電池式エアーポンプ|停電・持ち運び・屋外での使い方と選び方

バケツの横に置いた電池式エアーポンプと乾電池と、電池式エアーポンプの選び方を紹介する記事タイトル

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停電の時や、釣った魚を持ち帰る時に、電池で動くブクブクがあると心強いですよね。でも、いざ探すと種類が多くて迷ってしまう方も多いはずです。

結論から言うと、電池式エアーポンプは「何に使うか」で見るべき仕様が変わります。停電の備え・持ち運び・屋外の3つに分けて考えると、選びやすくなりますよ。この記事では、それぞれの選び方と使う時の注意点を紹介します。

目次

電池式エアーポンプとは?コンセント式との違い

先に結論

電池式エアーポンプは、乾電池で動くエアーポンプです。コンセントがない場所でも使える代わりに、動く時間は電池の持ちで決まります。毎日の常用より、停電・持ち運び・水替えなどの「一時的な酸素の補給」に向いています。

エアーポンプの電池式と聞くと、『小さくて弱そう』というイメージを持つ方もいますよね。

実は、観賞魚のメーカーも釣具のメーカーも、それぞれ電池式を出しています。公式ページで案内されている用途を並べると、こうなります。

メーカー・製品電池公式に書かれている用途
GEX アトム5単3形×2本(別売)釣った魚や採ってきた生き物を持ち運ぶ時、停電時など
ニッソー 乾電池式エアーポンプB-5/B-1/B-2B-5は単3形×2本、B-1・B-2は単1形×2本(別売)海や川での釣りや生物採取、水替え時、魚の輸送時
ハピソン(YH-702B ほか)単1形または単3形釣りの活きエサなど
ダイソー エアーポンプ(釣り用・乾電池式)単一形乾電池1本(別売)釣った魚や生き餌への酸素供給

コンセント式と比べると、電池式は「使える時間」と「電池の交換」がついて回ります。

比べるところ電池式コンセント式
使える場所コンセントがない場所でも使えるコンセントが届く所だけ
使える時間電池が切れるまでずっと
手間電池の交換・予備の用意少ない
向いている使い方停電・持ち運び・一時的な補給室内水槽の常用

エアレーションの役割そのものは、エアレーションとは?で詳しく紹介しています。

停電・持ち運び・屋外の3つの使い道で見る仕様が変わる

ここが大事なところです

停電の備えなら「使える時間」、持ち運びなら「軽さと水への強さ」、屋外なら「防滴・水洗いの表示」を一番に見ます。同じ電池式でも、使い道によって優先する仕様が違うんです。

エアレーションを電池式で考える時、まず「何のために使うか」を1つ決めてみてください。

使い道一番に見る仕様あわせて見たい仕様よくある場面
停電の備え連続で使える時間使える水深・電池の入手しやすさ夜の停電、台風の時
持ち運び本体の大きさ・電池の種類防滴や水洗いの表示、泡の強弱釣りの活きエサ、生き物の採集、魚の輸送
屋外防滴・水洗いの表示使える時間、雨が当たらない置き方ベランダの容器、キャンプ場
電池式エアーポンプを停電・持ち運び・屋外の3つの使い道に分けて見る仕様をまとめた図解

停電の備えなら「時間」が最優先

停電はいつ終わるか分かりません。一晩もつかどうかを目安に考えておくと安心です。

ニッソーの単1形×2本のB-1・B-2は約30時間、単3形×2本のB-5は約20時間の連続使用と案内されています。GEXのアトム5は、アルカリ電池で約8時間です。

一方で、ニッソーの乾電池式は「水深約30cm以下の水槽」向けと書かれています。深い水槽で使うなら、ここも確かめておきましょう。

持ち運びなら「軽さ」と「水への強さ」

釣りや生き物の採集では、バケツやクーラーボックスのすぐ横で使うことになります。

そのため、水がかかっても平気かどうかが大事です。ハピソンの製品には「防滴形」「水洗可能形」といった表示があります。持ち運びでの使い方は携帯用エアーポンプとクーラーボックスで詳しく紹介しています。

運ぶ時に気をつけたいこと

魚や活きエサを運ぶ時は、容器が揺れてもチューブが外れないかを先に確かめておきましょう。

持ち運びの前に確かめること
  • チューブがポンプとエアストーンにしっかり差さっているか
  • チューブが折れたり、ふたに挟まれたりしていないか
  • ポンプ本体が倒れても水に落ちない所に固定できるか
  • 車内など暑くなる場所に長く置かないか

