メダカの針子・稚魚のエアレーション|弱めにする理由と卵の管理

浅い容器の端でごく弱い泡が立ち、反対側でメダカの稚魚が泳ぐ様子と、針子のエアレーションを紹介する記事タイトル

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メダカの卵がかえって、小さな針子が泳ぎはじめると『ブクブクは入れていいの?』『流されてしまわない?』と心配になりますよね。

結論から言うと、針子のエアレーションは「付けない」か「ごく弱く、離して付ける」が基本です。泳ぐ力がつく稚魚になったら、少しずつ親の水槽に近い環境へ移していきます。

この記事では、卵・針子・稚魚の段階ごとに、泡の強さと水流の考え方を表にしてお伝えしますね。

目次

針子にエアレーションは要る?先に結論

先に結論

生まれたばかりの針子は、泳ぐ力がとても弱い時期です。エアレーションを付けるなら、泡を最小まで絞り、容器の端に置いて、針子が休める場所を残します。水の量にゆとりがあり、数が少なければ、なしで育てることもできます。

『メダカの針子にエアレーションは厳禁って聞いたけど、本当?』と思う方も多いはずです。

実は、厳禁なのはブクブクそのものではなく、針子が流されるほどの強い水流なんです。

針子が流れに弱い理由

針子は、卵からかえったばかりのメダカの赤ちゃんで、体が針のように細いことからそう呼ばれます。

親のメダカでも、キョーリンは「メダカは水の流れが苦手なので、流れが弱いものを選ぼう」と案内しています。体の小さい針子は、親以上に流れの影響を受けやすいと考えておきましょう。

強い水流で起きやすいこと針子への影響
泡の近くで水がぐるぐる回る泳ぎ続けて休めない
水面が大きく波立つ水面近くにとどまりにくい
エサが流されて散らばるエサを食べにくい

付けるか・付けないかの目安

メダカの針子にブクブクを付けるかどうかは、容器の条件で決めるのが分かりやすいです。

容器の条件判断の目安
水の量にゆとりがあり、針子が少ないなしでも育てやすい
小さな容器に針子がたくさんいるごく弱く付けるか、容器を分ける
夏の室内や屋外で水温が上がりやすいごく弱く付ける
水が白くにごりやすいエサを見直し、ごく弱く付ける

エアレーションそのものの働きはエアレーションとは?で紹介しています。

卵・針子・稚魚の段階ごとの泡の強さ

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

メダカの卵から稚魚までを時間の流れで並べると、泡の強さと水流の考え方は段階ごとに変わっていきます。

段階様子泡の強さ水流の考え方
卵水草などに付いているなしでよい水をきれいに保つことを優先
針子(かえってすぐ)体が細く泳ぐ力が弱いなし、またはごく弱く休める静かな場所を残す
稚魚(泳ぎがしっかり)エサを追って泳げる弱め端に置き、流れの弱い所を作る
若いメダカ体つきが親に近づく親の水槽に近づける少しずつ慣らしていく
メダカの卵・針子・稚魚・若いメダカの段階ごとに、エアレーションの泡の強さと水流の考え方を時間の流れで並べた図解

卵の時期は水をきれいに保つことが先

メダカの卵のエアレーションは、基本的にはなくても大丈夫です。卵の時期に大事なのは、泡よりも水がきれいなことです。

キョーリンは、水道水に含まれるカルキはメダカにとって有害なので、液体のカルキ抜きを入れるよう案内しています。卵を移す容器の水も、カルキを抜いてから使いましょう。

卵を親と分ける時に確かめたいこと

親のメダカは、卵やかえった針子を食べてしまうことがあります。そのため、卵が付いた水草ごと別の容器に移す育て方がよく行われています。

卵を別の容器に移す時の確認
  • 移す先の水はカルキを抜いてある
  • 親の水槽と水温が大きく違わない
  • 直射日光が当たり続ける場所に置いていない
  • 強いブクブクを入れていない

卵の容器にブクブクを入れなくても、水が古くなったら少しずつ替えていけば大丈夫です。

針子の時期は「休める場所」があるか

針子の時期は、泡の強さよりも、針子が流されずに休める場所があるかを見てください。

容器の一部に静かな水が残っていれば、針子は自分で居心地のよい場所に移っていきます。

補足

『静かな場所って、どのくらいあればいいの?』と迷ったら、泡を止めた状態の水面を思い出してみてください。泡の反対側の水面が、止めた時とあまり変わらず静かなら十分です。水面の揺れが容器全体に広がっているなら、泡がまだ強いと考えましょう。

