エアレーションの水はね対策|飛び散りを防ぐ工夫と自作カバー

透明な筒で泡を囲って水はねを抑えた水槽と、エアレーションの水はね対策を紹介する記事タイトル

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ブクブクを付けたら、水槽のフタやガラスの外側に水滴が飛んで困っていませんか。棚や壁が濡れてくると、コンセントのことも気になりますよね。

結論から言うと、エアレーションの水はねは「泡の大きさ」「ストーンの深さ」「水位」「フタ」の4か所を、この順番に見直すとたいてい落ち着きます。この記事では、それぞれの調整のしかたと、手作りのカバーの作り方を紹介します。

目次

エアレーションの水はねはなぜ起きる?

先に結論

水はねは、泡が水面ではじける時に小さな水しぶきが飛び散ることで起きます。泡が大きいほど、そして水面と泡の出口が近いほど、しぶきは飛びやすくなります。

『ブクブクって、こんなに水が飛ぶものなの?』と驚く方も多いはずです。

実は、水槽のエアレーションでは、ある程度の水はねは避けられません。泡が水面で割れる時に、小さな水滴が上へはね上がるからなんです。

水はねが増える原因どうなるか
泡が大きい・量が多い割れる時のしぶきが大きく、数も増える
ストーンが浅い所にある泡の勢いが落ちないまま水面に届く
水位が高く、フタやふちに近いしぶきがフタ裏やふちに当たって外へ伝わる
フタがない・すき間が大きいしぶきがそのまま外へ飛ぶ

水はねで困るのは「濡れる場所」

水はねそのものより困るのは、飛んだ水がどこへ行くかです。

フタ裏に付いた水は乾くと白い跡になり、棚や床まで垂れると傷みの原因にもなります。そして一番気をつけたいのが、コンセントやプラグまわりです。

先に確かめておきたいこと

GEXのQ&Aでは、水槽より高い位置のコンセントを使い、やむを得ず低い位置になる時は電源コードにループを作るよう案内されています。水はねが気になったら、まずコードのまわりが濡れていないかを見ておきましょう。

濡れている場所で原因の見当をつける

どこが濡れているかを見ると、原因の見当がつきやすくなります。対策を始める前に、一度ぐるっと見てみてください。

濡れている場所考えやすい原因まず試すこと
フタの裏の、泡の真上だけ泡が大きい、量が多い泡の量を絞る
ガラスの外側やふち水位が高い、ストーンがガラス際にある水位を下げる、ストーンを中ほどへ
棚や床までフタのすき間からしぶきが飛んでいるフタやカバーを見直す
ポンプやコードのまわりしぶきがコードを伝っているコードのたるみと置き場所を見直す

例えば45cm水槽の角にストーンを置いている場合、泡がガラスに沿って上がり、ふちから外へ伝わることがあります。ストーンを少し内側へ動かすだけで変わることも多いですよ。

水はね対策は4つの調整点を効く順に試す

ここが大事なところです

水はね防止は、道具を買い足す前に「泡の大きさ」から順に試すのがおすすめです。前の段階で収まれば、次に進まなくて大丈夫ですよ。

水はね対策というと、カバーやフタを思い浮かべますよね。

ただ、泡そのものを穏やかにすれば、カバーがなくても収まることがよくあります。次の順番で見ていきましょう。

水はねを抑える順番
  1. 泡の大きさと量を見直す(調整バルブで絞る、細かい泡のストーンにする)
  2. ストーンの深さを変える(底のほうへ沈める)
  3. 水位を少し下げて、水面とフタの間にすき間を作る
  4. フタやカバーで、しぶきを受け止める
エアレーションの水はねを4つの調整点で効く順に抑える手順の図解

