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水槽の底に置いて、ポコポコと泡を出しているフィルターを見たことはありませんか。
それが投げ込み式フィルター、いわゆる「ブクブクフィルター」です。結論から言うと、ロカボーイのような投げ込み式は、エアレーションとろ過を1台で兼ねられる道具なんです。
この記事では、エアーポンプで動く仕組みと、向いている水槽・向かない水槽、つなぎ方と交換のサインまでお伝えしますね。
投げ込み式フィルター(ブクブクフィルター)とは?
投げ込み式フィルターは、エアーポンプから送った空気の泡で水を動かし、本体の中のろ材で水をきれいにするフィルターです。泡が出るので、エアレーションの役目も同時に果たします。
『ブクブクとフィルターって、別々に買うものじゃないの?』と思った方もいるかもしれませんね。
実は、投げ込み式フィルターは両方を1台にまとめた形なんです。ただし、本体だけでは動かず、空気を送るエアーポンプが別に必要です。
| 項目 | 投げ込み式フィルター |
|---|---|
| 動かす力 | エアーポンプの空気(エアーポンプとチューブは別売のことが多い) |
| 置く場所 | 水槽の底に沈める |
| 役目 | ろ過と、泡による酸素の補給 |
| 呼ばれ方 | ブクブクフィルター、水中フィルター、エアリフト式フィルター |
エアレーションそのものの意味はエアレーションとは?で紹介しています。
ロカボーイはどんなフィルター?
ロカボーイは、ジェックス(GEX)の投げ込み式フィルターです。
GEXは、ロカボーイを「エアーリフト式水中フィルター」と呼び、物理ろ過・生物ろ過・吸着ろ過のトリプルろ過で、活性炭入りの特殊ろ過材を使っていると説明しています。
さらに「底部にたまったフンやゴミをしっかり吸引」「細かな泡で酸素たっぷり」とも案内しています。ロカボーイのエアレーションは、ろ過のついでではなく、製品の特長の一つなんですね。
| ロカボーイの型 | 適合水槽(公式) | 必要なもの |
|---|---|---|
| ロカボーイS | 幅39cm以下(本文では幅約39cm・水容量約23L以下) | エアーチューブ・エアーポンプ(別売) |
| ロカボーイM | 幅40〜60cmの水槽(本文では幅約39〜60cmと表記) | エアーチューブ・エアーポンプ(別売) |
どちらも淡水・海水に使えるとされています。
水作エイトなど、ほかの投げ込み式
投げ込み式フィルターは、ほかのメーカーからも出ています。
水作の「水作エイトコア」にもサイズ違いがあります。ミニが5L以下、Sが30〜40cm以下(23L以下)、Mが40〜45cm以下(35L以下)、Lが45〜60cm以下(55L以下)の水槽用と案内されています。こちらも「別途、エアポンプ、エアチューブが必要」です。
水作のエアーポンプやフィルターの特徴は水作のエアーポンプでまとめています。
泡がろ過を動かす仕組み(エアリフト)
投げ込み式フィルターは、パイプの中を泡が上がっていく力で水を引っぱり上げます。この仕組みをエアリフトと呼びます。水が動くことで、ろ材の中を水が通り抜けるんです。
『泡を出しているだけで、どうして水がきれいになるの?』と不思議に思いますよね。
ポイントは、泡がパイプの中を上がる時に、周りの水も一緒に持ち上げることです。
- エアーポンプから送られた空気が、本体のパイプの中で泡になる
- 泡が上がる力で、パイプの中の水が持ち上げられる
- 持ち上がった分、本体の周りから水が吸い込まれる
- 吸い込まれた水が、ろ材を通ってゴミや汚れが取られる
- 泡と一緒に水が出て、水面を揺らして酸素の補給にもなる

ろ材にすむバクテリアにも酸素が届く
フィルターの中で特に大事なのが、ろ材にすむバクテリアです。
テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、バクテリアを食べかすやアンモニアなどを分解して無害に変えてくれる存在と説明しています。ろ過装置が動くと水槽に酸素が取り込まれ、増えやすくなるそうです。
投げ込み式は、泡のすぐそばにろ材があるので、酸素を含んだ水がろ材を通りやすい形なんですね。
泡の量で、ろ過の力も変わる
エアリフトは、泡が多いほど水を多く動かします。つまり、エアーポンプの吐出量(1分あたりに送れる空気の量)が、ろ過の力にも関わってきます。
ジェックス(GEX)は、エアーポンプの吐出量は水深だけでなく、エアーストーンの種類やろ過機、チューブの長さ、分岐などの接続方法によっても変わると説明しています。エアーポンプとフィルターは、セットで考えるのがコツです。
1台で兼ねる道具として、向いている水槽と限界
投げ込み式フィルターは、小型〜中型の水槽で、生き物が多すぎない時に1台で回しやすい道具です。大きな水槽や、汚れが多く出る水槽では、ろ過の力が足りなくなりやすいのが限界です。
『結局、うちの水槽はロカボーイだけで大丈夫?』と気になる方も多いはずです。
そこで、投げ込み式フィルターを「ブクブクとろ過を1台で兼ねる道具」と見た時に、向いている水槽と限界を表にしました。
| 水槽の条件 | 1台で兼ねられるか | 理由・考え方 |
|---|---|---|
| 小型水槽・メダカやアカヒレが少し | 兼ねやすい | 泡で酸素もろ過も届きやすい |