稚魚になったら弱めのブクブクへ

エサを追ってしっかり泳げるようになったら、メダカの稚魚のエアレーションを弱めに始めても大丈夫な時期です。

数が増えてきた容器ほど、酸素を使う量も増えます。テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、容器いっぱいにメダカを入れると酸欠を起こすことがあると説明しています。稚魚の数が多い時は、弱めのブクブクを考えてみてください。

室内で針子の容器を用意する手順

メダカの針子を室内で育てる時の、エアレーションを含めた容器の準備です。

針子の容器を用意する流れ
  1. 親とは別の容器を用意し、カルキを抜いた水を入れる
  2. 親の水槽と水温が大きく違わないようにする
  3. ブクブクを使うなら、調整バルブで泡を最小まで絞る
  4. エアストーンは容器の端に置き、反対側に静かな水を残す
  5. 針子が流されていないか、しばらく様子を見る
針子の容器でエアストーンを端に置き、反対側に静かな水を残す配置を示した図解

テトラからは、エアレーションの水流からメダカを守る「メダカのバブルガードリング」という用品も出ています。泡の周りを囲んで、流れが広がりにくくする考え方です。

置き場所は水温が変わりにくい所に

キョーリンは、メダカは水温変化が苦手なので、直射日光や冷暖房の影響が少ない明るい場所に置くよう案内しています。

針子の容器は小さいことが多く、そのぶん水温が変わりやすくなります。窓ぎわで日が当たると、思った以上に水温が上がることも。テトラは、水温が28℃以上になると熱中症のような症状になることがあると注意しています。

置き場所針子の容器との相性気をつけたいこと
明るい室内の棚向いている冷暖房の風が当たらないようにする
窓ぎわ注意が必要日が当たる時間に水温が上がる
屋外の日なた夏は注意が必要日よけを作る

泡の量はバルブで絞る

エアーポンプの泡は、そのままでは針子には強すぎることがほとんどです。

エアーチューブの途中に調整バルブを付けると、泡の量を少しずつ絞れます。絞り方のコツはエアレーションの調整バルブ・コック、強さの見方はエアレーションの強さで紹介しています。

よくある失敗

親の水槽と同じ強さのブクブクを、針子の容器にそのまま入れてしまうことです。針子が容器の中をぐるぐる回されていたら、泡が強すぎるサインです。

弱めにする理由と、なしで育てる時の注意

エアレーションを弱めにする一番の理由は、針子が流されて疲れないようにするためです。

一方で、なしで育てる場合は、酸素と水の汚れの両方に気を配る必要があります。

ごく弱いブクブクを付ける
  • 数が多くても酸素を保ちやすい
  • 水がよどみにくい
ブクブクなしで育てる
  • 流される心配がない
  • 数を少なくし、水の汚れに気をつける

泡が強すぎる時に出るサイン

針子の容器にブクブクを入れたら、最初のうちは様子をよく見てあげてください。

泡を弱めたい時のサイン
  • 針子が泡の流れに乗って、容器の中を回されている
  • 針子が容器の隅に集まり、出てこない
  • エサが流されて、すぐ底に散らばってしまう
  • 水面が大きく波立っている

当てはまる時は、バルブをもう少し絞るか、エアストーンを容器のさらに端へ動かしてみましょう。

スポンジフィルターという選び方

泡を出しながらろ過もできるものに、エアーポンプで動かすスポンジフィルターがあります。

吸い込み口がスポンジでおおわれているので、小さな針子が吸い込まれにくいのが特徴です。神畑養魚は、スポンジフィルターは吐出パイプの先が水面より下になる位置で使うのが適正と説明しています。使う時も、泡の量はバルブで絞っておきましょう。

水が白くにごる時は

テトラは、水の白濁りの原因として、ろ過バクテリアが足りない時に微生物が水中に舞うことや、エサのあげすぎを挙げています。

針子の容器は小さく、エサの食べ残しが水を汚しやすい環境です。白くにごったら、まずエサの量を見直してみてください。テトラは、水換えは3分の1程度にとどめ、全部を替えるのは避けるよう案内しています。

グリーンウォーターで育てる場合

屋外などで、植物プランクトンで緑色になった水(グリーンウォーター)で針子を育てる方もいます。

この場合も、泡を強くしすぎないのがポイントです。緑の水と泡の関係はミジンコ・グリーンウォーターのエアレーションで紹介しています。

よくある相談:針子・稚魚のブクブクの声

ここでは、ネットの相談サイトに寄せられているメダカの針子・稚魚のエアレーションにまつわる声から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 針子にエアレーションは厳禁?分けて育てるべき?

