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水槽のブクブクを24時間つけっぱなしにしていると、『これって電気代どのくらいかかってるんだろう』と気になりますよね。家族に「電気代がもったいない」と言われて、肩身のせまい思いをしている方もいるかもしれません。
結論から言うと、エアレーションの電気代は、水槽用の小さなエアーポンプなら1か月数十円ほどです。消費電力(W)さえ分かれば、誰でも自分のポンプの電気代を計算できます。
この記事では、電気代の計算方法と、ワット数・台数・つける時間で変わる1か月の目安表、それに安いエアーポンプを選ぶ時の見方が分かります。
エアレーションの電気代は1か月いくら?
電力料金の目安単価31円/kWhで計算すると、消費電力2.5Wのポンプを1か月(30日)つけっぱなしにした電気代は約55.8円です。1Wあたり1か月約22.3円と覚えておくと、ほかのポンプもすぐに見当がつきます。
『ブクブクって、エアコンみたいにずっと動いてるから高そう』と思う方も多いはずです。実は、水槽用のエアーポンプの消費電力は、小さいもので1〜3W前後しかありません。
例えば、ダイソーの水槽用エアーポンプは定格消費電力1.1W、水作の水心SSPP-3Sは2.5W(50Hz)です。エアコンや電子レンジのように数百W以上使う家電とは、ケタがまったく違います。
| ポンプの例(公式の消費電力) | 1日の電気代 | 1か月(30日)の電気代 |
|---|---|---|
| 1.1W(ダイソー 水槽用エアーポンプ) | 約0.8円 | 約24.6円 |
| 2.5W(水作 水心 SSPP-3S・50Hz) | 約1.9円 | 約55.8円 |
| 8.5W(キョーリン ハイブロー C-8000・HIGH時) | 約6.3円 | 約189.7円 |
いずれも24時間つけっぱなし・31円/kWhで計算した値です。実際の金額は、契約している電力会社の料金で変わります。
計算に使う「31円/kWh」とは
31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が示している「電力料金目安単価」で、税込の値です。令和4年7月22日に改定された値で、家電のカタログなどでも電気代の目安によく使われています。
環境省の省エネ製品の買い替えナビでも、年間電気代はこの31円/kWhを使って計算するとされています。ですから、この記事でもこの単価で計算しています。
電気料金の明細には、1kWhあたりの料金が書かれています。この記事の31円の部分を、自分の家の単価に置きかえて計算すれば、より実際に近い金額が分かります。
エアーポンプの電気代の計算方法
ここからは、自分のポンプの電気代を計算する手順です。電卓が1つあればできますよ。
計算式はこれだけです。
電気代(円)=消費電力(W)×使う時間(時間)÷1000×単価(円/kWh)
「÷1000」は、W(ワット)をkW(キロワット)に直すための計算です。1kWhは1000Whなので、1000で割ってから単価をかけます。GEXの公式Q&Aでも、電気代は「消費電力(kW)×使用時間×料金単価」で求めると書かれています。
- ポンプ本体の裏やパッケージ、説明書で消費電力(W)を確かめる
- 50Hzと60Hzで値が違う時は、住んでいる地域の周波数の値を使う
- 消費電力に1日につける時間をかけ、1000で割る
- 出た数字に単価(31円)をかけて、1日の電気代を出す
- 1日の電気代に30をかけて、1か月の電気代にする

実際に計算してみる
例えば、キョーリンのハイブロー C-8000(HIGH時8.5W)を24時間動かす場合で計算してみましょう。
| 計算の段階 | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| 1日に使う電力量 | 8.5W×24時間÷1000 | 0.204kWh |
| 1日の電気代 | 0.204kWh×31円 | 約6.3円 |
| 1か月の電気代 | 約6.324円×30日 | 約189.7円 |
小さなポンプなら、もっと少なくなります。2.5Wのポンプだと、2.5×24÷1000×31で1日約1.86円、30日で約55.8円です。
エアーポンプのワット数はどこで分かる?
