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金魚をバケツや小さな容器に移して塩水浴をさせる時、『ブクブクまで付けなきゃいけないの?』と迷う方も多いはずです。
結論から言うと、金魚の塩浴でエアレーションなしにするのはおすすめしにくいです。普段の水槽より水が少ない容器では、水温と酸素が変わりやすいからなんです。
この記事では、塩水浴・薬浴の間の酸素と水温の考え方を、普段の水槽との違いから紹介しますね。
塩浴・薬浴中もエアレーションは要る?
塩水浴や薬浴の間も、弱めのエアレーションを付けておくのが基本です。テトラは、持ち帰った金魚を塩水で過ごさせる時に「金魚が酸欠になってしまわないよう、弱めにエアレーション」を入れると案内しています。
『体を休ませたいのに、泡で疲れさせない?』と心配になりますよね。
そこで大事なのが「弱め」という点です。強い泡で水をかき回すのではなく、水面がゆるく揺れる程度を目安にします。
なお、塩の量や薬の使い方はこの記事では扱いません。塩や薬の使い方は、製品の説明書に従ってください。
| 状況 | エアレーション | 理由 |
|---|---|---|
| 塩水浴をしている | 弱めに付ける | 小さな容器で酸素が減りやすい |
| 薬浴をしている | 説明書に指示が無ければ弱めに付ける | 容器の条件は塩水浴と同じ |
| 夏で水温が高い | 弱めでも止めない | 水温が高いと溶ける酸素が少ない |
| 魚が水面でパクパクする | 少し強める | 酸素が足りていないサインのことがある |
エアレーションそのものの役割は、エアレーションとは?でやさしく紹介しています。
普段の水槽と何が違う?小さな容器で変わりやすい3つ
塩水浴や薬浴は、バケツやプラケースなど普段より小さな容器で行うことが多いです。すると「水量」「水温」「酸素」の3つが、普段の水槽より変わりやすくなります。
実は、塩水浴で気をつけたいのは塩そのものより、この「容器が変わること」なんです。
普段の水槽にはフィルターや水草がありますが、塩水浴の容器には何もないことが多いですよね。
| 変わりやすいもの | 普段の水槽 | 塩水浴・薬浴の容器 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 水量 | 多めで変化がゆるやか | 少なめで変化が早い | 魚の数を詰めすぎない |
| 水温 | 室温の影響を受けにくい | 気温の影響を受けやすい | 直射日光や冷暖房の風を避ける |
| 酸素 | フィルターの水流で水面が動く | 水面が止まりがち | 弱めのエアレーションで水面を揺らす |
| 水の汚れ | ろ過バクテリアが分解する | 分解する働きが弱い | 水の様子をこまめに見る |

塩が入ると溶ける酸素はどうなる?
水に溶ける酸素の量は、水温や気圧、塩分濃度などで変わると、計測機器の会社が説明しています。
『塩を入れたら酸素も変わるの?』と思いますよね。細かい計算は要りませんが、普段と同じ感覚で考えないほうがいい、と覚えておけば十分です。
ろ過バクテリアも弱りやすい
キョーリンは塩水浴のデメリットとして、「ろ過細菌が一時的に弱ってしまう」ことを挙げています。
さらに「水がアルカリ性に傾きやすいので、アンモニアの毒性が上がってしまう」とも説明しています。水が汚れやすい状態なので、酸素だけでなく水の様子にも気を配ってあげたいですね。
同じくキョーリンは、塩水浴では「水草が枯れることがある」とも書いています。水草を一緒に入れて酸素を補おうとするのは、あまり向いていません。
金魚やメダカの塩浴でエアレーションなしでもいい場面は?
