大型魚・90cm水槽のエアレーション|アロワナなど大きな魚の場合

大きな魚が泳ぐ横長の水槽と、左右の端から泡が上がるエアストーン

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『アロワナの水槽って、ブクブクは強いほうがいいの?』『90cm水槽にはどのくらいのエアーポンプが要るんだろう』と迷っていませんか。

結論から言うと、大型魚の水槽は、魚の体の大きさのぶん酸素を使う量も大きいと考えて、エアレーションを足しておくと安心です。ただし、強ければいいわけではありません。

この記事では、大型水槽のエアーポンプとエアストーンの組み合わせを、表で選べるようにお伝えしますね。

目次

アロワナなど大型魚にエアレーションは要る?先に結論

先に結論

アロワナのエアレーションは、フィルターの排水で水面がよく動いていれば、なくても回る水槽はあります。ただ、魚が大きく育つほど酸素を使う量は増えるので、補助としてエアストーンを1〜2か所入れておくと余裕が生まれます。

『フィルターがあるなら、酸素は足りてるんじゃないの?』と思いますよね。

実は、フィルターが酸素の補給になるかどうかは、排水が水面を揺らしているかで決まるんです。テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、シャワーパイプを水面近くに取り付けると「ほどよく水面が揺れて酸素の補給になります」と説明しています。

水槽の状態酸素の入り方エアレーションの考え方
上部フィルターの排水が水面に落ちている落ちる水が空気を巻き込む補助で1か所あれば十分なことが多い
外部フィルターで排水が水中に向いている水面の動きが少ないエアストーンを足す
魚が育って水槽が手狭になってきた使う酸素が増える2か所に分けて足す
夏で水温が上がりやすい部屋水に溶ける酸素が減る泡を増やし、夜も止めない

コトブキ工芸も、エアーポンプは「水槽にたくさん魚が入っている場合や、夏場の高水温で溶存酸素が少ないとき」に使うものと案内しています。

エアレーションの基本はエアレーションとは?で紹介しています。

大きな魚は「水量に対して酸素を使う量」が大きい

ここが大事なところです

大型水槽は水がたくさん入るので、酸素にも余裕がありそうに見えます。ただ、中にいる魚も大きいので、水量に対して使う酸素の量で見ると、小型魚の水槽より余裕がないこともあるんです。

『90cmもあれば、水が多いから大丈夫でしょ?』という方も多いはずです。

例えば、90cm水槽に小型魚が数十匹いる場合と、大きく育った魚が数匹いる場合を比べてみてください。数は少なくても、1匹ごとの体が大きいぶん、水の中の酸素の減り方は大きくなります。

水に溶ける酸素の量は、水温でも変わります。JIS K 0102:2016の表(淡水・1気圧の飽和値)では、25℃で8.26mg/L、28℃で7.83mg/L、30℃で7.56mg/Lです。熱帯の大型魚は水温を高めに保つことが多いので、その分だけ溶ける酸素は少なめになります。

水槽と魚の組み合わせポンプの目安ストーンの組み合わせ
90cm水槽・中型魚を数匹90cm水槽まで対応の1口タイプ長めのストーン1本を端に
90cm水槽・大型魚が育ってきた90cm水槽まで対応の2口タイプ左右に1本ずつ
120cm以上の大型水槽120cm以上に対応の機種2〜4か所に分ける
複数の大型水槽を並べている多口タイプ(4口など)水槽ごとに1〜2か所
大きな魚の水槽で、水量に対して酸素を使う量が大きいことと、ポンプとストーンの組み合わせを整理した図解

ポンプの力の目安はエアーポンプの吐出量の目安、水槽サイズごとの考え方は水槽サイズ別のエアレーションでまとめています。

90センチ水槽のエアーポンプ選び|おすすめの見方は「水槽幅と水深」

先に結論

90cm水槽のエアーポンプは、メーカーが表示している「適合水槽サイズ」と「使用水深」を見て選びます。90センチ水槽でおすすめの選び方は、ちょうど90cmまでの機種より、少し余裕のある機種を選んで調節ダイヤルで絞る方法です。

