水槽の白濁りとエアレーション|原因の見分け方と立ち上げ中の対処

少し白っぽい立ち上げ中の水槽とエアストーンの泡と、水槽の白濁りとエアレーションを紹介する記事タイトル

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水槽の水が白っぽく濁ってきて、『エアレーションを足せば治るのかな』と迷っていませんか。立ち上げたばかりの水槽だと、なおさら不安になりますよね。

結論から言うと、水槽の白濁りにエアレーションが役立つのは、主にバクテリア(水をきれいにする微生物)がまだ少ない時です。この記事では、白濁りの原因の見分け方と、場面ごとの対処の順番を紹介します。

目次

水槽の白濁りはエアレーションで治る?先に結論

先に結論

白濁りの多くは、水をきれいにするバクテリアが足りない時に起きます。エアレーションやろ過で水を動かして酸素を届けると、バクテリアが増えて落ち着くのを助けられます。ただし、エサや水換えの見直しと組み合わせるのが前提です。

テトラは、白濁りのいちばんの原因として、ろ過バクテリアが足りない時に増えた微生物が水中に舞うことを挙げています。ほかに、エサのあげすぎ、水換え不足、ろ材の目詰まりも原因になるそうです。

コトブキ工芸のQ&Aでも、白にごりについて「水をきれいにしてくれる微生物(バクテリア)が不足していると思われます」と答えています。

白く見える原因は1つではない

『白く濁っている』と感じても、正体がいくつかあることがあります。まずは次の表で当たりをつけてみてください。

見え方考えやすい正体エアレーションとの関係
ポンプを止めるとしばらくして消える細かい泡が水中に舞っている泡の量やストーンを見直す
砂を入れた直後・かき回した後に出る底砂の細かい粉泡で砂が舞うなら位置を変える
立ち上げから日が浅く、何日も続くバクテリア不足で微生物が舞っている水を動かすことが助けになる
エサを多めにした後に出る食べ残しの分解が追いつかない酸素の補給は助けになるが、エサの見直しが先
緑がかっている白濁りとは別の濁り光や栄養の見直しが中心

エアレーションが白濁りに効く理由

ろ過バクテリアは、エサの食べかすやアンモニアを分解して、無害に変えてくれる存在です。そして、働くには酸素が必要なんです。

テトラは、ろ過装置が動くと水槽内に酸素が取り込まれ、バクテリアの増殖が進んで定着すると説明しています。底砂を厚く敷きすぎると、砂の中に水流がなくなり、バクテリアに必要な酸素が届かなくなるとも書かれています。

つまりエアレーションは、バクテリアの「呼吸」を助ける道具として白濁りに効くということですね。

水が動いてバクテリアが働く仕組みは、エアレーションとバクテリアで詳しく紹介しています。

白濁りを3つの場面に分けて考える

ここが大事なところです

白濁りは「立ち上げ直後」「エサのあげすぎ」「掃除のしすぎ」の3つの場面で起きやすく、場面ごとにエアレーションの役立ち方が違います。自分の水槽がどれに近いかを先に決めましょう。

同じ白濁りでも、きっかけによって手を付ける所が変わります。

『どれも当てはまる気がする』という時は、まず立ち上げから何日たっているかを思い出してみてください。日が浅ければ立ち上げ直後、しばらくたってから急に濁ったならエサや掃除のほうを疑う、という順番で考えると迷いにくくなります。

場面何が起きているかエアレーションの役立ち方先にやること
立ち上げ直後バクテリアがまだ少ない役立つ。水を動かして酸素を届ける魚を急に増やさず、少しずつ水を替える
エサのあげすぎ食べ残しで水が汚れている一部役立つ。酸素は補えるが汚れは減らないエサを減らし、3分の1程度の水換え
掃除のしすぎ水やろ材を一度に替えすぎ、バクテリアが減った役立つ。バクテリアが戻るのを助けるこれ以上やりすぎず、少しずつ戻す
白濁りを立ち上げ直後・エサのあげすぎ・掃除のしすぎの3つの場面に分けて、エアレーションが役立つかを示した図解

