シュリンプ水槽のエアレーション|チェリー・レッドビーの泡の考え方

赤いシュリンプが泳ぐ小型水槽と、隅で細かい泡を出すスポンジフィルター

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『エビの水槽にブクブクって要るの?』『チェリーシュリンプの稚エビが、フィルターに吸い込まれないか心配』と迷っていませんか。

結論から言うと、シュリンプのエアレーションは、泡で動くスポンジフィルターや投げ込み式フィルターを使って「ろ過と酸素を一緒にまかなう」形がいちばん扱いやすいです。稚エビを吸い込みにくく、水質も安定させやすいからです。

この記事では、エビの水槽で泡をどう出せばいいか、エアレーションなしで飼う時の条件と一緒にお伝えしますね。

目次

シュリンプ水槽にエアレーションは要る?先に結論

先に結論

シュリンプ水槽では、エアレーションを単独で入れるより、エアーポンプで動くスポンジフィルターなどで「ろ過」と「酸素」を一緒にまかなうのがおすすめです。数が少なく水草がほどよい水槽なら、エアレーションなしで飼っている人もいます。

『エビって、魚よりデリケートなんでしょ?』と気になりますよね。

エビの水槽で大事なのは、泡の量そのものより、水の中の酸素と水質が毎日あまり変わらないことなんです。

水槽の状態エアレーションの考え方
エビだけ・数が少なめ・水草ほどほどなしでも回ることがある
数が多い・繁殖で増えてきた弱い泡を足したい
魚と一緒に飼っている魚とエビ、両方の分を考える
水温が上がる時期泡を足す方向で見直す
立ち上げたばかりろ過を動かし続ける

エアレーションそのものの働きはエアレーションとは?で紹介しています。

水温が上がると酸素は減る

水に溶ける酸素の量は、水温が高いほど少なくなります。

JIS K 0102:2016の表(淡水・1気圧の飽和値)では、20℃で9.09mg/L、25℃で8.26mg/L、28℃で7.83mg/Lです。

エビの水槽でも、夏は同じ水の量でも酸素が少なくなります。季節によって泡を足すかどうかを見直す、くらいの気持ちでいると安心ですよ。

稚エビを吸い込まず、水質も安定させる泡の出し方

ここが大事なところです

シュリンプ水槽の泡の出し方は、「稚エビを吸い込まない」と「水質を安定させる」の2つを両方満たせるかで選びましょう。どちらか片方だけでは、エビの水槽では物足りないんです。

『エアストーンだけでいいの?それともフィルター?』と迷う方も多いはずです。

よく使われる泡の出し方を、この2つの観点で比べてみました。

泡の出し方稚エビを吸い込まない水質を安定させる向いている水槽
エアストーンだけ吸い込みはないろ過はしない他にろ過がある水槽の補助
スポンジフィルター(エアリフト式)スポンジ越しなので吸い込みにくいスポンジにバクテリアがすむ小型〜中型のシュリンプ水槽
投げ込み式フィルター底のゴミを吸う作りなので、稚エビの様子は見ておくろ材にバクテリアがすむ小型の水槽・混泳水槽
底面フィルター+エアーポンプ底砂越しなので吸い込みにくい底砂全体がろ過になる底砂を敷くシュリンプ水槽
外掛け・外部フィルター+エアストーン吸水口に対策が要るろ過は強い吸水口をスポンジで覆う前提
シュリンプ水槽で、稚エビを吸い込まないことと水質を安定させることの2つの観点から泡の出し方を比べた図解

スポンジフィルターは「泡で動くろ過」

スポンジフィルターは、エアーポンプから送った泡が上がる力で水を吸い、スポンジでこす仕組みです。

神畑養魚は、スポンジフィルター(エアリフト式)は「吐出パイプの先端が水面以下になる位置で使用するのが適正」と説明しています。水の出口が水面より上に出ると、水の通り道の量が下がるそうです。