『出かける前は動いていたのに、着いたら泡が止まっていた』という失敗は、チューブの外れや折れが原因のことも多いんです。

出発前に一度泡を確かめ、途中でもときどき様子を見てあげてください。

屋外なら「表示」と「置き方」

屋外で使う時は、雨が直接当たらない所に置くのが基本です。

ダイソーの釣り用乾電池式はIPX4と案内されています。ただ、表示があっても水に沈めてよいわけではありません。屋外での電源の考え方は電源なしのエアレーションもあわせて読んでみてください。

エアーポンプの乾電池式はどれくらい動く?公式の使える時間

先に結論

エアーポンプの乾電池式が動く時間は、電池の大きさと泡の強さで大きく変わります。単1形の電池を使う物は長く、単3形の物は軽い代わりに短めです。

『結局、エアーポンプの乾電池は何時間もつの?』という疑問、よく見かけますよね。

公式ページに書かれている連続使用の目安を並べてみました。

製品電池吐出量(公式)連続使用の目安(公式)水への強さ
GEX アトム5単3形×2本800cc/分(アルカリ電池使用)約8時間記載なし
ニッソー B-5単3形×2本記載の単位が不明約20時間記載なし
ニッソー B-1/B-2単1形×2本記載の単位が不明約30時間記載なし
ハピソン YH-707B単1形×1個約0.45L/分約65時間防滴形
ハピソン YH-708B単1形×2個強 約1.0L/分/弱 約0.45L/分強 約55時間/弱 約150時間防滴形
ハピソン YH-732P単3形×2個約0.5L/分約25時間防滴形
ハピソン YH-734C単1形×2個強 約1.3L/分/弱 約0.6L/分強 約25時間/弱 約75時間水洗可能
ダイソー 釣り用・乾電池式単一形×1本強 約1.0L/分/弱 約0.7L/分強 約28時間/弱 約40時間(アルカリ電池)IPX4

表を見ると、同じ製品でも「強」と「弱」で時間がかなり違うのが分かりますよね。

泡を弱めにすれば長く動くので、停電の時は弱で使い、様子を見て強くする使い方もできます。

電池の持ちとモーターの寿命は別もの

ハピソンの公式ページには、電池の持ちとは別に「モーター寿命」も書かれています。

例えば、YH-702Bは約200時間、YH-708Bは約1,000時間です。ダイソーの釣り用もモーター寿命 約500時間で、動かなくなったら買い換えるよう案内されています。

補足

電池が新しいのに泡が弱い時は、モーターが寿命を迎えていることもあります。長く使ってきたポンプなら、モーター寿命の目安も見ておきましょう。

必要な時間から電池の数を考える

例えば、単3形×2本で約20時間のポンプを、停電の備えに使う場合を考えてみましょう。

一晩なら1回分の電池で足りそうですが、停電が丸1日以上続くと交換が必要になります。もう1回分の予備があれば、ひと安心ですよね。

動かしたい時間約20時間もつポンプなら約30時間もつポンプなら
半日入れた電池だけで足りる目安入れた電池だけで足りる目安
一晩から1日入れた電池でぎりぎり、予備を1回分入れた電池で足りる目安、予備を1回分
2日ほど予備を2回分予備を1回分以上

表の時間はメーカーが示す新品の電池での目安です。電池の状態や泡の強さで短くなることもあるので、少し多めに用意しておきましょう。

強と弱を使い分けて長持ちさせる

強弱を切り替えられる物なら、普段は弱で動かし、生き物が多い時や暑い時だけ強にする使い方ができます。

ハピソンのYH-708Bは、強で約55時間、弱で約150時間と、弱にすると大きく伸びます。泡が足りているかは、生き物が水面でパクパクしていないかを目安に見てみてください。

予備の電池はポンプと同じ種類で

停電の備えなら、ポンプと一緒に予備の電池を用意しておくと安心です。

単1形・単3形のどちらを使うかは製品で決まっています。ほかの家電と電池の種類をそろえておくと、いざという時に回しやすいですよ。

電池式エアーポンプの選び方|チェックリスト

先に結論

電池式エアーポンプは、使える時間・使える水深・泡の強弱・水への強さ・電池の種類の5つを見て選びます。使い道に合わせて、どれを優先するか決めておきましょう。

ここまでの話を、買う前のチェックリストにまとめました。

電池式エアーポンプを選ぶ前の確認
  • 動かしたい時間に対して、連続使用の目安が足りているか
  • 使う容器の水深が、使用水深の目安に入っているか
  • 強弱を切り替えて、電池を長持ちさせられるか
  • 水がかかる場所なら、防滴や水洗いの表示があるか
  • 使う電池(単1形・単3形)を用意しやすいか
  • エアストーンやチューブが付属しているか

