エアレーションの細かい泡と大きい泡の違い|泡の大きさとマイクロバブル

細かい泡と大きい泡が並んで上がる水槽

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エアストーンを選ぼうとすると「細かい泡」「ミクロの泡」と書かれた物が多くて、本当に細かいほうがいいのか迷いますよね。

結論から言うと、エアレーションの細かい泡は酸素が溶けやすく静かで、大きい泡は水面をよく動かせて詰まりにくい、という得意分野の違いがあります。

この記事では、泡の大きさの違いを4つの見方で比べて、自分の水槽に合う選び方を紹介しますね。

目次

細かい泡と大きい泡、どっちがいい?先に結論

先に結論

迷ったら、細かい泡が出るエアストーンを選べば失敗は少ないです。ただ、目詰まりしやすいので、泡が粗くなってきたら掃除や交換をしてあげましょう。

『細かい泡のほうが、なんとなく良さそう』と感じている方も多いはずです。

実際、メーカーの説明でも、気泡が細かいエアストーンを使うと酸素が水に溶けやすくなるとされています。泡が細かいほど、水と触れ合う面が増えるからなんです。

一方で、泡の大きさだけが酸素の量を決めるわけではありません。

外掛けや上部フィルターの説明でも、水面がほどよく揺れると酸素の補給になると案内されています。つまり「泡の細かさ」と「水面の動き」の両方で酸素が入る、と考えておくと分かりやすいですよ。

泡の大きさ主な出し方得意なこと
細かい泡目の細かいエアストーン(多孔質のストーン)酸素が溶けやすい・音が静か
中くらいの泡一般的なエアストーンバランスがよく使いやすい
大きい泡チューブの先だけ・目の粗いストーン水面を大きく動かす・詰まりにくい

エアレーションそのものの仕組みはエアレーションとは?で紹介しています。

エアレーションの泡の大きさは何で決まる?

泡の大きさを決めるのは、主にエアストーンの目の細かさです。ただ、それだけではないんです。

決める要素泡への影響見直すところ
ストーンの目の細かさ目が細かいほど泡も細かいストーンの種類
送る空気の量多すぎると泡がくっついて大きくなるポンプの強さ・調整バルブ
ストーンの汚れ穴がふさがると一部から大粒の泡が出る掃除・交換
水深深いと空気が出にくく泡が弱くなるストーンの位置

例えば、細かい泡のストーンに強すぎる空気を送ると、泡同士がくっついて意外と粗い泡になることがあります。

泡の量の調整はエアレーションの強さで詳しく紹介しています。

細かい泡と大きい泡を4つの見方で比べる

ここが大事なところです

泡の大きさは「酸素」だけで比べると決めにくいです。水面の揺れ・音・水はね・目詰まりの4つで比べると、自分の水槽で困っていることから選べます。

『音が気になるのか、水はねが困るのか』で、合う泡の大きさは変わります。ここでは、暮らしの中で気になりやすい4つの見方で比べてみました。

細かい泡と大きい泡を水面の揺れ・音・水はね・目詰まりの4つで比べた図解
見るところ細かい泡大きい泡
水面の揺れ小さめ。水面はさざ波くらい大きい。水面がしっかり動く
音シュワシュワと静かボコボコ・ポコポコと響きやすい
水はね少ない。細かいしぶきが少し飛ぶことはある泡がはじける時にしぶきが飛びやすい
目詰まり汚れで詰まりやすい詰まりにくい
向いている水槽寝室・リビング・水流が苦手な魚魚の多い水槽・水面の油膜が気になる水槽
細かい泡が向いている人
  • 夜の音をできるだけ小さくしたい
  • メダカなど水流が苦手な魚を飼っている
  • 水はねで周りを濡らしたくない
大きい泡が向いている人
  • 水面をしっかり動かしたい
  • ストーンの掃除の手間を減らしたい
  • 泡の数をはっきり見て確かめたい

