金魚はエアレーションなしで飼える?ブクブクなしにできる条件

睡蓮鉢で金魚が泳ぐ様子と、金魚をエアレーションなしで飼う条件を紹介する記事タイトル

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『金魚のブクブクの音が気になる』『睡蓮鉢で飼うなら、エアレーションなしでもいいのかな』と迷っていませんか。

結論から言うと、金魚はエアレーションなしでも飼える場合があります。ただ、水の量に対して数が少なく、水面が広いことが前提なんです。

この記事では、金魚をブクブクなしにできるかを4つの条件で確かめるチェック表と、外れた時に付ける判断をお伝えしますね。

目次

金魚はエアレーションなしで飼える?先に結論

先に結論

金魚は、水の量にゆとりがあり、数が少なく、水面が広い環境なら、エアレーションなしでも飼えることがあります。ただ、金魚は大きく育つので、始めた時の条件がずっと続くとは限りません。外れたら付ける、という考え方がおすすめです。

『エアレーションなしでも元気に泳いでいる金魚を見たことがある』という方も多いはずです。

実はそれ、金魚が特別丈夫だからではなく、その容器の条件がたまたま合っていたからなんです。

酸素は水面から入ってくる

金魚は、水に溶けた酸素をえらで取り込んで呼吸しています。水の中の酸素は、主に水面で空気から入ってきます。

水に溶ける酸素の上限は、水温が高いほど小さくなります。JIS K 0102:2016の値(淡水・1気圧)では、20℃で9.09mg/L、30℃で7.56mg/Lです。

酸素が足りやすい状態酸素が足りにくい状態
水の量が多く、金魚が少ない水の量が少なく、金魚が多い
水面が広い水面がせまい・ふさがれている
水温が上がりにくい夏の日差しで水温が上がる

エアレーションの働きそのものはエアレーションとは?で紹介しています。

エアレーションなしにできるかのチェック表

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

金魚をブクブクなしで飼えるかは、「水量」「数」「水面」「水草」の4つで判断します。全部に当てはまる時だけ、エアレーションなしを選ぶのがおすすめです。

見る条件なしでいける状態外れている状態外れた時にすること
水量金魚の大きさに対して水がたっぷり小さな容器・水位が低い容器を大きくする
数少なめで、まだ増やしていない成長して窮屈になった分けるかブクブクを付ける
水面口が広く、空気と触れる面が大きい口がせまい・浮き草でおおわれる容器を替える・間引く
水草少しだけ入っている多すぎて夜に酸素を使う量を減らす
金魚をエアレーションなしで飼えるかを水量・数・水面・水草の4つで判断するチェック表の図解

水量と数は「育った後」で考える

金魚は、飼っているうちに体が大きくなります。始めた時はゆとりがあっても、育つにつれて使う酸素が増えていくんです。

『買った時は小さかったから、この容器で十分』と思っていても、しばらくすると窮屈になっていることも。ブクブクなしで飼うなら、育った後の大きさを想像して水量を決めてみてください。

例えばこんな場面ならどう考える?

チェック表を、よくある飼い方に当てはめてみます。自分の水槽に近いものを探してみてください。

よくある飼い方ブクブクなしの判断理由
60cm水槽に小さな金魚を少しだけなしでも始めやすい水量と水面にゆとりがある
丸い金魚鉢に金魚を数匹付けたほうが安心口がせまく水面が小さい
大きめの睡蓮鉢に小さな金魚を少し夏以外はなしでも回りやすい水面が広いが夏は水温が上がる
金魚が育って窮屈になった水槽付けるか分ける使う酸素が増えている

丸い金魚鉢は見た目がかわいい反面、水を多く入れると水面がせまくなる形です。ブクブクなしにこだわるなら、口の広い容器を選んでみてください。

水面と水草はセットで見る

水面は酸素の入り口です。水草や浮き草が増えて水面をおおうと、入り口がせまくなります。

よくある失敗

水草は酸素を作るから、多いほど安心だと思ってしまうことです。水草は夜に呼吸して酸素を使います。浮き草が水面いっぱいに広がったら、こまめに間引いてあげましょう。

底砂を厚く敷きすぎない

テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、底砂を厚く敷きすぎると砂の中に水の流れがなく、ろ過バクテリアに必要な酸素が届かなくなると説明しています。