ニッソーの乾電池式は、エアーストーンとエアーチューブが付いていると案内されています。届いてすぐ使えるかどうかも、地味に大事なポイントです。

釣り用と観賞魚用の違い

釣具のメーカーの電池式は、活きエサやオトリを生かす用途で作られています。ハピソンの製品には、適合水槽や使用水深の記載はありません。

一方、観賞魚のメーカーの物には、使う水深の目安が書かれていることがあります。

水槽で使うつもりなら、使用水深の書かれている物を選ぶと、合うかどうかを判断しやすくなります。釣りで使う時の選び方は釣りのエアーポンプで詳しく紹介しています。

充電式や車の電源で動く物も候補に

ハピソンのYH-737Bは、車のシガーライターソケットと乾電池の2WAYです。車のエンジンを切ると、自動で電源が乾電池に切り替わると案内されています。

電池を何度も替えるのが手間なら、充電式やUSB給電のタイプも比べてみてください。違いは充電式・USBのエアーポンプで紹介しています。

ブクブクを電池式で使う時の注意点

先に結論

電池式のブクブクも、置き場所と電池の扱いを守ることが長く使うコツです。本体は水面より高い所に置き、指定された電池を使いましょう。

使い方は簡単ですが、いくつか気をつけたい点があります。

電池式エアーポンプを使う手順
  1. 説明書で指定された種類の電池を入れる
  2. エアーチューブをポンプとエアストーンにつなぐ
  3. 本体を水面より高い所に置く(低くなるなら逆流防止弁を付ける)
  4. スイッチを入れ、泡が出ているか確かめる
  5. 長く使う時は、泡の強さと電池の残りをときどき見る

指定外の電池を使わない

ダイソーの釣り用の乾電池式は「充電式電池は使用しないでください」と案内されています。

電池の種類が書かれている時は、その指示に合わせてください。アルカリ電池で測った時間が書かれている物も多いので、同じ電池を使うと目安どおりに近づきます。

防滴・水洗いの表示は「水に沈めていい」ではない

防滴形や水洗可能形、IPX4といった表示は、水しぶきなどへの強さを示すものです。

水の中に落としたり、雨ざらしにしたりしてよいという意味ではありません。屋外で使う時は、雨の当たらない所に置いてあげましょう。

よくある失敗

電池式は小さいからと、容器のフチに不安定なまま置いてしまうこと。倒れて水に落ちたり、低い位置になって水が逆流したりすることがあります。

電池式で室内の水槽を常用する時は

室内の水槽で毎日ずっと使うなら、電池の交換が頻繁になります。

例えば、単3形の物で数十時間なら、数日ごとに電池を替える計算になりますよね。常用するなら、コンセント式やUSB給電のタイプのほうが手間は少なくなります。

停電の時に電池式エアーポンプで備えるには

先に結論

停電に備えるなら、電池式エアーポンプと予備の電池を、すぐ取り出せる所にまとめておきます。停電が起きたら、まず酸素を補い、そのあと水温の様子を見ます。

『停電した時、何を先にすればいいの?』と迷う方も多いはずです。

停電の時すること
停電が分かったら電池式エアーポンプを出して動かす
動かす時弱めの泡から始め、生き物の様子を見る
長引きそうな時予備の電池を手元に置き、電池の持ちを見ておく
復旧した時元のポンプやフィルターが動いているか確かめる

停電の時は、ヒーターや冷却ファンなど、エアーポンプ以外の機材も止まります。水温の守り方やエサの考え方は、旅行・長期不在の時の水槽で紹介しています。

停電の備えで用意しておきたいもの

停電に備えて用意しておくもの
  • 電池式エアーポンプ(水槽の水深に合う物)
  • 予備の電池(ポンプと同じ種類)
  • エアーチューブとエアストーン
  • 逆流防止弁