『どのポンプがいいのか、型番が多すぎて分からない』と感じますよね。

ここでは、メーカー公式に90cm前後の水槽向けと書かれている機種の例を並べてみました。順位ではなく、表示の読み方の参考にしてみてください。

メーカー・型番公式の表示(吐出量)適合水槽・使用水深向いている水槽
ニッソー サイレントβ-901.7〜2.5L/分/1.0〜1.5L/分(無負荷時)60〜90cm以下・水深45cm以下90cmで1か所に送る
ニッソー サイレントβ-1203.2〜5.2L/分/1.6〜3.4L/分(無負荷時)90〜120cm以下・水深50cm以下90cmで余裕を持たせたい
テトラ コンフォートエアー903.0/2.5(50/60Hz)90cm以下・吐出口2左右2か所に分けたい
コトブキ サイレントエア SA-4000W4.0L/min(2.0L×2口)90cm以下・水深50cmまで2口で深めの水槽に
GEX e〜AIR 9000FB約0.8〜2.0L/分幅120cmまで・水深50cm以下・4口水槽を何本も並べる

GEXのe〜AIR 9000FBは、4つの吐出口で1台から複数の水槽へ送れる機種として案内されています。ただ、表示の吐出量が1口あたりか合計かは、公式ページに書かれていません。

型番を見る前に確かめること
  • 水槽の幅が、適合水槽サイズの範囲に入っているか
  • 水槽の水深が、使用水深の範囲に入っているか
  • 何か所に泡を出したいか(1口か2口か)
  • 泡の量を絞れる調節ダイヤルがあるか

GEXは、吐出量は水深だけでなく、ストーンの種類やチューブの長さ、分岐のしかたでも変わると説明しています。90cm水槽のエアレーションで泡が弱いと感じたら、ポンプの力だけでなく、つなぎ方も見直してみてください。

選び方の全体は水槽用エアーポンプの選び方にまとめています。

大型水槽のエアレーションは強ければいい?泡の強さと置き場所

先に結論

大型魚の水槽は、泡を強くするより「水が止まる場所をなくす」ほうが大事です。止水域に1か所足すだけで、水槽全体の酸素のめぐりが変わります。

『大きい魚だから、泡は思いきり強くしたほうがいいよね?』と考える方もいるかもしれません。

ただ、泡を強くしすぎると水面が大きく波立ち、水はねや音が増えます。水作の水心シリーズの取扱説明書では、同じシリーズでも機種によって騒音の表示が34〜50dBまで違います。部屋に置く大型水槽では、音も選ぶ時の材料になりますよ。

大型水槽に泡を足す手順
  1. 水槽の中で、ゴミがたまりやすく水が動かない場所を探す
  2. その場所にエアストーンを置き、フィルターの排水と向きが重ならないようにする
  3. 調節ダイヤルかバルブで、泡を中くらいから始める
  4. 魚が泡の近くを避けずに泳げるか、数日見る
  5. 夏や魚が育った時は、2か所目を足すか泡を少し増やす
大型水槽で止水域を見つけてエアストーンを足し、泡を調整する流れを示した図解

「強めにしたら、水面がバシャバシャになっちゃった」

「止まってる隅に1本足して、少し絞ってみよう。そのほうが全体が回るよ」

泡の強さの決め方はエアレーションの強さでくわしく紹介しています。

停電に備えるなら電池式・充電式を1台

大型水槽は水が多いぶん、すぐに水温が変わるわけではありません。ただ、フィルターもエアーポンプも止まると、水が動かなくなります。

コトブキ工芸の充電式エアポンプ オキシーは、停電の時にバッテリーでの運転へ自動で切り替わると案内されています。乾電池式のポンプを予備の電池と一緒に置いておくのも手です。

備えできること気をつけたいこと
乾電池式ポンプ停電中に泡を出し続ける予備の電池を用意しておく
充電式ポンプ停電で自動で切り替わる機種もあるふだんから充電しておく
ポータブル電源大型水槽の機材を動かす機材の消費電力を確かめておく

ダイヤフラムの交換も忘れずに

大型水槽のポンプは、毎日長い時間動き続けます。GEXは、e〜AIRシリーズのダイヤフラムについて「半年~1年を目安に交換」と案内しています。

泡が弱くなった、音が大きくなったと感じたら、交換部品を確かめてみてください。

空気を吸う大型魚の場合

大型魚の中には、ポリプテルスのように水面から空気を吸える魚もいます。こうした魚の水槽の考え方はうなぎ・ポリプテルスのエアレーションで分けて紹介しています。

毎日の世話を任せるという選び方

大型水槽は、エアレーションのほかにも、水換えの量やフィルター掃除の手間が大きくなりがちです。ポンプのダイヤフラム(中のゴムの部品)の交換など、機材の点検もあります。