ブクブクなしの容器では水の動きが少ないので、底砂は薄めにしておくと安心です。

睡蓮鉢・屋外飼育でエアレーションなしにする時

睡蓮鉢で金魚をエアレーションなしで飼いたい、という方はとても多いですよね。屋外の外飼いは、室内とは違う点があります。

昼と夜で酸素の量が変わる

屋外の睡蓮鉢では、水草や藻が日中に光合成をして酸素を作ります。岡山理科大学の解説では、夜は生き物の呼吸や底の分解で二酸化炭素が増え、水は酸性に傾くと説明されています。

時間帯睡蓮鉢の中で起きやすいこと見ておきたいこと
昼光合成で酸素が増えやすい日差しで水温が上がりすぎていないか
夜から朝呼吸で酸素が減りやすい朝、金魚が水面に集まっていないか

夏の日差しと水温に気をつける

コトブキ工芸は、エアーポンプを使う場面として、夏場の高水温で溶存酸素が少ない時を挙げています。屋外の外飼いでは、夏がいちばんブクブクなしの条件がきびしくなる時期です。

すだれやよしずで日よけを作ると、急な水温の上昇を防ぎやすくなります。

屋外でブクブクなしにする時の確認
  • 一日じゅう直射日光が当たる場所に置いていないか
  • 睡蓮の葉や浮き草で水面がおおわれていないか
  • 雨のあとに水があふれて金魚が流れ出ないか
  • 夏の朝、金魚が水面で口をパクパクしていないか

冬の外飼いと雨の日のこと

冬は水温が下がり、水に溶ける酸素の上限は高くなります。JIS K 0102:2016の値では、5℃で12.77mg/Lです。金魚の食欲も落ちるので、夏ほど酸素の心配はいりません。

ただ、テトラは水換えの時の水温差で金魚にダメージを与えることがあると説明しています。冬に水を足す時は、水温をそろえてから入れてあげてくださいね。

大雨のあとは、鉢から水があふれて金魚が流れ出ることも。鉢の縁まで水を張りすぎないようにしておくと安心です。

屋外での金魚の飼い方は、季節の扱いも含めて屋外の金魚のエアレーションでくわしく紹介しています。

外れたら付ける:ブクブクを足す判断と代わりの方法

チェック表の条件が外れた時や、金魚の様子が気になる時は、エアレーションを足すタイミングです。

キョーリンは、金魚が水面近くで口をパクパクする時は、水量に対して数が多く酸素が足りていないと考えられるとしています。そのうえで、ブクブクやろ過装置を付けるよう案内しています。

金魚の水槽にブクブクを足すかどうかを、朝の様子から順番に確かめる判断の流れの図解
ブクブクを足すかの判断の流れ
  1. 朝、金魚が水面に集まって口を動かしていないか見る
  2. 水量に対して数が多くなっていないか確かめる
  3. 水温が上がる置き場所になっていないか確かめる
  4. 当てはまれば、まず数や置き場所を見直す
  5. それでも続く時はブクブクを付ける

ブクブク以外にも方法はある

ブクブクの音を避けたいなら、水面を揺らして酸素の入り口を広げる方法もあります。

テトラは、外掛けや上部フィルターの排水口を水面近くに付けると、ほどよく水面が揺れて酸素の補給になると説明しています。ろ過と酸素の両方を足せるやり方です。

ブクブクを付ける
  • 酸素を足す効果が分かりやすい
  • 数が多い水槽にも対応しやすい
ブクブクなしのまま工夫する
  • 音は出ないが、数を増やす余裕は小さい
  • 夏は様子をこまめに見る必要がある

付けるなら弱めから始める

ブクブクを付けると決めたら、いきなり強い泡にせず、弱めから始めてみてください。

金魚が泡に押されて泳ぎにくそうなら、調整バルブで泡の量を絞ります。屋外で使う時は、屋外で使える製品かどうかを取扱説明書で確かめておきましょう。泡の量の絞り方はエアレーションの調整バルブ・コックで紹介しています。

ブクブクが要るかの見分け方はエアレーションは必要?で紹介しています。金魚に付ける時の強さや置き方は金魚のエアレーションが参考になります。水面でパクパクする時の確かめ方は水槽の酸素不足のサインが参考になります。

理由が「音」なら静かに使う道もある

エアレーションなしにしたい理由が、夜のポンプの音という方も多いですよね。

その場合は、なしにこだわるより、静かに使う工夫を考えてみるのも一つの方法です。ポンプの下に柔らかい敷物を置く、泡を少し絞るといった工夫で、音はかなり変わります。原因と対策はエアーポンプがうるさい時の対策で紹介しています。

よくある相談:金魚をブクブクなしで飼いたい声

ここでは、ネットの相談サイトに寄せられている金魚のエアレーションなしにまつわる声から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 金魚がエアレーションなしでも生きているのはなぜ?