GEXのアトム5は「停電時など酸素供給が一時的に失われる時」に使うよう案内されています。普段は使わなくても、年に何度か動くか確かめておくと安心ですよ。

停電に備えて電池式エアーポンプと予備の電池をまとめておく様子

電池式エアーポンプで知恵袋によくある相談

ここでは、電池式エアーポンプについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

相談を読む時のポイント

釣りで使う人と、水槽で使う人の相談が混ざっています。自分がどちらの使い方なのかを意識して読んでみてください。

「釣りに使う乾電池式のエアーポンプ、何を見て選べばいい?」

とても多く読まれている相談です。

釣りなら、まず一日の釣りで動かしたい時間と、使う電池を決めてみてください。そのうえで、水がかかる場所で使うなら防滴や水洗いの表示、エサの量が多いなら強弱の切り替えがある物が考えやすいです。

「金魚すくいの金魚を、電池式のポンプで飼えますか?」

玄関などコンセントがない場所に置きたい、という相談です。

電池式でも動かせますが、ずっと使うと電池の交換が頻繁になります。長く飼うなら、コンセントが届く場所に置くか、電源の取りやすい方法を考えるのが現実的です。

「電池だけで、ずっといける?」

「動くけど、交換の手間がかかるね。常に使うならコンセントのほうが楽だよ」

「釣り用のポンプに『充電式電池は使わないで』と書いてあるのはなぜ?」

単一の乾電池で動くポンプの注意書きについての相談です。

理由は製品ごとに違うため、公式ページだけでは確認できませんでした。メーカーが使わないよう案内している以上、その指示に合わせて、指定の乾電池を使っておきましょう。

「電池式のエアーポンプで、ろ過もできるものはない?」

電池で動いて、水もきれいにできる道具はないか、という相談です。

投げ込み式フィルターは、エアーポンプの空気で動く仕組みです。ただ、電池式のポンプで動かせるかどうかは、メーカーの案内では確認できませんでした。

ろ過まで任せたいなら、普段はコンセント式で動かし、電池式は停電や持ち運びの時の酸素の補給と分けて考えるのが安心です。

「乾電池式のポンプを、ソーラーパネルの電気で動かしたい」

電池の代わりに、ソーラーパネルで発電した電気を使えないか、という相談です。

電池ボックスに別の電源をつなぐような改造は、故障や事故のもとになるので勧められません。日光で動かしたいなら、最初からソーラー式として作られている製品を選んでみてください。考え方はソーラー式エアーポンプで紹介しています。

「電池式のエアーポンプは、どこで売っている?」

乾電池式を買いたいけれど、売り場が分からない、という相談です。

観賞魚のコーナーだけでなく、釣具の売り場にも置かれていることが多い製品です。売り場ごとの違いはエアーポンプはどこで売ってる?で紹介しています。

よくある質問

電池式エアーポンプは何時間くらい動きますか?

製品と泡の強さで変わります。公式の目安では、GEXのアトム5が約8時間、ニッソーのB-1・B-2が約30時間、ハピソンのYH-708Bが強で約55時間・弱で約150時間です。

エアレーションの電池式は水槽の常用に使えますか?

使えますが、電池の交換が頻繁になります。室内の水槽で毎日使うなら、コンセント式やUSB給電のタイプのほうが手間は少なくなります。

電池式エアーポンプに充電式の電池を使ってもいいですか?

製品によっては使わないよう案内されています。説明書で指定された電池を使ってください。

防滴形のエアーポンプは雨の中で使えますか?

防滴の表示は水しぶきへの強さを示すもので、雨ざらしや水没を想定したものではありません。雨の当たらない所に置きましょう。

ブクブクの電池式は水替えの時にも使えますか?

使えます。ニッソーの乾電池式は、水替え時や魚の輸送時の用途も案内されています。水替えの間に魚を別の容器へ移す時、一時的な酸素の補給に便利です。

電池式でも逆流防止弁はいりますか?

本体を水面より低い所に置く時は付けておくと安心です。電池式は置き場所が変わりやすいので、1つ用意しておくと便利です。

まとめ

この記事の要点
  • 電池式エアーポンプは、停電・持ち運び・一時的な補給に向いている
  • 停電なら時間、持ち運びなら軽さと水への強さ、屋外なら表示を優先する
  • 使える時間は電池の大きさと泡の強さで大きく変わる
  • 指定された電池を使い、本体は水面より高い所に置く
  • 停電に備えて、ポンプと予備の電池をまとめておく
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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