立ち上げ直後

水槽を立ち上げたばかりの時期は、ろ過バクテリアが少なく、水が汚れやすい状態です。

テトラは、セット初期はろ過バクテリアが少ないため水質が悪化しやすいとしています。このころの白濁りは、多くの水槽で通る道なんです。

エサのあげすぎ

『たくさん食べてほしくて、つい多めに』という方も多いはずです。

ただ、食べ残しはバクテリアが分解しきれないと、水を濁らせる元になります。エアレーションで酸素を補っても、汚れそのものは減りません。

エサの量は、メーカーの目安を参考にしてみてください。テトラは2〜3分で食べられる量を1日2〜3回、キョーリンの金魚Q&Aはすぐ食べきれる量を入れ、食べ終わったら同じ量を足すやり方を紹介しています。

例えば、60cm水槽をセットして数日のうちに魚を入れ、その翌日から白っぽくなってきた。こんな時は、この「立ち上げ直後」の場面に当たります。

掃除のしすぎ

水をきれいにしようと、全部の水を一度に替えたり、ろ材をピカピカに洗ったりすると、住みついたバクテリアまで減ってしまうことがあります。

テトラも、白濁りの時の水換えは3分の1程度にして、全量の交換は避けるよう案内しています。

『汚れて見えるから、全部きれいにしたい』と思う気持ちは自然です。ただ、白濁りの時ほど、少しずつ替えるほうが早く落ち着くことが多いんです。

立ち上げ中の白濁りの対処の手順

先に結論

立ち上げ中の白濁りは、「水を動かし続ける」「エサを控える」「少しずつ水を替える」の3つを続けて、バクテリアが増えるのを待つのが基本です。

焦って色々なことを一度にすると、かえって落ち着くまで遠回りになることも。次の順番で進めてみてください。

立ち上げ中の白濁りへの対処
  1. フィルターとエアレーションを止めずに動かし続ける
  2. エサは控えめにする(テトラは立ち上げ初期の最初の1週間は1日1回少量を案内)
  3. 3分の1程度の水換えをする(全部は替えない)
  4. ろ材が目詰まりしていないか見る
  5. 必要に応じて、バクテリア入りの水質調整剤を使う
  6. 魚は急に増やさず、様子を見ながら少しずつ迎える

テトラは、ろ過装置で水を循環させると水中に酸素が補給され、バクテリアの繁殖と活動を促すとしています。エアレーションは、この流れを後押しする役目です。

水換えの頻度はメーカーで目安が違う

立ち上げ初期の水換えは、メーカーによって目安の書き方が違います。

メーカー立ち上げ初期の水換えの目安
テトラ1週間に2〜3回、3分の1くらい
キョーリン(金魚Q&A)2〜3日に1回、水槽の3分の1ぐらい

どちらも「少しずつ、こまめに」という考え方は同じです。水道水を使う時はカルキを抜き、水温を合わせてから入れましょう。

立ち上げの流れ全体は、アクアリウムの始め方で紹介しています。

濁っている間は魚の様子もこまめに見る

濁りが続く間は、水の中の様子が見えにくくなります。

キョーリンは、金魚が水面近くで口をパクパクする時は、水量に対して数が多く酸素が不足していると考えられるとしています。その時は、ブクブクやろ過装置で酸素を加えるようすすめています。

濁っている時ほど、エサの時間などに魚の様子を見てあげてください。酸素不足のサインは水槽の酸素不足のサインで紹介しています。

砂の濁りは「洗ってから入れる」で防ぐ

テトラは、天然由来の砂は濁りが出なくなるまで洗ってから使うよう案内しています。この手間を省くと、水がいつまでも濁っていることがあるそうです。

これから砂を足す予定があるなら、先にしっかり洗っておきましょう。

エアレーションを始めたら白く濁った時の見分け方

先に結論

エアレーションを強くした直後に白くなったなら、細かい泡が舞っているか、底の砂や汚れが巻き上がっていることが考えられます。ポンプを少し止めて、白さが引くかを見ると見分けられます。

『エアレーションを足したら、かえって白くなった』という相談は意外と多いです。

この場合、エアレーションのせいでバクテリアが減ったわけではないことがほとんど。泡や砂が見えているだけ、ということもあるんです。

白く見える正体を確かめる
  • ポンプを少しの間止め、白さが引くかを見る(引けば細かい泡)
  • ストーンが砂に近すぎて、砂が舞い上がっていないか見る
  • 泡が強すぎて、底の汚れがかき回されていないか見る
  • 止めても白さが変わらない時は、バクテリア不足や汚れを疑う

