エアレーションがうるさい時の対策|振動音・泡の音を小さくする方法

夜の部屋の水槽と敷き物の上のエアーポンプと、エアレーションがうるさい時の対策を紹介する記事タイトル

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夜、部屋が静かになると、水槽のブクブクの音がやけに耳につきますよね。『このままじゃ眠れない』と、ポンプを止めたくなる方もいるはずです。

結論から言うと、エアレーションがうるさい時は、いきなり買い替えずに「音がどこから出ているか」を順番に確かめるのが近道です。この記事では、その切り分けの手順と、原因ごとの音の対策を紹介します。

目次

エアレーションがうるさい時は、まず音の出どころを順番に確かめる

先に結論

エアーポンプのまわりの音は「置き台に響く音」「ポンプの中の音」「チューブや吐出口の音」「泡がはじける音」の4か所から出ています。外側から順に1つずつ確かめると、手早く見当がつきます。

『どこがうるさいのか、自分では分からない』という声はとても多いです。

実は、うるさいと感じる音は1つではなく、いくつかが重なっていることがよくあります。だからこそ、順番に1つずつ外していくのがコツなんです。

音の出どころを確かめる順番
  1. ポンプを手で軽く持ち上げる。音が小さくなれば「置き台に響く音」
  2. ポンプを元に戻し、本体に耳を近づける。ジーッ、ブーンと鳴れば「ポンプの中の音」
  3. 吐出口とチューブのつなぎ目を指で軽く押さえる。音が変われば「チューブや吐出口の音」
  4. チューブの先を一瞬だけ水から出す。音が消えれば「泡がはじける音」
  5. 確かめたら、チューブとポンプを元の位置に戻す

チューブを水から出すのは、短い時間で済ませましょう。生き物のいる水槽で長く止めないようにしてください。

エアーポンプの音の出どころを外側から順に確かめる手順の図解

確かめる時は「昼と夜」の両方で

日中は気にならない音が、夜になると急に目立つことがあります。

『昼に試した時は静かだったのに』という時は、寝る前にもう一度同じ順番で確かめてみてください。夜に目立つ音が、本当に困っている音です。

音の聞こえ方でおおよその見当をつける

音の種類を言葉にしてみると、原因の見当がつきやすくなります。

聞こえる音出どころの目安まず試すこと
ビリビリ、カタカタ置き台・棚・壁置き場所と敷き物を変える
ジーッ、ブーンという低い音ポンプの中泡の量を絞る、消耗品を確かめる
ガーッ、シューという空気の音吐出口・チューブつなぎ目とチューブの長さを見直す
ポコポコ、チャポチャポ水面泡の量とストーンの位置を変える
前より急に大きくなったポンプの中の部品ダイヤフラムなど交換部品を確かめる

置き台に響く音の対策

先に結論

ビリビリ、カタカタという音は、ポンプの振動が棚や台に伝わって大きくなった音です。ポンプを買い替えなくても、置き方を変えるだけで小さくなることが多いです。

ポンプを持ち上げた時に音が小さくなったなら、置き台が鳴っています。

薄い板の棚やガラスの天板、プラスチックの台は、振動を拾って響きやすいんです。

置き台の響きを減らす確認
  • ポンプを平らで硬い面に置き、ガタつきがない
  • 本体が壁や水槽のガラスに触れていない
  • チューブがガラスや棚にぴったり当たっていない
  • 振動を吸う敷き物の上に置いている
  • 脚のゴムが外れたり、硬くなったりしていない

例えば、水槽台の天板に直接置いている場合、天板全体が太鼓のように鳴ることがあります。台の上でも、厚みのある敷き物を一枚はさむだけで印象がかなり変わりますよ。

置き台の響きを減らすために敷き物の上に置き、壁から離したエアーポンプの例

敷き物は「柔らかすぎず、厚みのある物」を

敷き物には、ゴムやコルクのマット、厚手のフェルトなどがよく使われます。

柔らかすぎるとポンプが傾いてかえって揺れることがあるので、平らに置けて少し厚みのある物を選んでみてください。ポンプの脚のゴムが敷き物にしっかり乗っているかも見ておきましょう。