吸い込み口がスポンジなので、小さな稚エビも吸い込まれにくいのがうれしいところですね。

投げ込み式・底面フィルターも泡で動く

投げ込み式フィルターも、エアーポンプの泡で水を動かします。

GEXのロカボーイは「エアーリフト式水中フィルター」とされ、「細かな泡で酸素たっぷり」と紹介されています。くわしい仕組みは投げ込み式フィルターで紹介しています。

底面フィルターは、底砂の下から水を吸い込み、エアーポンプの泡で持ち上げる形です。つなぎ方は底面フィルターとエアーポンプでまとめています。

よくある失敗

外掛けや外部フィルターの吸水口をそのままにして、稚エビが吸い込まれてしまうこと。シュリンプ水槽で使う時は、吸水口をスポンジで覆うなどの対策をしておきましょう。

泡の強さは「エビが流されない程度」

エビは小さく、泡の勢いが強いと流れに押されてしまいます。

「泡のそばに稚エビがいないけど、強すぎるのかな?」

「泡から離れた所に集まっているなら、一段絞ってみるといいよ」

GEXは、エア調節バルブについて「エアーの量が自由に調節出来るようになる」と説明しています。バルブで絞り、水面がかすかに揺れる程度から始めてみてください。泡の量の目安はエアレーションの強さで紹介しています。

エビの水槽をエアレーションなしにする時の条件

先に結論

エビの水槽をエアレーションなしにするなら、数を少なめにする、水草をほどほどにする、水温を上げすぎない、水質を急に変えない、の4つをそろえましょう。

『ポンプの音がないほうが落ち着くから、できればなしで』という方もいますよね。

エビ エアレーション なしの飼い方は、条件がそろえば成り立ちます。ただ、魚よりも水質の変化に気を配りたいところです。

エアレーションなしにする前のチェック
  • 水槽の大きさに対して、エビの数を少なめにしている
  • 水草は茂らせすぎず、水面が開いている
  • 水温が上がりやすい場所に置いていない
  • 水換えは少しずつ、水質を急に変えないようにしている
  • 夏や数が増えた時は泡を足すつもりでいる

水草は夜に酸素を使う

水草は昼間に光合成で酸素を作ります。

一方で、テトラは「水草は昼間は酸素を作りますが、夜間はメダカと同じように呼吸をするため」酸欠になることもあると説明しています。メダカの話ですが、水草の働きはエビの水槽でも同じです。

水草をびっしり植えたシュリンプ水槽では、夜だけ弱い泡を足すのも一つの方法です。

ろ過を止めないことが水質の安定につながる

テトラは、ろ過装置が動くことで水槽内に酸素が取り込まれ、バクテリアの増殖が促され定着すると説明しています。

エアーポンプで動くフィルターを使っている場合、ポンプを止めるとろ過も止まります。『音が気になるから夜だけ止めよう』とする前に、止めるとろ過まで止まる形かどうかを確かめておきましょう。

バクテリアと酸素の関係はエアレーションとバクテリアでくわしく紹介しています。

立ち上げたばかりの水槽はなしにしない

水槽を立ち上げたばかりの時期は、エアレーションなしにするのは避けたいところです。

テトラは「セット初期は水をきれいにしてくれるろ過バクテリアが少ないため、水質が悪化しやすい」と説明しています。この時期は、泡で動くフィルターを止めずに回しておきましょう。

また、底砂を厚く敷きすぎると、底砂の中に水流がなく、ろ過バクテリアに必要な酸素が届かなくなる、ともテトラは説明しています。底面フィルターを使わない水槽では、底砂の厚さにも気をつけてみてください。

時期エアレーションの考え方
立ち上げたばかりフィルターを止めずに回す
水が落ち着いてきた数と水草を見て、なしも検討
繁殖で数が増えた弱い泡やフィルターを足す

チェリーシュリンプとレッドビーシュリンプで考え方は変わる?