エアーポンプのワット数(消費電力)は、本体の裏のラベルやパッケージ、取扱説明書に書かれています。メーカーの公式サイトの仕様表にも載っていることが多いです。
ただし、テトラのコンフォートエアーのように、公式ページに消費電力が載っていない機種もあります。その時は本体のラベルを見てみてください。
エアーポンプの多くは、東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で消費電力の値が少し違います。例えばGEXのサイレントフォース3500Sは、50Hzで4.8W、60Hzで3.8Wです。住んでいる地域の値で計算しましょう。
ワット数別に見るエアーポンプの電気代の目安
ここでは、各メーカーの公式に載っている消費電力をもとに、1か月の電気代を計算しました。24時間つけっぱなし・30日・31円/kWhで計算しています。
| ポンプの例 | 消費電力(50Hz) | 1か月の電気代の目安 |
|---|---|---|
| ダイソー 水槽用エアーポンプ(USB) | 1.1W | 約24.6円 |
| GEX e〜AIR 1000SB | 1.2W | 約26.8円 |
| ニッソー サイレントβ-30 | 1.2W | 約26.8円 |
| 水作 mobileAir1000 USBstyle | 1.3W(DC5.0V) | 約29.0円 |
| 水作 水心 SSPP-7S | 1.6W | 約35.7円 |
| GEX e〜AIR 2000SB | 2.1W | 約46.9円 |
| 水作 水心 SSPP-3S | 2.5W | 約55.8円 |
| ニッソー サイレントβ-120 | 2.9W | 約64.7円 |
| 水作 水心 SSPP-2S | 3.0W | 約67.0円 |
| GEX サイレントフォース3500S | 4.8W | 約107.1円 |
| GEX e〜AIR 9000FB(4口) | 8W | 約178.6円 |
| キョーリン ハイブロー C-8000(HIGH時) | 8.5W | 約189.7円 |

こうして並べると、小型水槽向けの1口のポンプなら月20〜30円台です。吐出口が多いものや、ハイパワーのものほど電気代も上がっていきます。
ただ、ハイパワーのポンプ1台で複数の水槽に分けて送るなら、小さいポンプを何台も動かすのと比べてどうか、という見方もできます。この点は次の章で見ていきますね。
メーカーによっては、取扱説明書や商品ページに電気代の目安が載っています。ただ、計算に使う単価が違うことがあり、例えばGEXでは機種によって1kWh=25円や27円で計算した値が書かれています。金額だけを比べず、消費電力のWで比べるのが確実です。
台数とつけっぱなしの時間で電気代はどう変わる?
ここがこの記事でいちばん役に立つところかもしれません。電気代は「ワット数×時間」で決まるので、ポンプの台数とつける時間が変われば、そのぶん比例して変わります。
つける時間で変わる電気代
2.5Wのポンプで、1日につける時間を変えた時の1か月の電気代です。
| 1日につける時間 | 1か月(30日)の電気代 |
|---|---|
| 24時間(つけっぱなし) | 約55.8円 |
| 12時間 | 約27.9円 |
| 8時間 | 約18.6円 |
『夜だけ止めれば半分になるなら、止めようかな』と思いますよね。ただ、止めて浮くのは月に数十円ほどです。
エアレーションは、魚の数が多い時や、夏の高水温で溶けている酸素が少ない時に酸素を送るための道具です。電気代のためだけに止める前に、止めて大丈夫な水槽かどうかを先に考えましょう。夜に止めていいかはエアレーションは24時間つけっぱなし?でくわしく見られます。
ポンプの台数で変わる電気代
水槽が増えると、ポンプの台数も増えがちです。2.5Wのポンプを台数ごとに24時間動かした場合はこうなります。
| ポンプの台数 | 合計の消費電力 | 1か月(30日)の電気代 |
|---|---|---|
| 1台 | 2.5W | 約55.8円 |
| 2台 | 5W | 約111.6円 |
| 3台 | 7.5W | 約167.4円 |
| 4台 | 10W | 約223.2円 |