| 30〜45cm・小型魚が中くらいの数 | 兼ねやすい | 適合サイズの製品を選べば回しやすい |
| 金魚が大きく育ってきた | 足りなくなりやすい | フンが多く、ろ過の力が追いつかないことがある |
| 60cmを超える大きな水槽 | 補助向き | 適合サイズを超える。主役のフィルターを別に置く |
| 流れが苦手な生き物(ベタ・メダカの稚魚) | 泡を絞れば使える | 泡の勢いで流されないよう調整が要る |
| ほかのフィルターの水槽で酸素を足したい | 向いている | GEXも「他フィルターの補助用としても」と案内 |

限界は「ろ材の量」と「置き場所」
投げ込み式は本体が小さい分、ろ材の量も限られます。
生き物が多い水槽や、エサの量が多い水槽では、汚れの量にろ過が追いつかないことも。そうした時は、外掛けや上部フィルターを主役にして、投げ込み式は酸素の補助に回すとバランスがよくなります。
フィルターの種類ごとの違いはエアレーションとフィルターの違いで比べています。
小さい水槽では泡が強すぎることも
反対に、とても小さい水槽では、泡の勢いが水量に対して強すぎることがあります。
ベタは強い水流を嫌うとコトブキ工芸が説明しています。小さい水槽で使う時は、エアーポンプの空気を絞れるように、エア調節バルブやコックを用意しておくと安心ですよ。小さい水槽の使い方は小型のエアレーションで紹介しています。
エアーポンプとのつなぎ方と使い方
エアーポンプとフィルターは、エアーチューブでつなぐだけで動きます。エアーポンプを水面より高い位置に置くことと、ろ材の手入れを続けることが長く使うコツです。
『エアーポンプとフィルターって、どうやってつなぐの?』という方のために、流れをまとめました。
- フィルターの適合水槽を確かめ、合うエアーポンプとエアーチューブを用意する
- エアーチューブをフィルターの空気の入り口に差し込む
- フィルターを水槽の底に沈め、本体が傾かないように置く
- エアーポンプを水面より高い位置に置き、チューブをつなぐ
- 電源を入れて、泡が出てろ過装置が動いているかを確かめる
ダイソーのエアーポンプ別売のろ過装置でも、本体の上から泡が出ていれば作動しているサインと案内されています。最初に泡が出ているかを見ておけば安心ですね。
エアーポンプは水面より高い位置に
エアーポンプを水面より低い位置に置くと、止まった時に水がチューブを伝ってポンプに逆流することがあります。
水作のエイトコアの取扱説明書でも、エアポンプは水面より高い位置に置くよう案内しています。低い所に置くしかない時は、逆流防止弁を間に入れておきましょう。
- フィルターだけ買って、エアーポンプが別売なことに気づかなかった
- エアーポンプを床に置き、停電の時に水が逆流した
- フィルターが傾いて置かれ、泡が片側に寄って水が回らない
「泡は出ているのに、水があまり動いていない気がする」
「本体が傾いていないか、チューブが折れていないかを見てみましょう」
置き直すだけで泡がまっすぐ上がり、水の回り方が戻ることもありますよ。
ぶくぶくフィルターの交換のサイン
ろ材やエアストーンは、使っているうちに汚れや目詰まりが起きます。
交換の時期は製品ごとに違うので、取扱説明書に従ってください。目で見て分かるサインとしては、水作のエイトコアの取扱説明書に次のような案内があります。
| 見える様子 | 考えられること(水作の取説より) | すること |
|---|---|---|
| 気泡のかたまりが出る | ろ材や砂利が目詰まりしている | 水洗い、または交換 |
| 気泡が少ない・細い | エアストーンの目詰まり、またはエアポンプの機能低下 | 交換 |
| 新品のストーンで泡が粗い | まだ水を十分に含んでいない | 水を含ませる(約1日で細かい気泡になる) |
ろ材の洗い方も、製品の説明書に書かれた方法に合わせておくと安心です。
濾過槽にエアレーションをする考え方
ろ過のバクテリアは、アンモニアを分解する時に酸素を使います。そのため、濾過槽(ろ材を入れた水の部屋)にエアレーションをする使い方には、バクテリアに酸素を届けるという意味があります。
大きな水槽では、水槽の下などに濾過槽を置いて水を回す方法もありますよね。『濾過槽の中でブクブクすると、ろ過の力は上がるの?』という疑問もよく見かけます。
アンモニアが亜硝酸を経て硝酸に変わる働きを「硝化」と言います。汚水処理でも、十分に通気して硝化をする菌を活発にする工程があると、農林水産省に掲載された資料で説明されています。
酸素が足りない場所ができると
農研機構の養液栽培のマニュアルには、酸素が足りない場所ができると、酸素を嫌う菌が増えて、せっかくできた硝酸が窒素ガスとして抜けてしまう、という説明があります。
水槽とは条件が違いますが、ろ材のすみずみまで酸素を含んだ水を届けることが、ろ過を安定させる考え方の土台になります。
濾過槽の中のエアレーションは、ろ材に酸素を届けるのが主な目的です。水槽の水面を揺らす働きは別なので、魚のいる水槽の酸素が足りているかは、水面の動きや魚の様子でも見てください。
投げ込み式フィルターでよくある相談
ここでは、ネットの相談サイトでよく読まれている、投げ込み式フィルターとエアレーションにまつわる質問を要約して紹介します。
相談1 濾過槽にエアレーションすると、ろ過能力は上がる?
