エアーポンプのメーカー別の特徴|ニッソー・テトラ・アデックスなど

形の違う小型エアーポンプが並び、水槽にチューブで空気を送っている様子と記事タイトル

当サイトは、公的機関・研究機関の公開情報と、各メーカー・サービスの公式サイトの公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。生き物の様子や水槽の環境はそれぞれ違うため、お使いの機材の取扱説明書もあわせて確かめてください。製品やサービスの内容は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトで確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

売り場や通販でエアーポンプを探すと、ニッソー・テトラ・GEX・水作など、いろいろなメーカーの名前が並んでいますよね。『結局どこのメーカーを選べばいいの?』と手が止まる方も多いはずです。

結論から言うと、エアーポンプのメーカーには「静音」「小型」「ハイパワー・分岐」「釣り・持ち運び」のように、それぞれ力を入れている方向があります。自分の水槽で何を優先したいかを決めてから、その方向が得意なシリーズを見るのが近道です。

この記事では、主なメーカーの得意な方向を、公式に書かれている説明だけで比べられるようにまとめています。

目次

エアーポンプのメーカーはどう選べばいい?

先に結論

メーカーに順位はありません。「寝室に置くので音を小さくしたい」「水槽が複数ある」「釣りで使う」など、自分の使い方を先に決めると、見るべきメーカーとシリーズが自然に絞れます。

エアーポンプは、どのメーカーも空気を水槽に送るという仕組みは同じです。ゴムの膜(ダイヤフラム)を細かく動かして空気を押し出すタイプが多く、違いが出るのは音の抑え方・パワー・吐出口の数・電源の取り方です。

例えば、30cm水槽でメダカを飼っているなら、小さくて静かな1口のポンプで足ります。90cm水槽や複数の水槽にまとめて送りたいなら、吐出量(1分間に送れる空気の量)に余裕がある2口以上のタイプが候補になります。

メーカーを見る前に決めておくこと
  • 水槽の幅と水深
  • 置く部屋(寝室・リビング・屋外)
  • 送る先の数(ストーン1つか、複数の水槽か)
  • 電源(コンセント・電池・USB・充電式)

お店で相談するなら、「45cm水槽で金魚が3匹、寝室に置きます」のように伝えると話が早いです。「静かなものを」だけだと、水槽に合わない機種をすすめられることもあります。

ポンプの種類や仕組みから知りたい方は、エアーポンプとは?から読むと全体がつかみやすいですよ。

メーカーごとの得意な方向を公式の説明で比べる

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。各メーカーの公式サイトや取扱説明書に書かれている言葉を手がかりに、どの方向に力を入れているかを表にしました。

メーカー主なシリーズ公式の説明から見える得意な方向
ニッソー(発売元マルカン)サイレントβ、MUTE S、乾電池式B-1など静音(密閉式二重構造、ピエゾ素子)・釣り用の乾電池式
テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)コンフォートエアー、ソーラーブリードポンプ静音(防振ゴム)・屋外のソーラー式
GEX(ジェックス)e〜AIR、サイレントフォース、アトム5静音(防震脚ゴム)・4口の多数水槽向け・乾電池式
水作水心、Air-Max、アウトサイドエアポンプ、mobileAir静音と低振動・4個口・屋外用・USB
日本動物薬品(ニチドウ)ノンノイズ静音(サイレントボックス内蔵)・国産品
コトブキ工芸サイレントエア、オキシー静音(肉厚4ミリの本体)・停電時に切り替わる充電式
キョーリンハイブロー C-8000ハイパワー(水深40cmで毎分6.5〜8ℓ)
ハピソン乾電池式・充電式エアーポンプ釣り・活きエサの持ち運び
エアーポンプの主なメーカーを静音・小型・ハイパワーと分岐・屋外・釣りと持ち運びの5つの方向に分けて並べた図解

見てのとおり、静音はほとんどのメーカーが力を入れている方向です。ですから、音で選ぶ時は「静音と書いてあるか」より「どうやって音を抑えているか」を見るのがコツなんです。

アデックスについて

アデックスのエアーポンプ(X101やX202などの型番で探す方が多いもの)は、この記事の調査ではメーカーの公式サイトを見つけられず、仕様を確かめられていません。そのため、表には入れていません。買う時はパッケージや販売店の表示で、吐出量・適合水槽・消費電力を確かめてみてください。

主なメーカーのエアーポンプの特徴

ここからは、メーカーごとの特徴をもう少しくわしく見ていきます。数値はすべて各社の公式の記載です。

ニッソーのエアーポンプ

ニッソーのエアーポンプは、マルカンが発売元です。サイレントβシリーズは「密閉式二重構造(特殊ハウジング機構)」で音漏れを抑える作りで、交換パーツはユニット式とされています。