水槽が3〜4つあるなら、4口のポンプ1台にまとめる方法もあります。例えばGEXのe〜AIR 9000FB(4口・8W)なら、1か月の目安は約178.6円です。
ただし、1台にまとめると、そのポンプが止まった時に全部の水槽の泡が止まります。分岐の仕方や注意点はエアレーションの分岐のやり方で紹介しています。
- まとめたポンプの適合水槽と吐出量が、全部の水槽に足りるか
- 1台が止まった時の予備(電池式など)があるか
- 分岐した先で泡の量を調整できるか
- 音が1か所に集まっても気にならない置き場所か
ヒーターやフィルターと比べると
水槽の電気代全体で見ると、エアーポンプは小さいほうです。ヒーターや照明、フィルターも同じ計算式で出せるので、それぞれのラベルのWを足して計算してみてください。
『水槽全体の電気代が高い』と感じる時は、エアーポンプよりも消費電力の大きい機器から見直したほうが、結果が出やすいですよ。
ブクブクの電気代でよくある相談
ここでは、ブクブクの電気代について多く読まれている相談に答えます。
家族に「ブクブクの電気代が高い」と言われてしまう
『ブクブクの電気代が高すぎるから、水槽に魚を入れるのはだめと言われた』という相談は、とてもよく読まれています。
こういう時は、実際に計算して見せるのがいちばんです。ポンプのラベルでWを確かめ、この記事の式で1か月の金額を出してみましょう。
「このポンプは2.5Wだから、1か月で約55.8円だよ」と数字で伝えれば、思っていたより安いと分かってもらえることが多いはずです。
音もうるさいし電気代ももったいないので、24時間はつけたくない
『金魚の水槽のブクブクは、24時間ずっとつけないといけないの?』という相談も多く見られます。
電気代だけで見れば、止めても浮くのはわずかです。止めるかどうかは、魚の数・水温・フィルターの有無で考えたほうが安心です。
例えば、金魚が水面で口をパクパクしている時は、飼育数に対して酸素が足りないと考えられる、とメーカーの説明にもあります。こうした水槽で止めるのは避けましょう。音が気になるなら、静かなエアーポンプの選び方で音を小さくする方法から試してみてください。
朝・昼・晩に2時間ずつつけるほうが、電気代は高くなる?
『つけっぱなしより、朝昼晩に2時間ずつ動かすほうが、かえって電気代が高い?』という疑問もあります。
電気代は「W×時間」で決まるので、合計の時間が短ければそのぶん安くなります。2.5Wのポンプなら、1日6時間で1か月約14.0円、24時間で約55.8円です。
ただし、こまめに止めると、そのあいだ水中の酸素が減ったり、ろ過のバクテリアに酸素が届きにくくなったりします。電気代の差は小さいので、生き物の様子を優先して決めましょう。
ヒーターと上部フィルターも使うと、水槽全体でいくら?
『60cm水槽でヒーターと上部フィルター、エアレーションを全部使うと、電気代はどのくらい?』という相談もよく読まれています。
この場合も、計算の仕方は同じです。それぞれの機器のラベルでWを確かめ、足し合わせてから式に当てはめましょう。
- ヒーター・フィルター・照明・エアーポンプのWを書き出す
- 機器ごとに1日に動く時間を考える
- 機器ごとに「W×時間÷1000×31」で1日分を出す
- 全部を足して30をかける
ヒーターはサーモスタットで水温を保つため、いつも表示のWで動き続けるとは限りません。季節や部屋の温度で動く時間が変わるので、冬は多め、春や秋は少なめになると考えておきましょう。

安いエアーポンプを選ぶ時は値段以外も見る
エアーポンプやエアレーション用品の値段は、販売店や時期で変わります。そのため、この記事では本体の値段の金額は書いていません。
『とにかく安いエアーポンプでいい』と考える方もいますよね。安いものを選ぶこと自体は悪くありませんが、買ったあとにかかるお金も一緒に見ておくと失敗しにくいです。
- 適合水槽と使用水深が自分の水槽に合っている
- 消費電力が小さく、毎月の電気代も少ない
- ダイヤフラムなどの交換部品が手に入る
- 適合水槽が小さく、泡が弱くて買い直す
- 交換部品が無く、ゴムが傷んだら本体ごと買い替え
- 音が大きく、結局静かなものを買い足す
エアレーションの値段は「本体+部品+電気代」で考える