先に結論

チェリーシュリンプもレッドビーシュリンプも、泡の出し方の基本は同じです。ただ、レッドビーシュリンプは水質の変化に気を配る飼い方をされることが多いので、ろ過を兼ねた泡で水質を安定させる考え方がより大事になります。

『チェリーとレッドビーで、ブクブクの入れ方は変えたほうがいいの?』という疑問もよく見かけます。

チェリーシュリンプのエアレーション
  • スポンジフィルターや投げ込み式でろ過と酸素を兼ねる
  • 数が少なければなしで飼っている人もいる
  • 混泳水槽では魚の分の酸素も考える
レッドビーシュリンプのエアレーション
  • ろ過を兼ねた泡で水質を安定させる考え方が中心
  • 泡を止めるとろ過も止まる形に気をつける
  • 水換えや機材の変更は少しずつ行う

例えば、チェリーシュリンプを小さめの水槽で少しだけ飼うなら、スポンジフィルターを1つ置くだけで十分なことが多いです。

レッドビーシュリンプを底砂を敷いた水槽で飼うなら、底面フィルターやスポンジフィルターをエアーポンプで動かし、泡を絞って使う形がよく選ばれています。

チェリーシュリンプとレッドビーシュリンプの水槽で、泡とろ過の組み合わせ方を比べた図解

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビの考え方はヌマエビのエアレーションでまとめています。

シュリンプのエアレーションについて知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「ヤマトヌマエビはなしで平気?」「ミナミヌマエビはなしで飼える?」「水草だけでチェリーシュリンプは大丈夫?」といった相談がよく読まれています。

ここでは、エビとシュリンプのエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「ヤマトヌマエビはエアレーションなしでも生きていられる?」

とても多く読まれている、シンプルな質問です。

答えは、水の量に余裕があり、数が少なく、水温が上がりにくい水槽なら、なしで飼っている人もいます。ただ、水の汚れや水温で条件が変わるので、「なしでも平気」と言い切れるものではありません。

『なしで大丈夫だった、という話も聞くし…』と迷いますよね。そんな時は、上のチェックリストに自分の水槽を当てはめてみてください。

「ミナミヌマエビはエアレーションなしで飼える?どうすればいい?」

なしで飼えるなら、どんな工夫をすればいいかを知りたい、という相談です。

工夫のポイントは、数を控えめにすること、水草をほどほどにすること、水温を上げすぎないことです。

「ブクブクなしで、何に気をつければいい?」

「数を増やしすぎないことと、夏の水温かな。増えてきたら泡を足そう」

「水草だけで、チェリーシュリンプをエアレーションなしで飼える?」

小さめの水槽に、ウィローモスだけを入れて、チェリーシュリンプをエアレーションなしで飼いたい、という相談です。

水草は昼は酸素を作りますが、夜は酸素を使います。数が多めなら、スポンジフィルターなど弱い泡で動くろ過を1つ入れておくと、夜の酸素と水質の両方を補えます。

状況おすすめの形
数が少なく水草ほどほどなしで様子を見る
数が多い・増えてきたスポンジフィルターを足す
水草がびっしり夜だけでも弱い泡を足す

よくある質問

シュリンプのエアレーションはなしでも飼えますか?

数が少なく、水草がほどほどで、水温が上がりにくい水槽なら、なしで飼っている人もいます。数が増えた時や夏は、弱い泡を足すことを考えてみてください。

エビの水槽に向いているフィルターはどれですか?

スポンジフィルターや投げ込み式、底面フィルターなど、エアーポンプの泡で動くタイプは稚エビを吸い込みにくく、ろ過と酸素を一緒にまかなえます。

エアーポンプを夜だけ止めてもいいですか?

エアーポンプでフィルターを動かしている場合、止めるとろ過も止まります。止めるなら、エアストーンだけの補助の泡にとどめるのが無難です。

泡が強いとエビに影響はありますか?

泡の勢いが強いと、小さなエビや稚エビが流れに押されてしまいます。調節バルブで絞り、水面がかすかに揺れる程度から始めてください。

魚と一緒に飼う時もエアレーションの考え方は同じですか?

基本は同じですが、魚のぶん酸素を使う量と汚れが増えます。エビだけの時よりも、泡で動くフィルターを止めずに回す形を優先してください。

まとめ

この記事の要点
  • シュリンプのエアレーションは、泡で動くフィルターでろ過と酸素を一緒にまかなう形が扱いやすい
  • 泡の出し方は「稚エビを吸い込まない」「水質を安定させる」の2つで選ぶ
  • エアレーションなしにするなら、数・水草・水温・水質の変化に気を配る
  • チェリーシュリンプもレッドビーシュリンプも基本は同じで、ろ過を止めない形が大事
  • 泡は調節バルブで絞り、エビが流されない程度にする
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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