水面より高い所に置きつつ、響かない所を探す

ポンプは水面より高い所に置くのが基本です。メーカー各社の説明書には、低い所に置くと水が逆流するおそれがあると書かれています。

高い所に置こうとして壁際の棚に載せると、今度は壁が響くことも。高さと響きにくさの両方で、置き場所を選んでみてください。

置き場所の決め方はエアレーションの位置と置き場所で詳しく紹介しています。

ポンプ本体と吐出口から出る音の対策

先に結論

ジーッ、ブーンという低い音は、ポンプの中でダイヤフラム(空気を押し出すゴムの膜)が動く音です。ガーッ、シューという空気の音は、吐出口やチューブのつなぎ目から出ていることがあります。どちらも、今のポンプのままで小さくできる場合が多いです。

『最初から静かなポンプにしておけばよかった』と思うかもしれませんね。

でも、今のポンプのままで音が小さくなることも多いんです。まずはできることから試してみましょう。

パワーが強すぎないかを見る

水槽に対してポンプが大きすぎると、そのぶん中の動きも大きくなります。

水作の水心シリーズの取扱説明書では、パワーのある2Sの騒音値が47dB/50dB(50Hz/60Hz)、3Sが38dB/35dB、7Sが36dB/34dBと書かれています。同じシリーズでも、パワーの大きい機種のほうが音は大きめなんです。

ダイヤル付きの機種ならダイヤルで、なければ調整バルブで空気の量を少し絞ってみてください。バルブの使い方はエアレーションの調整バルブ・コックで紹介しています。

前より急にうるさくなったら部品を疑う

買った時は静かだったのに、だんだんうるさくなってきた。そんな時は、中の部品が傷んでいることがあります。

GEXのQ&Aでは、音が大きくなった場合について「ダイヤフラムの亀裂等によりエアー漏れが発生し音が大きくなっている場合があります」と書かれています。そのうえで、スペアパーツの交換をすすめています。同社のe〜AIRでは、ダイヤフラムは消耗品で、半年〜1年を目安に交換するよう案内されています。

コトブキ工芸のQ&Aでも、本体の底の白い綿(フィルター)の汚れがひどい時はカートリッジの劣化が考えられ、異音の原因になるとされています。

気づいた変化考えられること対応の目安
音が大きくなり、泡も減ったダイヤフラムの亀裂などで空気が漏れている交換部品を確かめる
本体の底のフィルターが汚れているカートリッジの劣化点検・交換する
タバコやお香、油の煙が多い部屋に置いている中の弁が固まりやすい置き場所を変える
交換部品が見つからない部品で戻せない静音の工夫がある機種を検討する

水作の水心の取扱説明書には、タバコやお香の煙、油の汚れが出る場所では使わないよう書かれています。内部の弁が固まり、性能が早く落ちることがあるそうです。

部品の交換や寿命の目安はエアーポンプの寿命と交換時期で詳しく紹介しています。

気をつけたいこと

本体やプラグから焦げたようなにおいがする、本体が異常に熱いという時は、音の対策より先に使うのをやめましょう。GEXのQ&Aでは、プラグまわりのほこりによるトラッキング現象にも触れ、コンセント付近のほこりを取り除くよう案内しています。

吐出口やチューブから出る音

ガーッ、シューという空気の音は、吐出口やチューブのつなぎ目から出ていることがあります。チューブの長さや差し込み方を見直すと、意外とあっさり小さくなります。

本体は静かなのに、空気の出口のあたりが鳴っている。そんな相談もよく見かけます。

チューブまわりの音を減らす手順
  1. 吐出口とチューブがしっかり差し込まれているか確かめる
  2. チューブが折れたり、つぶれたりしている所がないか見る
  3. 硬くなったチューブは新しいものに替える
  4. 2口のポンプで1口だけ使っている時は、使わない口はふさがない
  5. 吐出音が気になる時は、チューブを適度な長さに切って付け直す

使わない吐出口はふさがない

2口のポンプを1口だけで使う時、空いている口から音が出ることがあります。

『ふさいでしまえば静かになるのでは』と思いますよね。でも、GEXのQ&Aでは、使わない吐出口はそのままにし、封をしないよう書かれています。故障の原因になるそうです。

そのうえで、吐出音が気になる場合は、エアーチューブを適度な長さに切って取り付けると軽くなると案内されています。

チューブが硬くなっていないか

エアーチューブは、使っているうちに硬くなっていきます。

GEXのQ&Aでも、水に触れている部分は特に経年劣化で弾力性が失われて硬くなるので、硬くなったら交換するよう書かれています。硬いチューブは差し込み口がゆるみやすく、空気が漏れる音の元にもなります。

