屋外のエアレーション|防水・雨・電源の取り方の考え方

ベランダの睡蓮鉢に室内のポンプからチューブで泡を送る様子

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ベランダや庭の睡蓮鉢にブクブクを付けたいけれど、雨に濡れても大丈夫なのか、電源はどう取ればいいのか迷いますよね。

結論から言うと、屋外のエアレーションは「屋内用のエアーポンプを外に置かない」ことが出発点です。ポンプは室内に置いてチューブだけ外に出すか、屋外用と書かれた製品を選びましょう。

この記事では、屋外の設置を「電源・雨・日差し・冬」の4点で点検する方法と、防水の表示の見方を紹介しますね。

目次

屋外のエアレーションは何から考える?先に結論

先に結論

屋外のエアレーションは、まず「電源が取れるか」で道具が決まります。コンセントが使えるなら、室内にポンプを置く形か屋外用のポンプ。コンセントがないなら、ソーラー式か電池式・充電式です。

『家にあるエアーポンプを、そのままベランダに置けばいいのでは?』と思う方も多いはずです。

実は、水槽用のエアーポンプの多くは屋内専用なんです。GEXのQ&Aでは、製品は屋内飼育専用で、屋根があってもベランダや軒下、駐車場などで使わないよう書かれています。

屋外のエアレーションの形電源向いている場所
屋内用ポンプを室内に置き、チューブだけ外へ室内のコンセント窓のすぐ外のベランダ
屋外用(防水表示あり)のポンプを外に置く屋外のコンセント庭や池、屋外コンセントがある場所
ソーラー式のポンプ太陽の光日当たりのいい庭の睡蓮鉢
電池式・充電式のポンプ乾電池・充電池コンセントがない場所、停電の備え

自分の置き場所に近い行を選んで、そこから考えると迷いません。エアレーションの基本はエアレーションとは?でまとめています。

屋外の設置は「電源・雨・日差し・冬」の4点で点検する

ここが大事なところです

屋外のエアレーションのトラブルは、ほとんどが「電源に水がかかる」「雨でポンプが濡れる」「日差しで水温が上がる」「冬に水が冷やされる」の4つから起きます。設置する前に、この4点を順番に確かめておきましょう。

『屋外のエアレーションって、何に気をつければいいの?』という方も多いですよね。

屋外は、雨・日差し・気温の変化が室内よりずっと大きい場所です。だからこそ、点検する項目を決めておくと安心なんです。

屋外のエアレーションを電源・雨・日差し・冬の4点で点検するチェックリストの図解
屋外のエアレーション4点チェック
  • 電源: コンセントは水面より高く、コードにたるみ(ドリップループ)を作ったか
  • 雨: ポンプは屋外で使える表示があるか、雨が直接当たらない場所か
  • 日差し: 容器に日よけがあり、夏の昼に水温が上がりすぎないか
  • 冬: 水温が下がる時期に、泡を止めるか弱める準備ができているか

電源:水がプラグにかからない形にする

水作の取扱説明書では、コンセントは水面より高い位置にするか、電源コードをたるませて、水がつたって電源プラグにかからないようにと案内されています。

屋外では雨も加わるので、プラグやタップが濡れない位置を先に決めておきましょう。延長コードを使う時は、製品の防水表示と取扱説明書を確認してから選んでください。

雨:ポンプを濡らさない場所を探す

屋外用と書かれたポンプでも、どんな雨でも平気というわけではありません。水作のアウトサイドエアポンプ10000は、水しぶきや小雨でも使用可能とする一方、直接強い風雨が当たる場所への設置はできないと書かれています。

軒下や台の上など、雨が直接当たりにくい場所を選ぶのが基本です。

日差し:夏は水温の上がりすぎに注意

テトラのメダカの解説では、水温が28℃以上になると熱中症のような症状になることがあると紹介されています。すだれやよしずで日よけを作ると、急な水温の上昇を防げるそうです。

水温が上がると、水に溶けていられる酸素も減ります。淡水・1気圧の飽和値(JIS K 0102:2016)では、20℃で9.09mg/L、30℃で7.56mg/Lです。夏の屋外こそ、泡が役に立つ季節なんです。

