水槽のメンテナンスが大変な時|手間を減らす工夫とプロに任せる判断

水槽のガラスを掃除している手元と水換えの道具、水槽のメンテナンスの工夫を紹介する記事タイトル

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はじめは楽しかった水槽のお世話も、続けるうちに水換えやコケ掃除が重たく感じてくる。『週末がくるたびに、水槽のことを考えて憂うつになる』という方も多いですよね。

結論から言うと、水槽のメンテナンスが大変な時は、作業を毎日・毎週・毎月に分けて、どこが負担になっているかを見つけるのが近道です。手間を減らす工夫で軽くなる作業もあれば、プロに任せたほうが楽になる作業もあります。

この記事を読めば、自分の水槽のどこを見直せばいいか、どこから人に任せればいいかが分かります。

目次

水槽のメンテナンスが大変だと感じる理由

先に結論

水槽のお手入れが大変に感じる理由は、たいてい「作業の量」「タイミングが読めない」「機材のトラブル」の3つのどれかです。どれが原因かで、手の打ち方が変わります。

ひとくちに「大変」と言っても、人によって中身は違います。まずは自分がどれに当てはまるか、考えてみてください。

大変に感じる理由よくある場面手の打ち方
作業の量が多い水換えのたびにバケツを何往復もする道具や置き場所を見直す
タイミングが読めない気づいたらコケだらけ、水が濁っている作業を毎日・毎週・毎月に分けて予定にする
機材のトラブル泡が弱くなった、音が大きくなった部品の交換時期を知っておく
時間が取れない仕事や家のことで週末も手が回らない作業の一部を人に任せる

『自分がズボラなだけかも』と責めてしまう方もいますが、そんなことはありません。水槽のお手入れは、もともとやることが多いものなんです。

立ち上げてすぐの時期は特に手がかかる

水槽を立ち上げたばかりの時期は、水をきれいにしてくれるろ過バクテリアがまだ少なく、水が汚れやすいとメーカーの初心者ガイドで説明されています。

そのため、はじめのうちは水換えの回数も多めに案内されています。テトラは立ち上げ初期に「1週間に2〜3回、1/3くらい」、キョーリンの金魚のQ&Aでは「2〜3日に1回、水槽の3分の1ぐらい」です。

始めたばかりで大変に感じているなら、それは手順が間違っているからではなく、そういう時期だからかもしれません。

毎日・毎週・毎月の作業と任せられる部分

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。水槽のお手入れを、毎日・毎週・毎月の作業に分けて、自分でやる部分と人に任せられる部分を表にしました。

かかる時間は水槽の大きさや慣れで大きく変わるので、ここでは「どのくらいの頻度で何をするか」で並べています。

いつ作業メーカーが案内する目安自分でやる任せられる
毎日エサやり数分で食べきれる量を1日1〜2回(キョーリン)、2〜3分で食べられる量を1日2〜3回(テトラ)○自動給餌器で一部
毎日泡が出ているか、魚の様子を見るエアーが安定して出ているか1日1回以上確かめる(ダイソーのエアーポンプの注意書き)○訪問時にも点検
毎週〜隔週水換え週1回で1/3〜1/2(キョーリン熱帯魚)、1〜2週間に1回(キョーリン金魚・1か月以降)、月2〜3回(テトラ)○○
毎週〜隔週ガラスのコケ取り目立ってきたら○○
毎月前後フィルターのろ材の確認目詰まりで働きが落ちていないか○○
半年〜1年エアーポンプのゴムの部品の交換半年〜1年を目安(GEXのe〜AIRシリーズ)○○
不調の時エアストーン・チューブの交換泡が少ない、チューブが硬くなった時○○
水槽のお手入れを毎日・毎週・毎月の作業に分けて、自分でやる部分と任せられる部分を示した図解

水換えの目安は、メーカーごとに書き方が違います。どれか一つが正しいというより、魚の種類や数、水槽の大きさで変わると考えておきましょう。

毎日の作業はエサやりと「見るだけ」

毎日の作業は、エサやりと様子見だけです。ここは自分でやる部分として残しておくと、魚の変化にも気づきやすくなります。

例えば、エサをあげる時に「全員が寄ってくるか」「泡がいつもどおり出ているか」を一緒に見るだけで十分です。わざわざ時間を取らなくても、エサやりのついでに済ませられます。