1つ変えたら少し様子を見る

4つを一度に変えると、どれが効いたのか分からなくなります。

1つ変えたら、フタ裏やガラスの濡れ方をしばらく見てから次へ進むと、自分の水槽に合う組み合わせが見つけやすくなります。

1. 泡の大きさと量を見直す

まずは泡の量を少し絞ってみてください。ダイヤル付きのポンプならダイヤルで、なければ調整バルブで空気の量を減らせます。

泡を細かくするのも効果があります。テトラはメダカの飼育で、気泡の細かいエアーストーンをすすめています。

泡の大きさの違いはエアレーションの泡の大きさ、バルブの使い方はエアレーションの調整バルブ・コックで紹介しています。

2. ストーンの深さを変える

ストーンが水面の近くにあると、泡は勢いを保ったまま水面に届きます。

底のほうへ沈めると、泡が上がる間に水が動いて、水面での割れ方が穏やかになりやすいです。置き場所の決め方はエアレーションの位置と置き場所を参考にしてみてください。

3. 水位を少し下げる

水を満杯まで入れていると、しぶきがすぐフタ裏やふちに当たります。

水位を少し下げて、水面とフタの間にすき間を作るだけで、外へ伝わる水が減ることも。下げすぎると水面が狭くなるので、様子を見ながら少しずつ調整しましょう。

4. フタやカバーで受け止める

ここまで試しても水しぶきが気になる時に、フタやカバーを足します。飛沫防止のための道具は、最後の仕上げと考えておくとちょうどいいんです。

『最初からカバーを付ければ早いのに』と思うかもしれませんね。ただ、泡が強いままだとカバーの内側がすぐ濡れて、フタ裏の掃除が増えてしまいます。

「カバーを付けたのに、フタ裏がびしょびしょ」

「先に泡を少し絞ってみたら?」

こんなふうに、前の段階に戻って見直すと楽になることも多いですよ。

チューブやコードを通すすき間は残しつつ、しぶきが飛ぶ方向をふさぐのがコツです。

飛散防止カバーを自作する方法

先に結論

エアレーションの飛散防止カバーは、泡の上がる場所だけを囲う「筒」を作るのが手軽です。ポンプ本体ではなく、泡の出る所を囲います。

市販のバブルストッパーと呼ばれる泡よけの部品もありますが、手元の物で自作することもできます。

『わざわざ買うほどでもないかな』という時は、次のやり方を試してみてください。

泡よけの筒を自作する手順
  1. よく洗った透明のプラスチック容器やペットボトルを切って、両端が開いた筒にする
  2. 切り口にテープを巻くか、やすりで整えて引っかからないようにする
  3. ストーンの真上に筒を立て、筒の上の口が水面から少し出るようにする
  4. 吸盤やおもりで、筒が倒れないように固定する
  5. 筒の中で泡がはじけ、外へ飛ぶしぶきが減ったか確かめる
ストーンの真上に透明な筒を立てて泡を囲った、自作の飛散防止カバーの例

カバーを作る時に気をつけたいこと

筒やカバーで囲うのは、あくまで泡の出る所だけです。

ポンプ本体を箱や布で覆うのは避けてください。GEXのQ&Aでは、本体を覆わず通気性を確保するよう案内されています。

自作カバーの確認
  • 切り口が鋭くなっていない
  • 生き物が筒の中に入り込んで出られなくならない
  • 筒の口のまわりで水面がしっかり動いている
  • ポンプ本体は覆っていない

テトラには、メダカをエアレーションの水流から守る「メダカのバブルガードリング」という製品もあります。泡の勢いが気になる時は、こうした市販品も選択肢になりますよ。

水槽や生き物によって水はね対策は変わる

先に結論

同じ水はねでも、海水の水槽、フタを閉め切れない生き物、屋外の鉢では気をつける所が違います。自分の水槽に合う対策を選んでみてください。

水槽・場面水はねで困ること合う対策
海水の水槽しぶきが乾いて塩が残る泡を穏やかにし、ポンプやプラグのまわりをこまめに拭く
ベタなど空気を吸う魚フタを閉め切れない泡を弱めにし、フタは少し開けておく
金魚など泡を好んで泳ぐ魚水面が強く波立つストーンを深くして泡の勢いを落とす
屋外の鉢雨と水はねで電源まわりが濡れる屋外で使える製品を選び、配線を見直す

海水の水槽は「塩」に注意

海水のしぶきは、乾くと塩が残ります。

GEXのQ&Aでも、海水水槽ではプラグの塩分や汚れをこまめに点検するよう書かれています。海水ならではの注意点は海水水槽のエアレーションで紹介しています。

ベタの水槽はフタを閉め切らない

ベタは、水面から空気を吸うことができる魚です。

キョーリンのベタの飼育方法では、密閉できる容器の場合「少しだけフタを開けておこう」と案内されています。水はねが気になっても、すき間はふさがないようにしましょう。

泡を弱めすぎないことも大切

水はねを止めたい一心で、泡をほとんど止めてしまう方もいます。

ただ、コトブキ工芸のQ&Aでは、エアーポンプは魚が多い時や、夏の高水温で溶存酸素(水に溶けている酸素)が少ない時に使うものとされています。魚の数が多い水槽や暑い時期は、泡を弱めすぎず、ストーンの深さや水位、フタで調整してみてください。