型番適合水槽使用水深吐出口
サイレントβ-3030cm以下30cm以下1口
サイレントβ-6030〜60cm以下30cm以下1口
サイレントβ-9060〜90cm以下45cm以下1口(調節ダイヤル付き)
サイレントβ-12090〜120cm以下50cm以下2口(調節ダイヤル付き)

MUTE Sは、ピエゾ素子(電気で伸び縮みする部品)そのものが空気を押し出す仕組みで、小型軽量・超静音・超低振動とされています。逆流防止弁が同梱なのもうれしいところです。

ただ、MUTE Sの吐出量や適合水槽は公式ページに書かれていませんでした。『MUTEなら寝室でも大丈夫?』と気になる方は、パッケージで適合水槽を確かめてから選びましょう。

テトラのエアーポンプ

テトラのエアーポンプは、コンフォートエアーシリーズが中心です。「機密設計だから静か」「防振ゴムで振動をおさえるから静か」と、置き場所を選ばない静かさを打ち出しています。

適合水槽は30cm以下・45cm以下・60cm以下・90cm以下の4つで、60と90は吐出口が2つあります。45以上には吐出量の調整スイッチかダイヤルが付いています。

テトラのエアレーション用品で特徴的なのが、メダカのソーラーブリードポンプです。ソーラーパネルとポンプが一体で、屋外を想定した作りですが、蓄電機能はなく光が足りないと止まります。屋外で使うならソーラー式エアーポンプの選び方も読んでおくと安心ですよ。

GEXのエアーポンプ

GEXは、e〜AIRシリーズとサイレントフォースシリーズの2本立てです。e〜AIRは「特殊密閉構造」と「防震脚ゴム」で音を抑え、1口から4口までそろっています。

サイレントフォースは、2つのダイヤフラムで振動を打ち消し合う作りです。さらに、4口のe〜AIR 9000FBは、1台から複数の水槽に送る使い方を想定した説明になっています。くわしくはGEXのエアーポンプの特徴と選び方で紹介しています。

水作のエアーポンプ

水作の水心シリーズは、取扱説明書に騒音の測定値まで載っているのが特徴です。水深25cmでの測定で、SSPP-7Sが36dB(50Hz)、SSPP-3Sが38dB(50Hz)と書かれています。

ほかにも、4個口のAir-Max 12000 C-4、屋外で使えるIPX4仕様のアウトサイドエアポンプ10000、モバイルバッテリーで動くmobileAir1000 USBstyleがあります。用途の幅が広いメーカーですね。水心の選び方は水作のエアーポンプでまとめています。

ニチドウ・コトブキ・キョーリン

ニチドウのノンノイズは「サイレントボックス内蔵」の消音エアーポンプで、20cm向けから180cm向けまで7機種あります。公式に「安心の国産品です」と書かれています。

コトブキ工芸のサイレントエアは、振動音を外に漏らさない「肉厚4ミリの本体ボディ」が特徴です。充電式のオキシーは、停電の時に自動でバッテリー運転へ切り替わります。

キョーリンのハイブロー C-8000は、水深40cmでHIGH時に毎分6.5ℓ(50Hz)、8ℓ(60Hz)を送れるハイパワー型です。吐出量に余裕がほしい大きな水槽で候補に入るタイプです。

ハピソン(釣り用)

ハピソンは釣り用の乾電池式・充電式エアーポンプのメーカーです。活きエサやオトリ鮎を生かして運ぶための説明で、水槽用の適合サイズは書かれていません。乾電池式と充電式の違いはハピソンのエアーポンプで比べています。

メーカー選びでよくある相談

エアーポンプのメーカーについて、多く見られる相談に答えます。どれも「音」と「パワー」の悩みが中心です。

ベッドのある部屋に水槽を置いていて、ポンプの音が気になる

『寝室に水槽が2台あって、夜になるとポンプの音が耳につく』という相談は、とても多く読まれています。

まず試したいのは、メーカーを変える前の工夫です。ポンプを硬い棚にじかに置かず、やわらかい敷物を挟むだけで、振動の響きが変わることがあります。

それでも気になるなら、音の抑え方がはっきり書かれているシリーズを選びましょう。例えば水作の水心は騒音の測定値、ニッソーのMUTE Sはピエゾ素子という仕組みが公式に示されています。音の原因の見分け方は静かなエアーポンプの選び方でくわしく紹介しています。

複数のメーカーを使ったけれど、どれもうるさい

『GEXも水作もテトラも試したのに、どれもうるさい』という声もあります。

この場合、ポンプ本体より置き方や部品の状態が原因のことがあります。GEXの公式Q&Aでは、音が大きくなった時はダイヤフラムの亀裂などでエアーが漏れている場合がある、とされています。

メーカーを変える前に確かめる順番
  • ポンプの下に敷物があり、壁や水槽に触れていないか
  • チューブがピンと張って振動を伝えていないか
  • 2口タイプで、使わない口をふさいでいないか
  • 使い始めて半年〜1年たち、ゴムの部品が傷んでいないか

GEXの公式Q&Aでは、使わない吐出口はふさがずそのままにするよう書かれています。ふさぐと故障の原因になるので注意しましょう。

90cm水槽の底面フィルターに足りるパワーのメーカーはどこ?