毎日の様子見で気づけることが増えると、週末の作業で慌てることも減っていきます。小さな変化に早く気づけるのが、自分で見る良さなんです。

エサの量は、メーカーの案内では「数分で食べきれる量」が基本です。多すぎると食べ残しが水を汚して、水換えの手間が増えてしまいます。

毎週の作業がいちばん重たい

多くの方が「大変」と感じるのは、水換えとコケ取りが重なる週末の作業ですよね。

キョーリンの熱帯魚の飼い方では、水換えはカルキを抜いた水道水を、水温を合わせて使うよう案内されています。水を用意して、温度を合わせて、運んで、と手順が多いので、ここを楽にできるかがポイントです。

水換えを楽にする手順

水換えは、流れを決めておくだけでぐっと楽になります。『毎回、何から始めるか迷ってしまう』という方は、この順番を試してみてください。

水換えの流れ
  1. 道具(バケツ・ホース・カルキ抜き剤)を一か所から出す
  2. ガラスのコケを先に落としておく
  3. 水槽の水を3分の1ほど抜く
  4. 新しい水にカルキ抜き剤を入れ、水温を水槽に合わせる
  5. ゆっくり水を足して、泡やフィルターが動いているか確かめる

コケを先に落とすのは、はがれた汚れを水換えでいっしょに吸い出せるからです。順番を変えるだけで、作業が一回分減ることもあります。

半年〜1年の作業は忘れやすい

エアーポンプのゴムの部品(ダイヤフラム)のように、ふだん意識しない部品の交換も、お手入れのひとつです。

GEXの公式Q&Aでは、音が大きくなった、エアーの量が減ったという時は、ゴムの部品の亀裂などが考えられ、交換をすすめています。部品の寿命と交換のしかたは、エアーポンプの寿命と交換時期でくわしく紹介しています。

水槽のメンテナンスの手間を減らす工夫

ここからは、自分でお手入れを続けたい方に向けて、手間を減らす工夫を紹介します。どれも、メーカーの公式の案内をもとにしたものです。

手間を減らす工夫
  • エサは数分で食べきれる量にとどめる
  • 窓の近くなど、日光が強すぎる場所を避ける
  • 水の量に対して魚を入れすぎない
  • 底砂を厚く敷きすぎない
  • 水換え用の道具を一か所にまとめておく

エサを与えすぎない

いちばん効き目が大きいのが、エサの量を見直すことです。キョーリンの金魚のQ&Aでも、多めに与えると残ったエサが水を汚すと説明されています。

『かわいくて、ついたくさんあげてしまう』という気持ちはよく分かります。ただ、食べ残しが減ると水の汚れも減り、水換えやフィルター掃除の手間が軽くなるんです。

日光が強すぎる場所を避ける

キョーリンの熱帯魚の飼い方では、窓の近くはコケが生えやすいので、日光が強すぎない場所に置くよう案内されています。

コケ取りが大変な方は、置き場所を少し変えるだけで、掃除の回数が減ることもあります。

魚を入れすぎない

テトラのメダカの飼い方では、容器いっぱいにメダカを入れると酸素が足りなくなることがあるとし、メダカ1匹に1Lの水が一般的な目安と書かれています。

魚が多いほど、エサもフンも増えて水が汚れやすくなります。お手入れを軽くしたい時は、今の魚の数が水の量に合っているかも見直してみてください。

底砂は厚くしすぎない

テトラの金魚の飼い方では、底砂を厚く敷きすぎると砂の中に水の流れがなくなり、ろ過バクテリアに必要な酸素が届かなくなると説明されています。

見た目のために厚く敷くと、汚れがたまりやすくなることもあります。掃除のしやすさを考えた厚さにしておきましょう。

水槽の横に一か所にまとめた水換え用の道具
カルキ抜きは中和剤を使うと楽

水換えの水を汲み置きで用意すると時間がかかります。コトブキ工芸のQ&Aでは、水質調整剤を使えば、水温さえ合わせればすぐに水道水を使えると案内されています。

季節で変わる手間も知っておく

お手入れの大変さは、季節によっても変わります。夏と冬は、ふだんと違う気配りが必要になりますよね。

季節気をつけたいことメーカーの案内など
夏水温が上がると水に溶けていられる酸素が減るエアーポンプは夏の高水温で酸素が少ない時に使う(コトブキ工芸のQ&A)
夏ヒーターでは水温を下げられない水温を上げることはできても下げることはできない(同)
晩秋〜冬金魚は食欲が落ちる1日1〜2回程度、5分以内で食べられる量(テトラ)
冬換水の時の水温差水温差で金魚にダメージを与えることがある(テトラ)

