金魚の屋外飼育のエアレーション|睡蓮鉢・池・冬の扱い

金魚が泳ぐ屋外の睡蓮鉢と、端から小さな泡が上がるエアチューブ

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『外で飼うなら、空気は勝手に溶けるからブクブクはいらないよね?』『冬眠中の金魚に泡は止めたほうがいい?』と迷っていませんか。

結論から言うと、金魚の屋外飼育のエアレーションは、容器の大きさと金魚の数、季節で決まります。夏は足して、冬は弱める、が基本の考え方です。

この記事では、睡蓮鉢・池・プランターごとに、夏と冬でどうするかを表で確かめられるようにお伝えしますね。

目次

屋外の金魚にエアレーションは要る?先に結論

先に結論

水量に対して金魚が少なく、水草や水の流れで水面が動いている容器なら、エアレーションなしでも回ることがあります。反対に、小さな容器に何匹も入れている時や、水温が上がる夏は、ブクブクを足しておくと安心です。

『外なんだから、酸素は足りてるんじゃないの?』と思いますよね。

実は、外でも中でも、水に酸素が入るのは主に水面からなんです。容器の口が狭い、金魚が多い、という条件がそろうと、外飼いでも酸素は足りなくなります。

キョーリンは、金魚が水面近くで口をパクパクする時は、水量に対して数が多く酸素が不足していると考えられる、と説明しています。

容器の状態酸素の足りやすさエアレーションの考え方
大きめの容器に金魚が少し足りやすいなしで様子を見てよい
小さめの容器に何匹も足りなくなりやすいブクブクを足す
水草が多い昼は増え、夜は減る夜も止めずに回す
浮き草で水面が覆われている水面から入りにくい水面を一部空ける

エアレーションの基本の働きはエアレーションとは?で紹介しています。

水草があっても夜は別

『水草を入れているから、酸素は水草が作ってくれるはず』という方も多いはずです。

テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、水草は昼に酸素を作るけれど、夜は呼吸して酸素を使うため、酸欠になることもあると説明しています。水草が多い容器ほど、夜から朝方の酸素に気をつけてあげましょう。

睡蓮鉢・池・プランター別、夏と冬のエアレーション

ここが大事なところです

同じ屋外でも、睡蓮鉢・池・プランターでは水の量と水面の広さが違います。容器ごとに、夏と冬で入れ方を変えるのがコツです。

ここでは、外飼いでよく使われる容器ごとに、季節の入れ方を1枚の表にまとめました。自分の容器に近い行を見てみてください。

容器特徴夏冬
睡蓮鉢口が狭め・深さがある弱めの泡を1か所。日よけを併用止めるか、ごく弱く
プランター・プラ舟浅めで水面が広い水温が上がりやすいので泡を足す浅いぶん冷えやすく、泡は控えめ
小さな池水が多く深さもある水が止まる隅に泡を足す浅い場所で弱く回す
発泡スチロールの箱水温が変わりにくい金魚が多ければ泡を足す止めるか、ごく弱く
睡蓮鉢・池・プランターごとに、夏と冬のエアレーションの入れ方を整理した図解

睡蓮鉢のエアレーションは「弱く・端に」

睡蓮鉢のエアレーションは、泡を弱くして鉢の端に置くのが基本です。

口が狭い鉢で泡を強くすると、水がはねたり、金魚が泡に押されたりします。泡がポツポツと上がる程度から始めてみてください。

睡蓮鉢の端に置いたエアストーンから弱い泡が上がり、金魚がゆったり泳ぐ様子

プランターやプラ舟は水温の上下に気をつけて

プランターやプラ舟は、水面が広いぶん空気に触れる面も広く、酸素は入りやすい容器です。

その一方で、浅めの容器は日差しや冷え込みで水温が動きやすいんです。夏は泡と日よけ、冬は泡を控えめにして、水温の変化をやわらげてあげましょう。

鯉を飼う池の考え方は鯉・錦鯉の池のエアレーションでもまとめています。

外飼いのエアーポンプと電源の取り方

先に結論

屋外の金魚にエアーポンプを使う時は、屋外で使える表示の機種を選ぶか、ポンプを室内に置いてチューブだけ外に延ばします。電源のない場所なら、ソーラー式という選択肢もあります。