例えば、こんな会話から泡の選び直しが始まることもあります。

「夜、ボコボコいう音が気になって眠れない」

「泡の細かいストーンに替えたら、静かになるかもね」

音と水はねで困っているなら細かい泡

大きい泡は、水面ではじける時の音としぶきが目立ちます。寝室に水槽がある方は、泡を細かくするだけで静かになることがあるんです。

音の原因と対策はエアーポンプがうるさい時の対策、しぶきの対策はエアレーションの水はね対策で詳しく紹介しています。

掃除の手間を減らしたいなら大きめの泡

細かい泡が出るストーンは、目が細かい分だけ汚れで詰まりやすいです。

ストーンの掃除をつい忘れがちなら、中くらいの泡のストーンを選ぶと扱いやすいですよ。ストーンの形や交換の目安はエアストーンの選び方でまとめています。

生き物と置き場所で選ぶなら

どの泡がいいかは、飼っている生き物と水槽を置く場所でも変わります。

こんな水槽合う泡ひと言
寝室やリビングの小型水槽細かい泡音としぶきを抑えやすい
メダカ・ベタ・エビの水槽細かい泡を弱めに水の流れを穏やかにできる
金魚が多い水槽中くらい〜大きめの泡水面をしっかり動かせる
屋外の睡蓮鉢中くらいの泡落ち葉や汚れで詰まりにくい

屋外は落ち葉や土ぼこりが入りやすいので、細かすぎるストーンはすぐ詰まってしまうことも。こまめに見られない場所ほど、少し粗めのストーンが気楽です。

エアレーションのマイクロバブルとは?エアーポンプで作れる?

先に結論

マイクロバブルは、ふつうの細かい泡よりさらに小さく、水の中を漂うような泡のことです。家庭用のエアーポンプとエアストーンで出せるのは「細かい泡」までと考え、マイクロバブルは専用の発生装置で作られるもの、と分けておくと迷いません。

『エアーポンプでマイクロバブルを作れないの?』という疑問はよく見かけます。

エアーポンプのマイクロバブルとして売られている商品を見ると、多くは「細かい泡が出るストーン」のことを指しています。言葉が似ているので混同しやすいんですね。

細かい泡とマイクロバブルの違い

言葉が似ているので、違いを表にしておきますね。

比べるところエアストーンの細かい泡マイクロバブル
作り方エアーポンプ+エアストーン専用の発生装置
泡の動きすぐに水面へ上がって消える水中をゆっくり漂いやすい
見た目泡の粒が見える水が白っぽく見えることがある
主な使われ方家庭の水槽の酸素補給研究や養殖などの専用の用途

「ミクロの泡」と書かれたストーンの正体

例えば釣り用のハピソンのポンプには、多孔質のセラミックストーンで「ミクロの泡」をつくると説明されている機種があります。

これは、小さな穴がたくさん開いたストーンから、細かい泡をたくさん出すしくみです。水中に長く漂うマイクロバブルとは、泡の大きさも作り方も別物と考えておきましょう。

水中に泡が漂い続ける時は

水槽の中に細かい泡がずっと漂って、白っぽく見えることがあります。

フィルターの吸い込み口の近くにエアストーンを置いていると、泡がフィルターに吸われて細かく砕かれ、水中に戻ってくることがあるんです。気になる時は、ストーンを吸い込み口から離してみてください。

補足

エアレーションの泡で、水そのものが白く濁るわけではありません。水が白く濁って泡と関係なさそうな時は、立ち上げ中のバクテリア不足など別の原因も考えられます。

泡の大きさが変わった時に確かめること

先に結論

細かかった泡が大粒になったり、細く弱くなったりした時は、ストーンの目詰まりがいちばん多い原因です。まずストーンを外して、チューブだけで空気がしっかり出るかを確かめましょう。

『前は細かい泡だったのに、いつの間にかボコボコになっている』ということ、ありますよね。

泡の大きさが変わるのは、ストーンやポンプからのサインなんです。

「替えたばかりの頃は細かかったのにね」

「ストーンが詰まってきたのかも。外して見てみよう」

泡の大きさが変わった時に確かめる順番を4段階で示した図解
泡の大きさが変わった時に確かめる順番
  1. ストーンの表面にぬめりや汚れが付いていないか見る
  2. 泡が一か所からだけ大粒で出ていないか見る(ひび割れや外れのサイン)
  3. ストーンを外し、チューブだけで空気が勢いよく出るか確かめる
  4. チューブだけでも弱い時は、チューブの折れや外れ、ポンプ本体を確かめる

水作のフィルターの取扱説明書では、泡が少ない・細い時は「エアストーンの目詰まり、またはエアポンプの機能低下」が考えられるとされています。気泡のかたまりが出る時は「ろ材や砂利の目詰まり」です。