メダカの針子や稚魚にはエアレーションは厳禁と聞いたので、親の水槽と分けているけれど、それでいいのか、という相談です。

親と分けるのは、よくある育て方です。厳禁というより、強い水流を避けるという意味で考えてください。

回答のポイント

分けた容器でも、数が多ければ酸素が足りなくなることがあります。その場合は、泡を最小まで絞ったブクブクを端に置くと、針子を流さずに酸素を足せます。

相談2 稚魚の水がすぐ白くにごる

メダカの稚魚を入れている水が白くにごり、水を替えてもまたにごる、という相談です。

『水を全部替えれば、きれいになるはず』と思いますよね。ただ、全部を替えると、水をきれいにするバクテリアまで減ってしまいます。

エサを食べきれる量に減らし、水換えは少しずつにしてみてください。

相談3 屋外の稚魚容器、弱めのブクブクでいい?

屋外で、メダカの稚魚の容器に弱めのエアレーションをしている、という相談もあります。

「泡は弱めにしているけど、これで足りますか?」
「稚魚が流されずに泳げていれば、その強さで大丈夫ですよ」

屋外は夏に水温が上がりやすいので、日よけも合わせて考えてみてください。親メダカのエアレーションはメダカのエアレーションで紹介しています。

相談4 稚魚がなかなか大きくならない

メダカの稚魚がいつまでも大きくならない、という相談も多く見られます。

稚魚の育ちには、エサの量や水温、容器の広さなど、いくつものことが関わります。エアレーションだけで解決するものではないので、まずは次の点を見直してみてください。

見直したいこと確かめ方
数容器の水の量に対して多すぎないか
エサ稚魚の口に入る大きさで、食べきれる量か
水温冷えすぎたり上がりすぎたりしていないか
水の汚れ白くにごったり、においが強くなっていないか

数が多い時は、容器を分けるのがいちばん手早い方法です。分けた後も、泡は弱めから始めてみてくださいね。

よくある質問

室内でメダカの針子を育てる時、エアレーションは必要ですか?

水の量にゆとりがあり、数が少なければ、なしでも育てられます。数が多い時は、泡を最小まで絞って容器の端に付けてみてください。

メダカの卵にエアレーションは要りますか?

基本的にはなくても大丈夫です。卵の時期は、カルキを抜いたきれいな水を保つことを優先しましょう。

針子の容器には、細かい泡のエアストーンがいいですか?

テトラは、メダカ飼育では気泡が細かいエアーストーンがおすすめで、酸素が水に溶けやすくなると紹介しています。針子の容器では、細かさよりも泡の量を最小まで絞ることを優先してください。

エアーポンプの泡が絞りきれないほど強い時は?

調整バルブや分岐コックを使い、余った空気を逃がすと泡を弱くしやすくなります。それでも強い時は、ブクブクを外して、数を減らすか容器を大きくする方法も考えてみてください。

針子を親の水槽に戻すのはいつがいいですか?

親に追いかけられても逃げ切れるくらい、体つきがしっかりしてからが目安です。急がず、泳ぎの様子を見て決めてください。

まとめ

針子のエアレーションは、付けないか、ごく弱く離して付けるのが基本です。

卵の時期は水をきれいに、針子の時期は休める場所を、稚魚になったら弱めのブクブクへ。段階ごとに少しずつ変えていきましょう。

この記事の要点
  • 針子にとって問題なのは、ブクブクより強い水流
  • 卵はなしでよく、きれいな水を保つことを優先する
  • 針子の容器は泡を最小まで絞り、端に置いて静かな水を残す
  • 稚魚になって泳ぎがしっかりしたら、弱めのブクブクへ
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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