『室内用のポンプを、ベランダにそのまま置いていい?』と考える方もいるかもしれません。

ただ、GEXは自社のエアーポンプを屋内飼育専用とし、「屋根があってもベランダや軒下、駐車場などで使用しないでください」と案内しています。

電源の取り方できること気をつけたいこと
ポンプを室内に置き、チューブを外へ屋内用のポンプが使えるチューブが長いと泡が弱くなる
屋外用の表示があるポンプ外に置ける強い風雨が直接当たらない場所に
ソーラー式電源のない庭で使える蓄電機能のない機種は夜や曇りに止まる
電池式停電やつなぎに毎日の常用には電池が持たない

水作のアウトサイドエアポンプ10000は、屋外使用可能でIPX4仕様とされ、「直接強い風雨が当たる場所への設置はできません」と書かれています。

テトラのメダカのソーラーブリードポンプは、「本製品に蓄電機能はありません」とされ、通常の雨の下での使用は問題ないと案内されています。くわしくはソーラー式エアーポンプで紹介しています。

屋外の電源で気をつけたいこと

コードの延長加工や、防水表示のない部品を外に置くのはやめておきましょう。製品の防水表示と取扱説明書を確かめ、コンセントより下にコードのたるみ(ドリップループ)を作って、水が伝ってこないようにします。

チューブを外へ延ばす時のコツ

ポンプを室内に置いてチューブを外へ延ばす方法は、手軽で始めやすいやり方です。

ただ、GEXは、吐出量は水深だけでなくエアーチューブの長さや分岐のしかたでも変わると説明しています。長く延ばすほど泡が弱くなりやすいので、容器の泡の出方を見て調整しましょう。

チューブを延ばす時のチェック
  • ポンプは容器の水面より高い位置に置く
  • 低い位置に置く時は逆流防止弁を付ける
  • 窓やドアでチューブを強く挟まない
  • 日に当たる部分のチューブが硬くなっていないか時々見る

キョーリンは、ポンプを水面より下に置く場合は逆流防止弁を付けるよう案内しています。GEXも、水に触れる部分のチューブは劣化で硬くなるので、硬くなってきたら交換するよう案内しています。

屋外の電源の取り方は屋外のエアレーションにまとめています。

金魚の冬眠中のエアレーションは止める?弱める?

先に結論

金魚の冬眠中のエアレーションは、止めるか、ごく弱くするのが考えやすい方法です。冷たい水は酸素が溶けやすいので、夏のような強い泡は要りません。

『冬はエアレーション不要と聞くけど、何度で止めればいいの?』と気になりますよね。

実は、「何度になったら止める」という目安を書いたメーカー公式の説明は、見つかっていません。そのため、温度で決めるより、容器の状態で決めるのがおすすめです。

冷たい水ほど酸素は多く溶けます。JIS K 0102:2016の表(淡水・1気圧の飽和値)では、10℃で11.29mg/L、25℃で8.26mg/Lです。

冬に止めるか弱めるかを決めるチェック
  • 容器の大きさに対して金魚が多くないか
  • 水面が全部凍ってしまう日があるか
  • 金魚が底でじっとしているか
  • 落ち葉などで水が汚れていないか

金魚が多い容器や、水面が凍る日がある地域では、浅い場所でごく弱い泡を残しておくと、水面の一部が動いて安心です。強い泡で容器全体をかき回すと、冷えた水面の水が底まで回りやすい、とよく言われます。冬の泡は控えめにしてあげましょう。

冬のエサと水換え

テトラは、晩秋から冬は金魚の食欲が落ちているので、エサは1日1〜2回程度にするよう案内しています。1回の量は「5分以内で食べられる量」が目安です。

換水の時の水温差で金魚にダメージを与えることがある、とも書かれています。冬の水換えは量を控えめにして、水温をそろえてから入れてあげてください。

冬越しの考え方は冬のメダカのエアレーションも参考になります。

夏の外飼いで気をつけたいこと

先に結論

夏の屋外は、水温が上がって水に溶ける酸素が減る季節です。エアレーションを足すのと一緒に、日よけで水温の上がりすぎを防ぎましょう。

『夏は日に当てたほうが元気になるんじゃない?』と思う方もいますよね。

ただ、水温が上がるほど、水に溶ける酸素は少なくなります。JIS K 0102:2016の表では、30℃で7.56mg/Lです。

夏の外飼いの準備
  1. 午後に日陰になる場所へ容器を移せるか確かめる
  2. すだれやよしずで日よけを作る
  3. エアストーンを容器の端に置き、弱めの泡を出す
  4. 朝方に金魚が水面でパクパクしていないか見る
  5. パクパクが続く時は、泡を少し増やすか金魚の数を見直す