また、新品のエアストーンは水を十分に含ませてから使うと、約1日で細かい気泡になると案内されています。付けたばかりで泡が粗い時は、まず1日待ってみてください。

よくある失敗

泡が大粒になったのに、ストーンを替えずにポンプのせいだと思って買い替えてしまうことがあります。ストーンは消耗品なので、先にストーンを替えて確かめるのがおすすめです。

泡がまったく出ない時の直し方はエアーポンプの泡が出ない・弱くなった時の原因で紹介しています。

エアレーションの泡について知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「ストーンなしのほうが効果がある?」「金魚が泡を食べる」「泡が大粒になったのはなぜ?」「水槽のふちに細かい泡がたまる」という相談がよく読まれています。

ここでは、泡の大きさについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「ストーンを付けずにチューブだけのほうが、泡が大きくて効果がある?」

チューブの先からそのまま出る大きい泡のほうが、水がよく動くのでは、という相談です。

実は、どちらにも良さがあります。大きい泡は水面をよく動かせますが、音としぶきが増えやすいです。

細かい泡は酸素が溶けやすく静かなので、生活空間に置く水槽ならストーンを付けたほうが扱いやすいことが多いですよ。

「金魚が細かい泡を食べようとする。大丈夫?」

濾過器とエアレーションで細かい泡がいつも出ていて、金魚がその泡をパクパク食べている、という相談です。

金魚は口に入るものを何でもつついて確かめる様子がよく見られます。泡を口に入れてもすぐ吐き出していて、エサもふだんどおり食べているなら、慌てなくて大丈夫なことが多いですよ。

気になる時は、泡の量を少し減らしたり、ストーンを金魚がよく泳ぐ場所から離したりして様子を見てみてください。

「細かかった泡が大粒になった。どういう状態?」

前は細かい泡が出ていたのに、大きい泡がボコボコ出るようになった、という相談です。

多くはストーンの目詰まりか、ストーンの劣化です。汚れで穴がふさがると、空気が通りやすい一部の穴にだけ集まって、泡が大きくなるんです。

ストーンを替えるか、外して汚れを落としてみてください。

「エアレーションの近くで、水槽のふちに細かい泡がたまる」

水面のふちに細かい泡が集まって、なかなか消えない、という相談です。

泡が消えにくい時は、水面に油膜やエサの汚れが浮いていることがあります。水換えで水面をきれいにすると、泡が残りにくくなることも。

詳しくは水槽の泡が消えない・油膜が出る時でまとめています。

泡の相談を自分の水槽に当てはめる時のチェック
  • 困っているのが音か、しぶきか、酸素かを決める
  • ストーンを最後に替えたのがいつか思い出す
  • フィルターの吸い込み口とストーンの距離を見る
  • 水面に油膜のようなものが浮いていないか見る

よくある質問

エアレーションの細かい泡にはどんな良さがありますか?

泡が細かいと水と触れ合う面が増え、酸素が溶けやすくなるとメーカーでも説明されています。音が静かで、しぶきが少ないのも良いところです。

気泡を細かくするにはどうすればいいですか?

目の細かいエアストーンに替えるのがいちばん手軽です。今のストーンで泡が粗くなっている時は、目詰まりしていることが多いので交換してみてください。

エアーポンプでマイクロバブルは作れますか?

家庭用のエアーポンプとエアストーンで出せるのは細かい泡までと考えておくのが無難です。「ミクロの泡」と書かれたストーンも、多くは細かい泡が出るストーンのことです。

細かい泡のストーンはどのくらいで替えればいいですか?

交換の期間をはっきり決めているメーカーの資料は見つかっていません。泡が粗くなった、一部からしか出なくなったなど、泡の様子が変わった時が替えどきです。

泡の大きさで、魚への影響は変わりますか?

大きい泡ほど水の動きが強くなりやすいので、メダカなど水流が苦手な魚には細かい泡のほうが向いています。泡の量そのものの調整も合わせて考えましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 細かい泡は酸素が溶けやすく静か、大きい泡は水面をよく動かせて詰まりにくい
  • 水面の揺れ・音・水はね・目詰まりの4つで比べると選びやすい
  • マイクロバブルは専用装置の泡で、エアストーンの「ミクロの泡」とは分けて考える
  • 泡が大粒・細くなったら、まずストーンの目詰まりを確かめる
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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