エアレーションにかかるお金は、本体の値段だけではありません。チューブやストーン、交換部品、毎月の電気代も含めて考えましょう。
| かかるもの | 目安・考え方 |
|---|---|
| 本体 | 販売店・時期で変わる。適合水槽で選ぶ |
| エアチューブ・ストーン | セット品に付いていることがある。ストーンは目詰まりしたら交換 |
| 交換部品(ダイヤフラム) | GEXのe〜AIRは「半年~1年を目安に交換」と公式に記載 |
| 電気代 | 2.5Wなら1か月約55.8円(24時間・31円/kWh) |
例えば、交換部品が別売で用意されている機種なら、ゴムが傷んでも部品だけ替えて使い続けられます。ポンプの寿命と部品交換はエアーポンプの寿命と交換時期でくわしく紹介しています。
水槽用のエアーポンプを安く選ぶ時のチェック
- 適合水槽サイズと使用水深が、自分の水槽に合っているか
- 消費電力(W)がパッケージに書かれているか
- 送りたい数に合う吐出口の数があるか
- 屋内専用か、屋外でも使えるか
- 交換部品が出ているか
ダイソーなど100均にも水槽用のエアーポンプがあります。仕様の見方はダイソーなど100均のエアーポンプで紹介しています。
どこで買うと部品まで手に入りやすいかは、エアーポンプはどこで売ってる?が参考になります。
パワーが大きいほど損、というわけではない
ハイパワーのポンプは電気代が上がりますが、大きな水槽で小さいポンプを使うと泡が足りず、結局買い直すことになりかねません。
まずは水槽のサイズに合う吐出量を決めて、その中で消費電力の小さいものを選ぶのが、いちばんむだのない選び方です。吐出量の目安はエアーポンプの吐出量の目安で、選び方の全体は水槽用エアーポンプの選び方で確かめられます。
- ポンプに布をかぶせる(熱がこもる)
- 水がかかる低い位置のコンセントにさしたままにする
- 夏の高水温の時期に電気代のために止める
ポンプに布をかぶせないことは、GEX・水作・ダイソーの公式の注意にも書かれています。コンセントは水槽より高い位置を使い、低い位置しかない時はコードを一度下にたらしてループを作っておきましょう。
よくある質問
エアーポンプの電気代は1日いくらくらいですか?
31円/kWhで計算すると、1.1Wのポンプで1日約0.8円、2.5Wで約1.9円、8.5Wで約6.3円です。消費電力(W)×24時間÷1000×31で出せます。
電池式のエアーポンプなら電気代はかかりませんか?
電気代はかかりませんが、乾電池の費用がかかります。電池の持ちは機種で違い、例えばGEXのアトム5は単3形2本で約8時間です。毎日つけっぱなしにするなら、コンセント式のほうが向いています。くわしくは電池式エアーポンプの記事で紹介しています。
USBのエアーポンプは電気代が安いですか?
USB式は消費電力が小さいものが多く、例えば水作のmobileAir1000 USBstyleは1.3Wです。31円/kWhで24時間・30日動かすと約29.0円になります。電源アダプターは機種の指定に合うものを使いましょう。
エアレーションを止めれば電気代はどのくらい浮きますか?
2.5Wのポンプなら、24時間つけっぱなしで1か月約55.8円なので、夜の12時間止めても浮くのは約27.9円です。止める前に、生き物の数や水温から止めて大丈夫かを考えましょう。
電気代の単価は31円で計算していいですか?
31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価で、家電の電気代の目安によく使われます。正確に知りたい時は、電気料金の明細にある自分の家の単価で計算してください。
まとめ
- 電気代は「消費電力(W)×時間÷1000×単価」で計算できる
- 31円/kWhなら、1Wを1か月つけっぱなしで約22.3円が目安
- 小型水槽向けのポンプなら、1か月の電気代は数十円ほど
- 台数とつける時間に比例して電気代は増え減りする
- 安いポンプは、適合水槽・交換部品・消費電力も一緒に見て選ぶ
電池式や充電式で停電に備えたい方は、電池式エアーポンプの使い方と選び方や充電式・USBのエアーポンプも参考になりますよ。





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