『90cm水槽で底面フィルターを動かしたいけれど、どのメーカーのどのポンプならパワーが足りる?』という相談もよく読まれています。

「90cmで底面フィルターなら、何口のどのくらいのポンプ?」と聞きたくなりますよね。ここで見るのはメーカー名ではなく、適合水槽と使用水深です。例えばニッソーのサイレントβ-120は90〜120cm・水深50cm以下、コトブキのサイレントエアSA-4000Wは90cm以下・水深50cmまでとされています。

吐出量は、水深・ストーンの種類・チューブの長さや分岐で変わる、とGEXの公式Q&Aにもあります。水槽サイズからの目安はエアーポンプの吐出量の目安で確かめてみてください。

メーカー名だけで選ぶと失敗しやすいポイント

『有名なメーカーなら、どれを買っても大丈夫だよね』と思いがちですよね。実は、同じメーカーの中でも機種によって適合水槽や水深がかなり違います。

よくある失敗

メーカーで決めてしまい、適合水槽が小さい機種を大きな水槽に使ってしまうケースです。例えばテトラのコンフォートエアー30は30cm以下向けで、60cm水槽には60か90が合います。

もう一つが、屋外での使い方です。GEXの公式Q&Aでは、製品は屋内飼育専用で、屋根があってもベランダや軒下では使わないよう書かれています。

屋外で使いたいなら、水作のアウトサイドエアポンプ10000のような屋外向けか、テトラのソーラーブリードポンプのように屋外を想定した製品を選びましょう。

確かめたい点どこを見るか
水槽に合うか適合水槽サイズと使用水深
送る先が足りるか吐出口の数と吐出量
置き場所に合うか屋内専用か、屋外可か
長く使えるか交換部品(ダイヤフラム・カートリッジ)があるか

交換部品がメーカーから出ていると、ゴムが傷んでも本体ごと買い替えずに済みます。GEXのe〜AIRは「半年~1年を目安に交換」と公式に書かれています。ほかのメーカーも交換ユニットやカートリッジを用意しています。

メーカーを決めたら、次に見るところ

メーカーの方向が決まったら、あとはシリーズの中から自分の水槽に合う1台を選ぶだけです。ここで迷ったら、次の順番で絞ってみてください。

1台に絞る手順
  1. 水槽の幅と水深に合う適合サイズの機種を選ぶ
  2. ストーンの数や水槽の数から吐出口の数を決める
  3. 置く部屋に合わせて音の抑え方を比べる
  4. 交換部品が手に入るかを確かめる
水槽の幅と水深、吐出口の数、音の抑え方、交換部品の順でエアーポンプを1台に絞る流れを示した図解

選び方の基準をもっとくわしく知りたい方は、水槽用エアーポンプの選び方で6つの基準を紹介しています。電気代も気になるなら、消費電力の見方はエアーポンプの電気代で計算できます。

よくある質問

エアーポンプのメーカーでいちばん静かなのはどこですか?

メーカー同士で順位を付けることはできません。静音はどのメーカーも力を入れている方向なので、密閉構造・防振ゴム・ピエゾ素子など、どうやって音を抑えているかと置き場所で比べるのがおすすめです。

ニッソーのエアーポンプとテトラのエアーポンプはどう違いますか?

ニッソーのサイレントβは密閉式二重構造、テトラのコンフォートエアーは防振ゴムと機密設計で音を抑えています。テトラには屋外向けのソーラー式もあります。適合水槽の区切り方も違うので、自分の水槽に合う機種で比べてください。

アデックスのエアーポンプの仕様はどこで分かりますか?

この記事の調査では、アデックスの公式サイトを見つけられませんでした。買う時は、パッケージや販売店の表示で吐出量・適合水槽・消費電力を確かめましょう。

違うメーカーのチューブやストーンをつないでもいいですか?

チューブの太さが合えば使えることが多いです。GEXのe〜AIRは外径5mm・内径4mmのチューブが使えると公式に書かれています。太さが合わないと抜けやすいので、内径と外径を見てから選びましょう。

まとめ

この記事の要点
  • エアーポンプのメーカーに順位はなく、得意な方向が違う
  • 静音は多くのメーカーが力を入れていて、音の抑え方で比べる
  • 複数の水槽や大きな水槽なら、吐出口の数と吐出量を先に見る
  • 屋外や釣りで使うなら、屋外向け・電池式などの専用品を選ぶ
  • アデックスは公式の仕様を確かめられないので、パッケージで確認する

エアレーションそのものの仕組みは、エアレーションとは?でやさしく解説しています。

エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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