夏はエアレーションを強めに、冬は水温を合わせた水換えを、というように、季節ごとにひとつだけ意識を足すと考えれば、気が楽になります。

家を空ける時のお手入れ

旅行や出張の前は、『エサや水換えはどうしよう』と悩みますよね。

キョーリンの金魚のQ&Aでは、1週間ぐらいはエサを与えなくても大丈夫とし、多めに与えると残ったエサが水を汚すので、出かける朝もいつもどおりに、と案内されています。出かける前にたくさんあげるのは、かえって逆効果なんです。

機材のトラブルでお手入れが増える時

道具が不調だと、思わぬところで手間が増えます。症状から、どこを確かめればいいかをまとめました。

気づいたこと考えられること確かめる順番
泡が弱い・出ないチューブの外れや折れ、エアストーンの目詰まり、ポンプの部品の劣化チューブ、ストーン、ポンプの順に見る
ポンプの音が大きくなったゴムの部品の亀裂などでエアーが漏れている交換部品を確かめる
水が白く濁るろ過バクテリアの不足、エサのあげすぎ、ろ材の目詰まりエサの量とフィルターを見る
チューブが硬くなった水に触れる部分の経年劣化チューブを新しくする
泡が弱い・音が大きい・水が濁るなど、機材の不調の症状と確かめる順番を示した図解

泡が出ない時の原因の探し方は、エアーポンプの泡が出ない・弱くなった時でくわしく紹介しています。

よくある失敗

泡が弱くなったからと、すぐにポンプを買い替えてしまうことです。チューブの外れやエアストーンの目詰まりが原因のことも多いので、先に安い部品から確かめてみてください。

水槽のメンテナンスのよくある相談

水槽のお手入れが大変という悩みについて、よく見かける相談に答えていきます。

二段の水槽台の下段は、お手入れが大変?

『二段の水槽台の下段に水槽を置いて上部フィルターを使うと、お手入れが大変と聞いた。上の段との間にすき間があれば大丈夫?』という相談があります。

上部フィルターは水槽の上にろ過槽が乗る形なので、上の段との間が狭いと、ろ材の掃除やフタの開け閉めがしにくくなります。すき間があれば作業はできますが、実際に手を入れて、ろ材を取り出せるかを試してから決めると安心です。

海水の水槽は、淡水よりどのくらい大変?

『子どもが海水魚を飼いたいと言っている。海水の水槽は淡水よりずっと大変と聞いたけれど、本当?』という相談も多いです。

どのくらい大変かを数字で言うのは難しいのですが、目安になる話はあります。水槽レンタルの会社の中には、訪問の回数を淡水は月1回程度、海水は月2回程度としている例があります。プロでも、海水のほうがお手入れの回数を多めに見ているということですね。

また、メーカーの注意書きでは、海水の水槽ではポンプなどについた塩分や汚れをこまめに拭き取るよう案内されています。海水ならではの手間は、海水水槽のエアレーションでも紹介しています。

金魚の水槽で、お手入れの負担が軽いフィルターは?

『45cmの金魚の水槽で、とにかくお手入れの負担が軽いフィルターがほしい』という相談も見かけます。

どのフィルターでも、ろ材の掃除や交換はいつか必要になります。大事なのは、自分が手を入れやすい形かどうかです。フタを開けずに掃除できるか、ろ材を取り出しやすいかを、置く場所と合わせて考えてみてください。

エアーポンプで動かす投げ込み式のフィルターなら、本体を引き上げてろ材を洗える手軽さがあります。仕組みや使い方は投げ込み式フィルターで紹介しています。

相談のポイント
  • 水槽台の高さは、実際に手を入れて作業できるかで決める
  • 海水は淡水より、お手入れの回数を多めに見ておく
  • フィルターは、自分が掃除しやすい形を選ぶ

プロに任せる判断の目安

工夫しても大変さが変わらない時は、お手入れの一部か全部を人に任せることも考えてみてください。自分でやり続けることだけが正解ではありません。

こんな時は任せることを考えてみる
  • 水換えの日が近づくと気が重くなる
  • 仕事や家のことで、週末も手が回らない
  • 泡や音の不調に、どう対処すればいいか分からない
  • 旅行や出張で、家を空けることが多い
  • 水槽を見る時間より、掃除の時間のほうが長い