金魚やメダカ、エビをいっしょに飼っていて、エアレーションなしでも生きているのはなぜか、という相談です。

答えは、水面から入る酸素で足りているからです。水の量にゆとりがあり、数が少ないと、ブクブクがなくても酸素が回ることがあります。

回答のポイント

今うまくいっていても、金魚が育つ・数が増える・夏に水温が上がると、つり合いが変わります。季節の変わり目には、朝の様子を見直してみてください。

相談2 エアレーションなしで飼う設備とコツは?

ブクブクなしで金魚を飼うための設備とコツを知りたい、という相談です。

設備でいちばん大切なのは、水の量と水面の広さに余裕のある容器です。そのうえで、数を少なめにし、エサを食べきれる量にとどめて水を汚しにくくするのがコツになります。

テトラは、晩秋から冬の水温が低い時期は食欲が落ちるので、1日1〜2回程度、5分以内で食べられる量を目安にするよう紹介しています。

相談3 睡蓮鉢でエアレーションなしは難しい?

睡蓮鉢でブクブクなしに金魚を飼うのは難しいか、という相談もよく見られます。

「睡蓮鉢でも金魚は飼えますか?」
「鉢の大きさと金魚の数しだいです。夏の日差しにも気をつけましょう」

睡蓮鉢は口が広いので、水面の条件はそろいやすい容器です。数を控えめにして、日よけを作っておけば、なしで飼える可能性は高まります。ほかにブクブクなしで飼える生き物はエアレーションなしで飼える魚・エビで紹介しています。

相談4 ベランダでブクブクなし、苔や水質が心配

ベランダでエアレーションなしで金魚を飼う時、容器が苔だらけにならず、水質を保つにはどうすればいいか、という相談です。

日当たりがよい場所ほど、藻や苔は増えやすくなります。少しの藻は昼に酸素を作ってくれますが、増えすぎると夜は酸素を使う側に回ります。

午前中だけ日が当たる場所に置く、すだれで日よけを作る、エサを控えめにする。この3つを意識すると、苔も水温も落ち着きやすくなりますよ。

よくある質問

金魚の水槽でエアレーションなしにすると、水は汚れやすくなりますか?

ブクブクがないと水の動きが少なく、ろ過バクテリアの働く場所も限られます。エサを控えめにし、水換えで汚れを取りのぞく意識を持っておきましょう。

ろ過フィルターがあれば、エアレーションの代わりになりますか?

排水で水面が揺れていれば、酸素の補給になります。テトラは、排水口を水面近くに付けるとほどよく水面が揺れて酸素の補給になると説明しています。

金魚が1匹だけなら、小さな容器でもエアレーションなしで大丈夫ですか?

1匹でも、容器が小さいと水温や水質が変わりやすくなります。金魚は育つので、今の大きさではなく育った後を考えて、ゆとりのある容器を選んでおきましょう。

金魚の屋外飼育で、冬もエアレーションなしでいいですか?

冬は水温が下がり、水に溶ける酸素は多くなります。金魚の食欲も落ちるので、エサを控えめにして様子を見てみてください。

まとめ

金魚は、水量・数・水面・水草の条件がそろっていれば、エアレーションなしでも飼えることがあります。

ただ、金魚が育つ・夏に水温が上がると条件は変わります。外れたら付ける、という考え方で、朝の様子を見ながら判断してみてください。

この記事の要点
  • 金魚のエアレーションなしは、水量・数・水面・水草で判断する
  • 金魚は大きく育つので、育った後の水量で考える
  • 睡蓮鉢や屋外は、夏の日差しと夜の酸素に気をつける
  • 水面でパクパクする時は、数や置き場所を見直してブクブクを足す
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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