エアレーションなしで様子を見られるのは、容器が大きめで魚が少なく、水温が落ち着いていて、水面が自然に揺れている時くらいです。どれか1つでも当てはまらないなら、弱めに付けておきましょう。
『泡がうるさそうだし、なしでもいいのでは?』と考える方もいますよね。
判断しやすいように、金魚とメダカそれぞれで表にしてみました。
| 見るところ | なしで様子を見やすい | 弱めに付けたい |
|---|---|---|
| 容器の大きさ | 魚の数に対して水が多い | 魚の数に対して水が少ない |
| 魚の数 | 1匹だけ | 何匹も一緒に入れている |
| 水温 | 室内で安定している | 夏や、日の当たる場所 |
| 水面 | 何かで揺れている | まったく動いていない |
| 魚の様子 | 底や中層で落ち着いている | 水面近くでパクパクする |
メダカの塩浴でエアレーションなしにする時
メダカの塩浴でエアレーションなしにする方も多いですよね。メダカは水の流れが苦手とされているので、泡を嫌う気持ちは自然です。
ただ、テトラはメダカ1匹に1リットルの水が目安と言われていると紹介しています。小さな容器にたくさん入れると、酸素が足りなくなりやすいです。
泡を付けるなら、コックで絞って、ストーンを容器の端に置いてあげてください。メダカの泡の強さはメダカのエアレーションで詳しく紹介しています。
金魚は酸素を多く使う
金魚が水面近くで口をパクパクする時について、キョーリンは「飼育容器の水量に対して、金魚の飼育数が多く酸素が不足していると考えられます」と説明しています。
金魚の塩浴でエアレーションなしにするなら、少なくとも水面の様子はこまめに見ておきましょう。金魚のブクブクの基本は金魚のエアレーションが参考になります。
容器が小さい時は、数を分けるのも手
『大きな容器が家にない…』ということもありますよね。
そんな時は、1つの容器に何匹も入れず、容器を2つに分けるのも1つの方法です。1つの容器あたりの魚が減るので、酸素や水の汚れに余裕が生まれます。
分けた時は、それぞれの容器に泡を付けるか、分岐パーツで1台のポンプから送ると手間が少なくなります。
塩水浴・薬浴中のエアレーションの付け方
塩水浴や薬浴の容器では、ポンプを容器より高い所に置き、泡は弱めにして、ストーンを容器の端に置きます。泡で魚が流されないことを優先します。
付け方は普段とほとんど同じです。違うのは、泡の強さを控えめにすることくらいなんです。
- 容器を直射日光や冷暖房の風が当たらない場所に置く
- エアーポンプを容器より高い所に置く(難しい時は逆流防止弁を付ける)
- エアーチューブの途中にコックを付ける
- エアストーンを容器の端に沈める
- 電源を入れ、コックで泡を弱めにする
- 魚が流されていないか、水面がゆるく揺れているかを確かめる
泡の強さの目安は、エアレーションの強さで紹介しています。
薬浴でエアレーションを使う時
薬浴のエアレーションも、考え方は塩水浴と同じです。
ただ、薬の種類によって使い方の注意は違います。説明書にエアレーションや水温、遮光についての指示があれば、そちらを優先してください。
早く元気になってほしくて、強い泡でかき回してしまうこと。小さな容器では水が渦を巻いて、魚が落ち着けなくなります。泡はあくまで弱めにしておきましょう。
電源まわりは水がかからないようにする
バケツやプラケースは床に置くことが多く、コンセントの近くに水が飛びやすいですよね。
GEXは、水槽より低い位置のコンセントを使う時は電源コードにループを作るよう案内しています。水がコードをつたってプラグにかからないようにするためです。
ポンプやコードの扱いは、製品の取扱説明書もあわせて確かめておきましょう。
薬浴の容器に使った道具は分けておく
薬浴に使ったストーンやチューブは、普段の水槽と分けておくと安心です。
例えばこんな会話、よくありますよね。
「薬浴に使ったストーン、そのまま本水槽に戻していい?」
「念のため、薬浴用として分けておくほうが気が楽だよ」
塩浴・薬浴中に確かめたい順番
塩水浴や薬浴の間は、魚の呼吸、泡、水温、水の汚れの順に見ていくと、困った時に何をすればいいか分かりやすくなります。
『毎日何を見ればいいの?』と迷いますよね。次の順に確かめてみてください。
- 魚が水面近くで口をパクパクしていないか
- 泡が止まっていないか、強すぎて魚が流されていないか
- 水温が急に上がったり下がったりしていないか
- 水が濁ったり、においがしたりしていないか
- 容器のまわりに水がこぼれていないか

パクパクしていたら、どこから直す?