泡の強さの決め方はエアレーションの強さでも紹介しています。

屋外の鉢は雨と水はねを分けて考える

屋外では、水はねより雨のほうが電源まわりを濡らすことが多いです。

GEXのQ&Aでは、同社のエアーポンプは屋内飼育専用で、屋根があってもベランダや軒下では使わないよう案内されています。一方、水作のアウトサイドエアポンプ10000のように、IPX4仕様で水しぶきや小雨でも使えるとされる製品もあります。ただし、強い風雨が直接当たる場所には置けないと書かれています。

水はねの跡のお手入れ

フタ裏やガラスの外側に付いたしぶきは、乾くと白い跡になりやすいです。

濡れているうちに柔らかい布で拭き取っておくと、跡が残りにくくなります。拭く時は、コードやプラグに水が付いていないかも一緒に見ておきましょう。

エアレーションの水はねでよくある相談

ここでは、エアレーションと水面の動きについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

相談を読む時のポイント

水はねを減らしたいあまり、水面の動きまで止めてしまわないことが大切です。水面を揺らすことも酸素を補う働きのひとつだからです。

「浮くエサをあげる時、エアレーションで水面が流れる。止めたほうがいい?」

とても多く読まれている相談です。

エサが流されて食べ残しが出るなら、エサの間だけ泡を弱めるのも一つの方法です。

ストーンを水槽の片側に寄せて、反対側をエサを入れる場所にする工夫もあります。流れの穏やかな所にエサを落とせば、泡を止めなくても食べやすくなりますよ。止めた時は、エサが終わったら元に戻すのを忘れないようにしましょう。

「ストローでブクブクしたり、扇風機の風を当てても酸素の補給になる?」

水面を波立てると酸素が入る、という話についての相談です。

テトラは、フィルターの排水口を水面近くに付けると、ほどよく水面が揺れて酸素の補給になると案内しています。水はね対策で泡を弱めた時も、水面が穏やかに動いていれば安心です。

「ストーンを付けず、チューブから直接空気を出したほうが水流は強くなる?」

ストーンを外すと泡は大きくなり、水面でのしぶきも増えやすくなります。

水はねを減らしたい時は、ストーンを付けて泡を細かくするほうが向いています。

「ストーンを外したら、フタ裏がすぐ濡れるようになった」

「泡が大きくなった分、はじける時のしぶきも増えたんだね」

こんなふうに、ストーンの有無は水はねに直結します。ストーンの選び方はエアストーンの選び方で紹介しています。

よくある質問

エアレーションの水はねを一番手軽に減らす方法は?

調整バルブやダイヤルで泡の量を少し絞ることです。それでも気になる時は、ストーンを深い所へ移してみてください。

水はね防止のためにフタを閉め切ってもいいですか?

チューブやコードのすき間は残しましょう。ベタなど水面で空気を吸う魚の場合は、少しフタを開けておくよう案内されています。

バブルストッパーは自作できますか?

透明の容器やペットボトルを切って筒にし、ストーンの真上に立てる方法があります。切り口を整え、倒れないように固定してください。

水槽のエアレーションで水はねが急に増えたのはなぜですか?

水位が上がった、ストーンが浮いて浅くなった、ストーンが目詰まりして泡が大きくなった、などが考えられます。まずストーンの位置と泡の様子を見てみてください。

水はねでコンセントが濡れそうです。どうすればいいですか?

まず水槽より高い位置のコンセントを使い、低い位置になる時はコードにループを作ります。プラグが濡れている時は、使うのをやめて乾かしてから点検しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 水はねは、泡が水面ではじける時のしぶきで起きる
  • 泡の大きさ、ストーンの深さ、水位、フタの順に見直す
  • 自作カバーは、泡の出る所だけを筒で囲う
  • ポンプ本体は覆わず、コンセントまわりの濡れを確かめる
  • 海水やベタの水槽は、塩やフタのすき間に気をつける
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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