濾過槽にエアレーションをして、曝気(空気をたくさん通すこと)の部屋のように使う人がいるが、バクテリアにいいのか、という相談です。とても多く読まれています。
バクテリアが汚れを分解する時に酸素を使うので、酸素を届ける意味はあります。
ただ、泡が強すぎると細かいゴミが舞い上がったり、水しぶきが増えたりすることも。少しずつ泡を足して、水の様子を見ながら調整するのがおすすめです。
相談2 ベタの小さい水槽にロカボーイSを入れたら、流れが強そう
15cmほどのキューブ水槽でベタを飼い、ロカボーイSを入れていた、という相談です。
ベタは、ラビリンス器官で水面の空気からも酸素を取り込める魚で、強い水流を嫌うとされています。小さい水槽では泡を弱めにして、ベタが休める静かな場所を残してあげましょう。
ベタの水槽の考え方はベタのエアレーションで紹介しています。
相談3 7Lほどの鉢でメダカ6匹、投げ込み式だけでいい?
小さめの鉢でメダカを飼い始め、投げ込み式フィルターを入れている、という相談です。
スペクトラム ブランズ ジャパンは、メダカ1匹に必要な水の量を1リットルとする目安を紹介しています。この目安なら、数としては収まっている範囲ですね。
例えば、こんなやりとりがよくあります。
「泡を入れたら、メダカが隅にじっとしていて」
「メダカは流れが苦手なので、泡をもう少し絞ってみましょう」
投げ込み式で酸素とろ過を兼ねつつ、泡は弱めに絞るのがメダカに合った使い方です。
よくある質問
ロカボーイだけでエアレーションになりますか?
はい、泡が出るので酸素の補給にもなります。GEXも「細かな泡で酸素たっぷり」と案内しています。ただし、水槽の大きさや生き物の数によっては、ろ過の力が足りなくなることもあります。
投げ込み式フィルターにはどんなエアーポンプが合いますか?
フィルターの適合水槽に合ったエアーポンプを選んでください。吐出量は水深やチューブの長さでも変わるので、少し余裕のあるものを選び、強すぎる時はバルブで絞ると使いやすいです。
ぶくぶくフィルターの交換はいつしますか?
交換の時期は製品ごとに違うので、取扱説明書に従ってください。泡のかたまりが出る、泡が少なくなったといった様子は、ろ材やストーンの目詰まりのサインです。
ほかのフィルターと一緒に使ってもいいですか?
使えます。GEXはロカボーイを「他フィルターの補助用としても」使えると案内しています。外部フィルターの水槽で酸素を足したい時などに便利です。
まとめ
投げ込み式フィルター(ブクブクフィルター)は、エアーポンプの泡でろ過と酸素の補給を同時にこなす道具です。
小型〜中型の水槽なら1台で回しやすく、大きな水槽ではほかのフィルターの補助として活躍します。まずは今の水槽の大きさと、フィルターの適合サイズを見比べてみてください。
- 投げ込み式フィルターは、エアーポンプの泡で水を動かしてろ過する
- ロカボーイなどは、エアレーションとろ過を1台で兼ねられる
- 小型〜中型の水槽向き。大きな水槽や汚れが多い時は補助に回す
- エアーポンプは水面より高く置き、低い時は逆流防止弁を入れる
- 泡のかたまりや泡の減りは、ろ材・ストーンの目詰まりのサイン





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