ポンプのコンセントを抜く
  2. 水がかからず、手が届く高さでチューブを切る
  3. ポンプ側のチューブをバルブの入口に、水槽側のチューブを出口に差し込む
  4. バルブを全開にしてから、コンセントを差す
  5. つまみを少しずつ回し、泡の量を見ながら絞る
  6. 数分おいて、生き物の泳ぎ方と水面の揺れを確かめる

チューブの太さは、バルブの差し込み口に合わせます。GX-80は外径約5mm・内径4mmのチューブ用です。

太さの選び方はエアーチューブの選び方で紹介しています。

逆流防止弁と一緒に付ける時の順番

ポンプを水面より低い所に置くなら、逆流防止弁も付けておきます。

順番は、ポンプ側から「逆流防止弁、調整バルブ、エアストーン」とすると分かりやすいです。分岐する時は、分けたあとのそれぞれにバルブを付けると、場所ごとに泡を変えられます。

エアーポンプから逆流防止弁と調整バルブを通してエアストーンへつなぐ順番の図解

少し回すだけで大きく変わる

調整バルブは、ほんの少し回しただけで泡が大きく変わることがあります。

『全然変わらない』と思って一気に回すと、急に止まってしまうことも。ひと目盛りずつ回して、泡が落ち着くのを待ってから次を回してみてください。

絞ったあとに見ておきたいところ

泡の量を変えたら、その日のうちに一度、翌日にもう一度、水槽の様子を見てあげてください。

見るところちょうどいい様子絞りすぎのサイン
水面ゆるく揺れているほとんど動いていない
生き物泡の近くでも普段どおり泳ぐ水面近くで口をパクパクする
泡途切れず出ている止まったり、ポコッと間があく
ポンプ音がいつもと同じ音が苦しそうに変わる

水面でパクパクしているようなら、絞りすぎかもしれません。少し開けて様子を見てみましょう。

絞りすぎるとポンプに負担?「捨てる空気」との関係

ここが大事なところです

バルブで絞ると、ポンプが送り出したい空気の出口がせまくなります。少し絞るくらいなら問題になりにくいですが、閉じ切る近くまで絞り続けると、ポンプに負担がかかりやすいと考えられます。

『コックを絞ったら、ポンプが壊れないか心配』という声はとても多いです。

GEXのQ&Aでは、2口タイプのポンプで1口しか使わない時、使わない吐出口は塞がずそのままにするよう案内されています。封をすると故障の原因になる、という説明です。

出口をふさぐような使い方は避けたほうがいい、ということですね。

絞り方の段階と、ポンプへの負担

絞り方泡の様子ポンプへの負担の考え方向いている使い方
全開ポンプの力のまま少ない泡を最大にしたい時
少し絞るやや弱い少ない普段の微調整
半分くらい絞るはっきり弱い少し増えるメダカなど水流が苦手な生き物
ほとんど閉じるチョロチョロ増えやすい長く続けるなら逃がしを併用
全部閉じる止まる出口がふさがる状態避ける

余った空気を「捨てる」という考え方

大きく絞りたい時は、空気を水槽に入れずに逃がす方法があります。

分岐パーツで空気を2本に分け、1本は水槽へ、もう1本は水に入れずに空気を逃がす口にします。逃がす側のコックを開けるほど、水槽側の泡は弱くなります。

バルブで絞る方法と空気を逃がして弱める方法を、絞り方の段階とポンプへの負担で比べた図解
空気を逃がして弱める
  • 出口がせまくなりにくく、ポンプへの負担を抑えやすい
  • 大きく弱めたい時に向く
  • 逃がす口から音が出ることがある
バルブだけで絞る
  • 部品が少なく、付けるのが簡単
  • 少しだけ弱めたい時に向く
  • 閉じ切る近くまで絞ると負担が増えやすい

逃がす口の音が気になる時は、チューブの先を少し長めにしておくと落ち着くことがあります。音の対策はエアーポンプがうるさい時の対策で紹介しています。

よくある失敗

ポンプが大きすぎるのに、バルブでほとんど閉じた状態のまま使い続けること。絞る量が多すぎる時は、ダイヤル付きのポンプや、水槽に合う小さめのポンプに替えることも考えてみてください。

エアレーションのコックを100均で探す時の確認点

先に結論

100均などでエアレーションの調整バルブを探す時も、見るところは同じです。チューブの太さが合うか、つまみで少しずつ調整できるかを確かめましょう。

調整用の部品は小さく、価格の手ごろな売り場でも探しやすい物です。どこで買うにしても、次の点を見ておくと失敗しにくいですよ。

エアーポンプのコックを選ぶチェック
  • 差し込み口が、手持ちのチューブの太さに合うか
  • つまみが小さすぎず、少しずつ回せるか
  • 一方コック(1本用)か、分岐付きか
  • 水槽の外に置いても邪魔にならない大きさか
  • ポンプに付属品や調整機能がないか、先に確かめたか

ダイソーの水槽用エアーポンプ(USB式)は、本体に2段階の強弱切替が付いています。ポンプに調整機能があるなら、先にそちらを試してみてください。

ダイヤル付きのポンプと、どちらがいい?