毎日の世話や機材の点検まで任せたいなら、メンテナンス付きの水槽レンタルという選び方もあります。

水槽レンタル

水槽のお世話まで任せたいなら、メンテナンス付きの水槽レンタルも

水換えやコケ取り、エアーポンプやフィルターの点検まで、プロが定期的に訪問して整えてくれる水槽レンタルという選び方もあります。自宅やオフィスに置けるか、対応エリアやプランの内容をまずは公式サイトで確かめてみましょう。

公式水槽レンタルの公式サイトを見る

(水槽レンタルサービスの公式サイトに移動します。最新の内容は公式サイトで確認してください)

アロワナのエアレーションについて知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「多めのエアレーションの意味は?」「肉食魚は強いほうがいい?」「大型の混泳水槽に要る?」という相談がよく読まれています。酸素だけでなく、油膜や水温、水の動きまで含めて考えると答えが見えてきます。

ここでは、アロワナや大型水槽のエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「アロワナ水槽で、多めのエアレーションをする意味は?」

酸欠防止のほかに、エアレーションを多めにしている水槽をよく見るのはなぜか、という相談です。

GEXは、エアーポンプのメリットとして酸素を送ること以外に「①水面の油膜除去 ②水温の上昇を軽減 ③水質の安定」を挙げています。大型魚はエサの量も多く、油膜が出やすい水槽もあるので、水面を動かす意味は大きいんです。

「肉食魚のエアレーションは、なるべく強いほうがいい?」

強ければ強いほどいいのか、という相談です。

答えは、強さより配置です。泡を強くしすぎると水流で泳ぎにくくなる魚もいます。止水域をなくし、魚が落ち着いて泳げる強さに合わせてあげましょう。

「上部ろ過のある大型の混泳水槽にも要る?」

上部フィルターがある大型の混泳水槽で、さらにエアレーションが必要かという相談です。

テトラは、シャワーパイプを水上に出すと「落下した水が空気をまき込みエアレーション効果があります」と説明しています。上部フィルターの排水が水面に落ちていれば、すでに酸素は入っています。水が止まる隅があるなら、そこに1本足すくらいで十分なことが多いですよ。

「大型水槽の中に止水域がある。エアレーションしたほうがいい?」

水が止まっている場所があるけれど、泡を足すべきかという相談です。

止水域はゴミがたまり、そこだけ水の入れ替わりが遅くなります。テトラは、底砂の中のように水流がない場所では、ろ過バクテリアに必要な酸素が届かなくなると説明しています。止水域にストーンを1本置いて、水をゆっくり動かしてあげましょう。

よくある質問

アロワナにエアレーションは必要ですか?

フィルターの排水で水面が動いていれば、なくても回る水槽はあります。魚が育った時や夏場は、補助として1〜2か所足しておくと安心です。

90cm水槽のエアーポンプはどれくらいの力が必要ですか?

メーカーが表示する適合水槽サイズに90cmが入り、使用水深の範囲に水槽の水深が収まる機種を選びます。迷ったら少し余裕のある機種を選び、ダイヤルで絞って使いましょう。

大型水槽のエアレーションは何か所に分けるのがいいですか?

90cmなら1〜2か所、120cm以上なら2か所以上に分けると、水の止まる場所が減ります。2口タイプや分岐を使うと分けやすくなります。

エアレーションの音が気になる時はどうすればいいですか?

静音をうたう機種を選ぶ、ポンプの下に振動を吸収するものを敷く、泡を少し絞るといった方法があります。くわしくは静音タイプの選び方の記事も参考にしてください。

まとめ

この記事の要点
  • 大型魚の水槽は、水量に対して酸素を使う量が大きいと考える
  • フィルターの排水が水面を揺らしていれば、エアレーションは補助で十分なことが多い
  • 90cm水槽のエアーポンプは、適合水槽サイズと使用水深の表示で選ぶ
  • 泡は強さより配置が大事で、止水域に1か所足すと全体が回りやすい
  • エアレーションには油膜を減らし、水温の上昇をやわらげる働きもある
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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