泡の音を小さくする方法

先に結論

ポコポコという泡の音は、泡の量と、泡がはじける場所で変わります。泡を絞る、ストーンの深さを変える、泡を細かくする、の3つで調整します。

チューブの先を水から出した時に音が消えたなら、うるさいのは泡の音です。

この音は、ポンプを静音タイプに替えてもほとんど変わりません。泡そのものを穏やかにするのが、エアレーションを静かにする方法の近道なんです。

泡の様子試すこと
泡が大きく、ボコボコ上がる細かい泡のストーンにする、泡の量を絞る
水面が強く波立つストーンを底のほうへ沈める
水面がガラスに当たってチャポチャポ鳴るストーンを水槽の中ほどへ動かす
泡の量が多すぎる調整バルブで少し絞る

泡の大きさの違いはエアレーションの泡の大きさで、水面のしぶきまで気になる時はエアレーションの水はね対策で紹介しています。

ストーンの状態でも泡の音は変わる

ストーンが目詰まりすると、泡の出方が変わって音も変わることがあります。

水作のエイトコアの取扱説明書では、気泡のかたまりが出る時はろ材や砂利の目詰まりとされています。気泡が少ない(細い)時は、ストーンの目詰まりかポンプの機能低下が考えられるそうです。また、新しいストーンは水を十分含ませると、約1日で細かい気泡になると書かれています。

『新しいストーンにしたら、かえってボコボコうるさい』という時は、1日ほど様子を見てみるのも手です。ストーンの選び方や替え時はエアストーンの選び方で紹介しています。

泡を絞りすぎない

音を消したい一心で、泡をほとんど止めてしまうのは考えものです。

コトブキ工芸のQ&Aでは、エアーポンプは魚がたくさんいる時や、夏の高水温で溶存酸素(水に溶けている酸素)が少ない時に使うものとされています。泡を絞る時は、魚の様子を見ながら少しずつにしておきましょう。

エアーポンプを箱に入れる・カバーで覆うのはあり?

先に結論

エアーポンプを箱に入れたり、布のカバーで覆ったりするのは避けたほうが安心です。メーカーは、本体を覆わず通気を確保するよう案内しています。

音を消す方法として、エアーポンプを箱に入れるやり方はよく話題になります。

ただ、ポンプは動いている間に熱を持ちます。覆ってしまうと、その熱が逃げにくくなるんです。

よくある失敗

音を消そうとして、ポンプをタオルで包んだり、ふたの閉まる箱に入れたりすること。GEXのQ&Aでは雑巾やタオルなどで覆わないよう、水作の水心の取扱説明書では本体に物をのせたり、かぶせたりしないよう書かれています。

覆う代わりにできること

覆わなくても、音を小さくする方法はあります。

覆わずにできる音の対策
  • 振動を吸う敷き物を下に敷く
  • 寝る場所から離れた所にポンプを置く
  • ポンプと壁、ガラスの間にすき間を作る
  • 泡の量を少し絞る
  • 交換部品で中の部品を新しくする

『ポンプの位置を変えるとチューブが長くなる』と心配な方もいますよね。ただ、GEXのQ&Aでは、吐出量はチューブの長さや分岐、水深などによっても変わるとされています。長くした時は、泡の量が足りているかを一度見ておきましょう。

それでもうるさい時の次の一手

置き方・部品・泡を見直してもうるさい時は、静音の工夫がある機種に替えるか、そもそもこの水槽に泡がどれだけ必要かを考え直してみます。

ここまで試しても気になる時は、次の表を目安に考えてみてください。

エアーポンプの音の種類ごとに試す対策をまとめた図解
状況考えやすい次の一手
買った時から中の音が大きい静音の工夫が書かれた機種に替える
水槽に対してポンプが大きい水槽に合ったパワーの機種に替える
フィルターで水面が動いている水槽泡の量を減らせるか、様子を見ながら試す
寝室に水槽があるポンプを寝る場所から離し、泡の量を絞る

静音タイプのポンプの見分け方は、静かなエアーポンプの選び方で紹介しています。

寝室に水槽がある時の組み合わせ

寝室では、ポンプの中の音と泡の音の両方が気になりやすいです。

例えば、ポンプは枕から遠い側の棚に敷き物を敷いて置き、ストーンは水槽の中ほどの底に沈め、泡の量を少し絞る。このように、1つの対策に頼らず小さな工夫を重ねると、夜の音がぐっと落ち着きます。