例えば、家族とこんな会話になったら、見直しどきかもしれません。

「今週も水換えできなかったね」「来週こそやるよ」

このやりとりが何週も続くようなら、作業の一部を外に出すと、水槽を楽しむ気持ちが戻ってくることがあります。

任せることは、手を抜くことではありません。魚にとっても、決まった間隔でお手入れされる水槽のほうが過ごしやすいはずです。

任せ方は3つある

人に任せると言っても、全部を任せる必要はありません。任せ方は大きく3つあります。

任せ方どんな形か向いている人
ときどき頼む大掃除など、必要な時だけ掃除を頼むふだんは自分でできている
お手入れだけ頼む自分で買った水槽に、定期的に来てもらう水槽は自分の物にしておきたい
水槽ごと借りる水槽・機材・魚を借りて、お手入れも任せる毎日のエサやり以外は手放したい

購入した水槽にも定期的なお手入れや、スポットの掃除を頼めるプランを用意している会社があります。

任せる前に確かめておきたいこと

どの任せ方でも、頼む前に確かめておきたいことは似ています。あとで『思っていたのと違った』とならないよう、問い合わせの時に聞いてみてください。

確かめること聞き方の例
作業の中身「1回で水換えとガラス掃除、機材の点検まで入っていますか?」
来てくれる回数「月に何回来てもらえますか?」
対応エリア「この住所は対応エリアに入っていますか?」
やめる時「途中でやめる時に費用はかかりますか?」

水槽ごと借りる場合に比べたい項目は、水槽レンタルの選び方で7つにまとめています。

水槽ごと借りるという選び方

3つ目の「水槽ごと借りる」のが、メンテナンス付きの水槽レンタルです。水槽・機材・魚をまとめて月額で借り、定期的にスタッフが訪問してお手入れをしてくれます。

利用する側の毎日の作業は、主にエサやり程度とされています。魚が死んだ時の補充や、機材の故障の交換が月額に含まれると書いている会社もあります。

料金は水槽の大きさ・訪問の回数・地域で変わるので、見積もりで確かめるのがおすすめです。仕組みの全体は水槽レンタルとは?でくわしく紹介しています。

家を空けることが多い方は、旅行・長期不在の時の水槽もあわせて読んでみてください。

水換えや機材の点検まで任せられれば、水槽は「世話をするもの」から「眺めて楽しむもの」に変わります。まずは公式サイトで、対応エリアやプランの内容を確かめてみてください。

水槽レンタル

水槽のお世話まで任せたいなら、メンテナンス付きの水槽レンタルも

水換えやコケ取り、エアーポンプやフィルターの点検まで、プロが定期的に訪問して整えてくれる水槽レンタルという選び方もあります。自宅やオフィスに置けるか、対応エリアやプランの内容をまずは公式サイトで確かめてみましょう。

公式水槽レンタルの公式サイトを見る

(水槽レンタルサービスの公式サイトに移動します。最新の内容は公式サイトで確認してください)

自分で続けたい方へ

もちろん、お手入れも含めて水槽を楽しみたい方もいるはずです。その場合は、これから始める方向けの道具の選び方と最初の1か月の流れをアクアリウムの始め方でまとめています。

よくある質問

水槽の水換えはどのくらいの頻度ですればいいですか?

メーカーによって目安が違います。キョーリンの熱帯魚の飼い方では週1回で1/3〜1/2、テトラでは通常は月2〜3回と案内されています。魚の種類や数、水槽の大きさに合わせて調整してみてください。

エアーポンプのお手入れは何をすればいいですか?

泡がしっかり出ているかを毎日見て、音が大きくなったり泡が弱くなったりしたら、ゴムの部品やチューブ、エアストーンを確かめます。ゴムの部品は半年〜1年を目安に交換するよう案内しているメーカーがあります。

水槽のメンテナンスだけを頼むことはできますか?

自分で買った水槽に、定期的なお手入れやスポットの掃除を頼めるプランを用意している会社があります。対応エリアと作業の中身を問い合わせてみてください。

小さい水槽のほうがお手入れは楽ですか?

水換えの水の量は少なくて済みますが、水の量が少ないぶん、魚の数やエサの量の影響を受けやすくなります。魚を入れすぎない、エサを与えすぎないことが、どの大きさでも大事です。

まとめ

この記事の要点
  • 水槽のメンテナンスが大変な時は、作業を毎日・毎週・毎月に分けて原因を探す
  • エサの量・置き場所・魚の数・底砂の厚さを見直すと、手間を減らせる
  • 泡が弱い時は、チューブ・ストーン・ポンプの順に確かめる
  • 任せ方は「ときどき頼む」「お手入れだけ頼む」「水槽ごと借りる」の3つ
  • 水槽ごと借りるなら、料金は見積もりで確かめる
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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