テトラは、メダカの屋外飼育について、すだれやよしずの日よけで急な水温上昇を防げると案内しています。金魚の容器でも同じように使える方法です。

「この時期、朝見ると水面に集まってることがあるんだよね」

「夜のうちに酸素が減ってるのかも。泡を足して日よけもしてみよう」

金魚のエアレーション全体の考え方は金魚のエアレーションでまとめています。

金魚の外飼いのエアレーションについて知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「外だから酸素は要らない?」「甕で水草だけで飼える?」「冬は何度で止める?」という相談がよく読まれています。どれも、容器の大きさと金魚の数、季節で答えが変わります。

ここでは、金魚の外飼いのエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「金魚を甕で外飼い。エアポンプなしで水草だけでも育てられる?」

甕に水草を入れて、エアポンプなしで飼えるかという相談です。

甕の大きさに対して金魚が少なければ、なしで回ることもあります。ただ、水草は夜に酸素を使うので、朝方に金魚が水面に集まっていないかを見て判断しましょう。

「外飼いの金魚が続けて弱ってしまう。何を見直せばいい?」

ベランダのプラ舟で外飼いを始めたけれど、うまく続かないという相談です。

まず、金魚の数に対して水が足りているか、夏の水温が上がりすぎていないかを見直します。水換えの時の水温差も、金魚の負担になります。酸素はその中の1つとして、ブクブクを足すかどうかを考えてみてください。

「家の中からコンセントを出すと、窓が閉まらなくなる」

外飼いの金魚に酸素は要るけれど、室内からコードを出すと窓や網戸が閉まらない、という相談です。

この場合は、コードではなくエアーチューブだけを通す方法や、電源のいらないソーラー式を使う方法があります。容器が大きく金魚が少ないなら、エアレーションなしで水面の広さを確保するという選び方もありますよ。

「冬は何度以下になったらエアレーションを止めればいい?」

冬はエアレーション不要と聞くけれど、具体的な温度が知りたいという相談です。

先ほどお伝えしたとおり、決まった温度の目安はありません。金魚の数と、水面が凍るかどうかで決めて、迷う時はごく弱くして残しておくのがおすすめです。

よくある質問

金魚の屋外飼育でエアレーションは必要ですか?

容器が大きく金魚が少なければ、なしでも回ることがあります。小さな容器に何匹もいる時や夏場は、足しておくと安心です。

睡蓮鉢のエアレーションはどこに置けばいいですか?

鉢の端に置き、泡は弱めにします。口が狭い鉢で泡を強くすると、水はねや強い流れが起きやすくなります。

金魚の冬眠中はエアレーションを止めてもいいですか?

金魚が少なく、水面が凍らない環境なら止める人もいます。迷う時は浅い場所でごく弱く残す形がおすすめです。

ソーラー式のポンプだけで足りますか?

日当たりのよい場所なら昼は動きますが、蓄電機能のない機種は夜や曇りの日に止まります。夜も酸素が気になる容器では、ほかの方法と組み合わせて考えましょう。

室内用のエアーポンプを外で使ってもいいですか?

屋内専用の機種は外に置かず、室内に置いてチューブだけを延ばしましょう。外に置くなら屋外で使える表示のある機種を選びます。

まとめ

この記事の要点
  • 金魚の屋外飼育のエアレーションは、容器の大きさと金魚の数、季節で決める
  • 水草は夜に酸素を使うので、水草が多い容器ほど夜の酸素に気をつける
  • 睡蓮鉢は泡を弱く、端に置くのが基本
  • 室内用のポンプは外に置かず、屋外用の機種かソーラー式を選ぶ
  • 冬眠中は止めるか、ごく弱く残す。夏は泡を足して日よけもする
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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