『バルブを足すより、最初からダイヤル付きのポンプを買うほうがいい?』と迷う方もいますよね。

くらべる点調整バルブを足すダイヤル付きのポンプ
今のポンプを使えるか使える買い替えが要る
場所ごとに泡を変えるか分岐の先ごとに変えられる本体の口ごとにまとめて変わる
大きく弱めた時逃がしを併用すると安心本体側で弱められる

これから買うならダイヤル付き、今のポンプを生かすならバルブ、と考えると決めやすいです。

エアレーションの調整で知恵袋によくある相談

ここでは、エアーポンプの調整について多く読まれている相談を要約して紹介します。

相談を読む時のポイント

調整の相談は「強すぎて弱めたい」「絞るとポンプが心配」の2つが中心です。

「エアレーションは強すぎても構わない?」

とても多く読まれている相談です。弱いと酸欠になると聞いたので、強めにしておけば安心では、という内容でした。

強すぎると、生き物が流されて落ち着けないことがあります。水面がゆるく揺れていて、魚が普段どおり泳げているくらいを目安に、バルブで調整してみてください。

「調節機能がないので、チューブを細くして弱めたい」

調整できないポンプを使っていて、チューブで弱められないか、という相談です。

「チューブを折り曲げて洗濯ばさみで止めたらどうかな」

「外れたり、折れ跡が残ったりしやすいから、調整バルブを付けたほうが楽だよ」

チューブをつぶしても泡は弱くなりますが、少しずつ調整するのが難しいです。バルブを1つ付けておくと、あとで強さを変えたい時にも便利ですよ。

「一方コックを絞ると、ポンプに負担はない?」

コックで弱める方法は、ポンプに無理をさせていないか、という相談です。

少し絞る程度なら心配しすぎなくて大丈夫です。ほとんど閉じた状態で使い続けるなら、分岐で空気を逃がす方法を組み合わせるか、ポンプの大きさを見直してみてください。

「スポンジフィルターの空気をコックで絞っても、ろ過は変わらない?」

少しでも泡が出ていれば、ろ過の力はあまり変わらないと聞いたけれど本当か、という相談です。

スポンジフィルターは、泡が上がる力で水を吸い上げて動きます。泡を絞るほど水の動きもゆるやかになるので、水が回っているかを見ながら調整してみてください。

メダカの稚魚などがいて弱めたい時は、泡が途切れない範囲で絞るのが目安です。

「空気を逃がす口から、シューッと音がする」

屋外で大きめのポンプを使い、余った空気を逃がしたら音が気になる、という相談です。

逃がす口の先を水槽の外の、音が響きにくい所に向けると落ち着くことがあります。逃がす量を少しずつ変えて、音と泡のバランスを探ってみてください。

つなぎ方の全体は、エアレーションのやり方で紹介しています。分岐とコックの組み合わせはエアレーションの分岐のやり方が参考になります。

よくある質問

エアレーションの調整バルブはどこに付けますか?

ポンプとエアストーンの間のチューブに付けます。手が届き、水がかからない所にすると調整しやすいです。

エアーポンプの調整はバルブとダイヤルのどちらでしますか?

ダイヤル付きのポンプなら、まず本体で調整します。それでも強い時や、分岐した先ごとに変えたい時はバルブを使います。

コックを全部閉じてもいいですか?

避けましょう。出口がふさがる状態になります。止めたい時は、ポンプの電源を切ってください。

調整バルブを付けたら泡が止まりました。

つまみが閉じ気味になっていないか、チューブの向きや差し込みがゆるんでいないかを確かめてください。全開にしてから少しずつ絞り直すと分かりやすいです。

エアレーションの調整バルブは100均の物でも使えますか?

チューブの太さが合い、少しずつ回せる物なら使えます。買う前に、差し込み口の太さを確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • エアレーションの調整バルブ(コック)は、チューブの途中で泡の量を絞る部品
  • 付けたら全開から始め、ひと目盛りずつ絞る
  • 閉じ切る近くまで絞り続けると、ポンプに負担がかかりやすい
  • 大きく弱めたい時は、分岐で空気を逃がす方法を併用する
  • 100均などで探す時も、チューブの太さと回しやすさを見る
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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