水面でパクパクしている時は、上の順番でいうと「泡」から見直すのが近道です。
泡が止まっていたら、チューブの抜けやコックの閉じすぎを確かめます。泡が出ているなら、コックを少し開けて水面の揺れを大きくしてみてください。
それでも落ち着かない時は、容器に対して魚が多すぎないか、水温が上がっていないかを見ます。魚を分けたり、容器を涼しい場所へ動かしたりするのも1つの手です。
夏の塩水浴は水温に気をつける
夏は特に水温に気をつけたい時期です。
新JIS(2016)の淡水・1気圧の値では、水に溶ける酸素の上限は20℃で9.09mg/L、30℃で7.56mg/Lです。水温が上がるほど、溶ける酸素は少なくなるんです。
テトラは、屋外のメダカについて「水温が28℃以上になると」危ないことがあると案内しています。容器は日陰に置き、すだれなどで日除けをすると安心です。夏の工夫は夏のエアレーションで紹介しています。
塩浴・薬浴のエアレーションで知恵袋によくある相談
塩水浴の相談では「水面でパクパクする」「エアレーションは強くしていい?」がよく読まれています。体調の診断はここではしません。
ここでは、塩水浴中のエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。
「塩水浴中の金魚が、水面近くでパクパクする」
飼い始めたばかりの金魚を塩水浴させていたら、水面近くで口をパクパクしている、という相談です。
まず見てほしいのは、泡が出ているか、容器に対して魚が多すぎないかです。弱めのエアレーションを付けていなければ付け、付けているなら少しだけ強めてみてください。
それでも続く時は、水温が上がっていないかも確かめましょう。酸素不足のサインは水槽の酸素不足のサインで詳しく紹介しています。
「買ったばかりの金魚を塩水で過ごさせたい」
お店から連れて帰った金魚を、本水槽に入れる前に塩水で過ごさせたい、という相談です。
テトラも、持ち帰った金魚を塩水で過ごさせる方法を紹介しています。その中で、弱めのエアレーションを入れることも案内されています。
塩の量や期間は、説明書やメーカーの案内に合わせてください。容器の大きさと泡の弱さを整えておくのが、こちらでできる準備です。
「塩水浴中の金魚の様子が心配」
塩水浴をしている金魚の様子が気になる、という相談もたくさん読まれています。
様子が気になる時ほど、泡と水温と水の汚れを1つずつ確かめてみてください。体調の見立てや治し方に迷う時は、購入したお店や獣医師に相談するのが安心です。
よくある質問
金魚の塩浴でエアレーションなしでも大丈夫ですか?
容器が大きめで魚が少なく、水温が安定していれば様子を見られることもあります。ただ、小さな容器では酸素が減りやすいので、弱めに付けておくほうが安心です。
メダカの塩浴でエアレーションなしにしたい時は?
容器を大きめにして数を少なくし、水面の様子をこまめに見てください。泡を付けるなら、コックで絞ってストーンを端に置くと流されにくくなります。
薬浴中のエアレーションは強くしたほうがいいですか?
強くする必要はありません。説明書に指示が無ければ、水面がゆるく揺れる程度の弱めにしておきます。
塩水浴の容器にフィルターを入れてもいいですか?
塩水浴ではろ過バクテリアが一時的に弱るとされています。フィルターの扱いは塩や製品の説明書を確かめ、まずは弱めのエアレーションで水面を動かすことを考えてみてください。
塩水浴の容器はどこに置けばいいですか?
直射日光や冷暖房の風が当たらない場所に置いてください。小さな容器は水温が変わりやすいからです。
まとめ
- 塩水浴・薬浴の間も、弱めのエアレーションを付けるのが基本
- 小さな容器では水量・水温・酸素の3つが変わりやすい
- 塩水浴ではろ過バクテリアが弱り、水が汚れやすくなる
- なしで様子を見るなら、容器の大きさと魚の数、水面をこまめに見る
- 塩や薬の使い方は製品の説明書に従う





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