冬:泡で水を冷やしすぎない

冬は反対に、泡が表面で冷えた水を底まで混ぜてしまいます。屋外のメダカや金魚の冬の扱いは屋外のメダカのエアレーションや屋外の金魚のエアレーションで詳しく紹介しています。

エアーポンプは屋外で使える?防水の表示の見方

先に結論

屋外で使えるかは、箱や取扱説明書の「屋外使用可」や「IPX4」などの表示で見ます。何も書かれていないポンプや「屋内専用」と書かれたポンプは、屋外に置かないのが安全です。

『防水のエアーポンプって、水に沈めても大丈夫なの?』と思いますよね。

ここは誤解しやすいところです。屋外用のポンプの防水は「水しぶきや雨に耐える」程度で、水に沈めても大丈夫という意味ではないんです。

公式に書かれていること製品の例屋外での考え方
屋内専用、ベランダや軒下では使わないGEX e〜AIR・サイレントフォースなど外に置かない
本体は水面より高い位置に置く、屋内での使用が前提水作 水心シリーズ外に置かない
防水機能 無し(屋内専用)ダイソー 水槽用エアーポンプ(USB)外に置かない
屋外使用可能な耐紫外線素材とIPX4仕様、強い風雨が直接当たる場所は不可水作 アウトサイドエアポンプ10000雨の当たりにくい場所なら使える
屋外使用を想定、通常の雨下での使用は問題ないテトラ メダカのソーラーブリードポンプ日当たりのいい屋外で使える
防水規格IPX-4(生活防水)、水没させると故障コトブキ 充電式エアポンプ オキシー濡れにくい場所で、沈めない

製品の内容は、各メーカーの公式サイトに書かれている範囲です。屋外で使う前に、手元の製品の取扱説明書もあわせて見ておきましょう。

屋内用のポンプを外で使うと起きること

GEXのQ&Aでは、屋外(軒下・ベランダ・物置など)で使うと、短期間でエアー量が減る可能性があると説明されています。

『屋根があるから大丈夫かな』と思っても、湿気や結露、気温の変化はポンプに負担をかけます。屋内用のポンプは、室内に置いて使うのが安心です。

よくある失敗

雨よけのつもりで、ポンプにタオルや布をかぶせるのは避けましょう。GEXやダイソーの注意書きでも、布などをかぶせないよう書かれています。熱がこもって故障や事故の原因になります。

屋外にエアレーションを付ける手順と電源の取り方

先に結論

ベランダなど窓の近くなら、ポンプを室内に置いてチューブを外へ出す形が、雨にも電源にも一番やさしい方法です。窓のすき間を通す時は、チューブをつぶさないことと、雨水がつたって入らないことを確かめましょう。

『室内のコンセントからどうやって外に出せばいいの?』という方もいますよね。

ここでは、室内にポンプを置いて屋外の容器にエアーを送る手順を紹介します。

室内に置いたエアーポンプから窓のすき間を通して屋外の睡蓮鉢へチューブを引く配置の写真
室内のポンプから屋外の容器へエアーを送る手順
  1. 窓の近くで、水がかからない高い場所にポンプを置く
  2. コンセントの手前で電源コードにたるみ(ドリップループ)を作る
  3. エアーチューブを窓のすき間から外へ通し、つぶれていないか確かめる
  4. 屋外側でチューブを容器の縁に沿わせ、エアストーンを沈める
  5. ポンプが容器の水面より低くなる時は、逆流防止弁を付ける
  6. 泡が出ているか、窓から雨水がつたってこないかを確かめる

チューブを長く引く時の注意

GEXのQ&Aでは、吐出量は水深だけでなく、エアーチューブの長さや分岐などの接続方法でも変わると説明されています。

室内から外へ長くチューブを引くと、泡が弱くなることがあります。泡が足りない時は、少し吐出量に余裕のあるポンプを選ぶか、チューブをなるべく短くまとめてみてください。

補足

窓枠やサッシに穴を開けたり、電源コードを加工したりするのはおすすめしません。水漏れや感電の原因になります。すき間に通せない時は、ソーラー式や電池式に切り替える方法を考えてみましょう。

コンセントがない屋外ではどうする?