この水槽に泡はどれだけ必要か

フィルターで水面がしっかり動いている水槽なら、泡の量を減らしても困らないことがあります。

テトラは、外掛けや上部フィルターの排水口を水面近くに付けると、ほどよく水面が揺れて酸素の補給になると案内しています。必要かどうかの見分け方は、エアレーションは必要?で詳しく紹介しています。

エアレーションの音でよくある相談

ここでは、エアーポンプの音について多く読まれている相談を要約して紹介します。

相談を読む時のポイント

音の相談は、「どこが鳴っているか」で答えが変わります。この記事の確かめる順番に当てはめながら読んでみてください。

「騒音対策にポンプを発泡スチロールの箱に入れるのは危ない?」

とても多く読まれている相談です。

メーカーは、本体を覆わず通気を確保するよう案内しています。箱に入れるより、敷き物や置き場所で振動を減らすほうが安心です。

「何をしてもブーブーうるさい。どんな原因が考えられる?」

置き方を変えても鳴りやまない、という相談です。

ブーブーという低い音が本体から出ているなら、中の部品の傷みやパワーの強すぎが考えられます。泡の量を絞っても変わらない時は、交換部品を確かめてみてください。

「敷き物も試したけど、全然変わらない」

「持ち上げても音が同じなら、ポンプの中かもしれないね」

こんなふうに、順番に外していくと原因が絞れます。

「ポンプ自体は静かなのに、空気が出るところがガーッと鳴る」

吐出口のあたりから音が出ている、という相談です。

チューブの差し込みと長さを見直してみてください。2口のポンプなら、使っていない口をふさいでいないかも確かめましょう。

「金魚にエアレーションは必須?うるさいから外したい」

30cm水槽で金魚を飼っていて、音が気になるという相談です。

外すかどうかは、水量と金魚の数、フィルターの有無で変わります。キョーリンの金魚FAQでは、金魚が水面近くで口をパクパクする時は酸素不足が考えられるとして、ブクブクやろ過装置で酸素を加えるようすすめています。外す前に金魚はエアレーションなしで飼える?で条件を確かめてみてください。

「夜のエアレーションを、魚はうるさいと感じている?」

ブクブクの音が魚のストレスにならないか、という相談です。

魚が音をどう感じているかを示したメーカーや公的機関の情報は、調べた範囲では見つかりませんでした。ただ、生き物によっては強い水流が苦手なものもいます。キョーリンはメダカについて水の流れが苦手、コトブキ工芸はベタについて強い水流を嫌うと案内しています。

音より先に、泡で水槽の中が強くかき回されていないかを見て、泡の強さを調整してあげてください。水流が苦手な生き物の例はウーパールーパーのエアレーションでも紹介しています。

よくある質問

エアーポンプの音を消すことはできますか?

完全に音を消すのは難しいですが、置き台の響き・ポンプの中の音・吐出口の音・泡の音を順に見直すと、かなり小さくできます。まずは音の出どころを確かめてみてください。

エアーポンプのカバーや箱で音を小さくしてもいいですか?

本体を覆うのは避けましょう。メーカーは、覆うと熱がこもるので通気を確保するよう案内しています。

エアレーションの泡がうるさい時はどうすればいいですか?

調整バルブで泡の量を絞る、ストーンを底のほうへ沈める、細かい泡のストーンにする、の3つを試してみてください。

前は静かだったのに急にうるさくなりました。

ダイヤフラムなど中の部品が傷んでいることがあります。交換部品が用意されている機種なら、部品を替えると戻ることがあります。

ブクブクの音は夜だけ止めてもいいですか?

水槽の水量や魚の数、フィルターの有無で変わります。止めるかどうかの考え方は、夜のエアレーションを扱った記事で紹介しています。

まとめ

この記事の要点
  • うるさい時は、置き台・ポンプの中・吐出口・泡の順に音の出どころを確かめる
  • 置き台の響きは、平らな面と敷き物、壁から離すことで減らせる
  • 急にうるさくなったら、ダイヤフラムなどの交換部品を確かめる
  • 使わない吐出口はふさがず、チューブの長さで調整する
  • ポンプを箱や布で覆わず、通気を確保する
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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