止めて確かめた後は、ポンプを元に戻すのを忘れないでください。

エアレーションを強くした後の白さが泡か砂かバクテリア不足かを確かめる手順の図解

泡が強すぎる時はストーンの位置を少し上げるか、泡の量を絞ってみましょう。フィルターとの役割の分け方はエアレーションとフィルターの違いで紹介しています。

エアレーションを入れても白濁りが消えない時

泡を足しても濁りが続く時は、エアレーション以外の所に原因が残っていることが多いです。

見直す所確かめること
ろ材目詰まりして水が通っていないか
エサ食べ残しが底にたまっていないか
生き物の数水量に対して多すぎないか
水換え量が多すぎる、または少なすぎないか

1つずつ見直して、変えた後は数日かけて濁り方の変化を見てみましょう。

泡や油膜と白濁りは別物

水面に泡が残る、油っぽい膜が張るといった症状は、白濁りとは別の悩みです。

水面の泡や油膜が気になる時は、水槽の泡が消えない・油膜が出る時を参考にしてみてください。

水槽の白濁りでよくある相談

ここでは、水槽の白濁りとエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

相談を読む時のポイント

白濁りの相談は、立ち上げから何日たっているかで答えが大きく変わります。自分の水槽の日数に置き換えて読んでみてください。

「白にごりが何日も止まらない」

とても多く読まれている相談です。

立ち上げから日が浅いなら、バクテリアが増えるまで濁りが続くことがあります。エサを控え、3分の1程度の水換えを続け、フィルターとエアレーションは止めずに様子を見てください。

「毎日全部の水を替えているのに、白いまま」

「全部替えると、増えかけたバクテリアまで流れちゃうかもしれないね」

こんなふうに、やりすぎが長引く原因になることもあります。

「エアレーションを前より強いものに変えたら白濁りした。やりすぎ?」

強くした直後なら、細かい泡や巻き上げた砂が見えている可能性があります。

ポンプを少し止めて白さが引くか確かめ、泡を少し弱めたり、ストーンを砂から離したりしてみてください。

「立ち上げ時に白濁りしたのでエアレーションを始めたら、翌日もっと白くなった」

立ち上げ中は、エアレーションを始めてもすぐには澄みません。

泡で砂が舞っていないかを確かめたうえで、エサを控えて水を動かし続けましょう。濁りが落ち着くまで、魚を一度にたくさん入れないことも大切です。メダカなら1匹あたり1リットルの水が必要と言われる目安も、テトラが紹介しています。

よくある質問

エアレーションで白濁りは治りますか?

バクテリアが足りないことによる白濁りなら、水を動かして酸素を届けることで、落ち着くのを助けられます。エサを控える、少しずつ水を替えるといった対処と組み合わせてください。

白濁りの時はエアレーションを止めたほうがいいですか?

バクテリアを増やしたい時期は、止めずに動かし続けるのが基本です。泡で砂が舞っている時は、止めるより位置や量を見直しましょう。

白濁りの時は水を全部替えたほうがいいですか?

全部替えるのは避けましょう。テトラは、3分の1程度の水換えにとどめるよう案内しています。

白濁りの時にバクテリア入りの水質調整剤を使ってもいいですか?

テトラは、白濁りの対処の1つとしてバクテリア入りの水質調整剤を挙げています。使い方は製品の説明書に従い、エサや水換えの見直しと一緒に使いましょう。

白濁りはどのくらいで落ち着きますか?

水槽の大きさや生き物の数で変わるため、日数は決まっていません。エサと水換えを見直しながら、毎日の濁り方の変化を見てみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 白濁りの多くは、バクテリアが足りない時に起きる
  • 立ち上げ直後・エサのあげすぎ・掃除のしすぎの3つの場面で考える
  • エアレーションは、水を動かしてバクテリアが増えるのを助ける
  • エサを控え、3分の1程度の水換えを少しずつ続ける
  • 強くした直後の白さは、細かい泡や砂のことがある
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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