先に結論

コンセントがない場所なら、晴れた昼だけ動けばいいのはソーラー式、夜や曇りも動かしたいなら電池式や充電式です。どちらも、動く時間に限りがあることを知っておきましょう。

『庭の睡蓮鉢の近くにコンセントがない』という声はとても多いです。

コンセントがない屋外でも、電源の種類を変えればエアレーションはできます。

「ソーラー式なら、夜も動いてくれるのかな」

「蓄電しないタイプは、日が当たっている間だけなんです。夜も回したいなら電池式と組み合わせましょう」

電源公式に書かれていること向いている使い方
ソーラー式テトラのソーラーブリードポンプは蓄電機能がなく、光が足りないと止まる。安定して10,000Lx以上の光が目安日当たりのいい場所で昼だけ回す
乾電池式ニッソー 乾電池式エアーポンプB-1は単1乾電池2本で約30時間停電や短い期間の備え
充電式コトブキ オキシー1400は約12時間、省エネモードで約24時間停電時の切り替えや持ち運び

ソーラー式の選び方はソーラー式エアーポンプ、電池式の使い方は電池式エアーポンプで詳しく紹介しています。

ビオトープは泡なしで回ることもある

水草がたくさんあり、口の広い容器に生き物が少しだけいるビオトープは、泡がなくても回ることがあります。水面が広いと空気に触れる面が広くなり、昼は水草が酸素を出すからです。

ただ、テトラのメダカの解説では、水草は夜に呼吸をして酸素を使い、酸欠になってしまうこともあると紹介されています。生き物が多い容器や夏の夜は、泡を足すことも考えてみてください。

屋外のエアレーションで知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「ベランダにコンセントがない時の電源」「屋外のメダカのエアレーションはどうしているか」「電気を使わない方法はあるか」という相談がよく読まれています。

ここでは、屋外のエアレーションについて読まれている相談を、要約して紹介します。

ベランダにコンセントがなく、室内の窓際から取りたい

ベランダにコンセントがないので、窓際のコンセントから電源を取りたい、という相談です。

おすすめは、電源コードを外に出すのではなく、ポンプごと室内に置いてチューブだけを外へ出す形です。

「延長コードをベランダまで引いたらだめかな」

「コードを雨にさらすより、ポンプを部屋に置いてチューブだけ外に出す方が安心ですよ」

屋外でメダカを飼っている人は、エアレーションをどうしている?

屋外のメダカのエアレーションを、みんなどうしているのかを知りたい、という相談です。

置き場所と数によって答えが分かれます。数が少なく水草の多い睡蓮鉢なら泡なしの人もいますし、数が多い容器や夏の暑い場所では泡を付けている人もいます。屋外のメダカの判断の仕方は、容器別に紹介した記事が参考になります。

電気を使わないエアレーションのキットはある?

コンセントがないので、電力を使わずにエアレーションしたい、という相談です。

コンセントの電気を使わない方法としては、ソーラー式が当てはまります。ただし蓄電機能がないものは、曇りや夜は止まります。夜も止めたくない時は、電池式や充電式と組み合わせることを考えてみてください。

よくある質問

屋外用のエアーポンプと屋内用は何が違いますか?

屋外用は、雨や水しぶき、紫外線に耐えるつくりになっていて、IPX4などの防水表示があります。屋内用は屋外に置かない前提なので、ベランダや軒下でも使わないよう書かれている製品があります。

防水のエアーポンプは水に沈めても使えますか?

沈めて使うものではありません。IPX4は水しぶきに耐える程度の表示で、水没すると故障する製品もあります。

屋外でエアーポンプを使う時、電源はどう取ればいいですか?

窓の近くなら、ポンプを室内に置いてチューブだけ外へ出す形が安心です。屋外のコンセントを使う時も、コードにたるみを作り、プラグに雨や水がかからないようにしましょう。

コンセントがない屋外でもエアレーションはできますか?

ソーラー式、乾電池式、充電式のエアーポンプが使えます。ソーラー式は光が足りないと止まり、電池式・充電式は動く時間に限りがあります。

まとめ

この記事の要点
  • 屋外のエアレーションは、屋内用のエアーポンプを外に置かないことが出発点
  • 設置の前に、電源・雨・日差し・冬の4点を確かめる
  • 防水の表示はIPX4などで見て、水に沈めて使うものではないと覚えておく
  • ベランダなら、ポンプを室内に置いてチューブだけ外へ出す形が安心
  • コンセントがない場所は、ソーラー式か電池式・充電式を使い分ける
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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