当サイトは、公的機関・研究機関の公開情報と、各メーカー・サービスの公式サイトの公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。生き物の様子や水槽の環境はそれぞれ違うため、お使いの機材の取扱説明書もあわせて確かめてください。製品やサービスの内容は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトで確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
エアレーションを付けようとお店や通販サイトを見ると、丸い石や細長い棒、フィルター付きのものまで並んでいますよね。『どれを選べばいいの?』と迷ってしまう方も多いはずです。
結論から言うと、エアレーションの種類は「泡を出すだけのもの」と「泡でろ過もするもの」、そして「見た目を優先するもの」に分けると選びやすくなります。この記事では、5つの種類の違いと、水槽に合わせた選び方を紹介します。
エアレーションの種類は大きく5つ
エアレーションの種類は、エアストーン・エアーカーテン・投げ込み式フィルター・インライン・オブジェ型の5つで考えると分かりやすいです。酸素を足したいだけならエアストーン、ろ過も一緒にしたいなら投げ込み式、見た目を優先するならインラインかオブジェ型が候補になります。
まず、それぞれの種類がどんなものかを一覧で見てみましょう。どれもエアーポンプから送った空気を水の中に出す、という点は同じです。
| 種類 | どんなものか | 主な役割 |
|---|---|---|
| エアストーン | ポンプの空気を細かい泡にして出す石や棒 | 酸素を足す・水面を揺らす |
| エアーカーテン | 細長い管から幕のように泡を出す | 酸素を足す・見た目の演出 |
| 投げ込み式フィルター | 泡の力で水を吸い上げ、中のろ材でこす | ろ過と酸素を足すのを両方 |
| インライン | 外部フィルターの配管の中で空気を混ぜる | 水槽の中に器具を出さずに酸素を足す |
| オブジェ型 | 飾りの形をした器具から泡を出す | 見た目を楽しみながら酸素を足す |
エアレーションの方式としては、ほかにスポンジフィルターや底面フィルターのように「泡で水を動かしてろ過する」タイプもあります。考え方は投げ込み式と近いので、この記事では投げ込み式の仲間として扱います。

エアレーションそのものの意味から知りたい方は、エアレーションとは?水槽に空気を送る意味と仕組みを先に読んでみてください。
泡を出すだけの種類(エアストーンとエアーカーテン)
泡を出すだけの種類は、エアストーンとエアーカーテンの2つです。どちらも、酸素を足して水面を揺らすのが役目ですね。
エアストーンはいちばん基本の種類
エアストーンは、エアーチューブの先に付けて、ポンプの空気を細かい泡にして出す部品です。いちばん基本のエアレーションですね。
メーカーの商品説明では、エアーストーンを使うと「魚に必要な酸素が効率よく溶けるようになります」とされています。メダカの飼育でも、気泡が細かいエアーストーンがすすめられています。
形は丸型・ロング型(パイプ型)など
エアストーンには、丸い形のものと、細長い棒の形のものがあります。メーカーの用品一覧にも、丸ストンやロングストンといった名前で、大きさの違う品が並んでいます。
| 形 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 丸型の小さいもの | 小型水槽・メダカなど流れが苦手な生き物 | 泡が一か所に集まる |
| 丸型の大きいもの | 中型以上の水槽 | 泡の量が多くなりやすい |
| ロング型 | 水槽の奥に沿わせて広く泡を出したい時 | 水平に置かないと片側だけ泡が出る |
細長いパイプのような形をしたエアストーンは、「エアレーションのパイプ」と呼ばれることもあります。水槽の後ろ側の底に沿わせると、泡の列が目立ちにくくなりますよ。
エアストーンを「ディフューザー」と呼ぶこともあります。ディフューザーは空気を細かく散らす部品をまとめた呼び名で、エアストーンもその一つです。
同じディフューザーという名前でも、水草水槽でCO2(二酸化炭素)を溶かす器具を指すことがあります。エアレーション用かCO2用かは、商品の説明で確かめてみてください。
泡の細かさと泡の量の関係
エアストーンの種類で、泡の細かさは変わります。細かい泡ほど酸素が水に溶けやすいと、メーカーは説明していますよね。
ただ、メーカーのQ&Aでは、ポンプから出る空気の量は水深だけでなく、エアストーンの種類やチューブの長さ、分岐のしかたでも変わるとされています。目の細かいストーンに替えたら泡が弱くなった、ということも起こりうるんです。
「新しいストーンにしたら泡が少なくなった気がする」
「ストーンの目が細かい分、空気が通りにくいのかもしれないね。ポンプの力と合っているか見てみよう」
手入れは「泡の様子」で判断する
エアストーンは使っているうちに目詰まりして、泡が少なくなったり大きくなったりします。
メーカーの取扱説明書では、気泡が少ない時はエアストーンの目詰まりか、エアーポンプの機能低下が考えられるので交換するよう案内されています。新しいエアストーンは、水を十分含ませると約1日で細かい気泡になるとも書かれています。
選び方や交換の目安はエアストーンの選び方で詳しく紹介しています。
エアーカーテンは泡の幕で見た目も楽しめる
エアーカーテンは、細長い管から泡を幕のように出す種類です。メーカーの用品一覧では、30cm・45cm・60cmと水槽の幅に合わせた長さで並んでいます。
水槽の後ろや横に泡のカーテンができるので、見た目を楽しみたい方に選ばれています。
- 水槽の幅に沿って泡が広がる
- 泡の幕が背景のように見える
- 一か所に泡が集まりにくい
- 泡の量が多く、流れが苦手な生き物には強いことがある
- 長さがある分、水平に置かないと泡がかたよる
- 水面で泡がはじける音や水はねが出やすい
泡の量が多いと感じたら、チューブの途中に調整バルブを付けて絞るとちょうどよくなります。
エアーカーテンの置き場所
エアーカーテンは、水槽の後ろのガラスに沿って底に置くのが基本です。泡の幕が背景のようになり、手前のレイアウトを邪魔しません。
水槽の幅より長いものを選ぶと、端が曲がって泡がかたよることがあります。30cm・45cm・60cmのように、水槽の幅に合う長さを選んでみてください。
| 置き方 | 見え方 | 向いている水槽 |
|---|---|---|
| 後ろのガラスに沿わせる | 泡が背景になる | 前から眺めることが多い水槽 |
| 横のガラスに沿わせる | 横から見ると泡の幕が見える | 部屋の角に置いた水槽 |
| 底砂に半分埋める | 管が目立ちにくい | 砂を厚めに敷いた水槽 |
『見た目はいいけど、メダカには強すぎるかな』と思ったら、泡を弱めるか、メダカがいない側に置くなど、逃げ場を作ってあげてください。
泡でろ過もする投げ込み式
投げ込み式フィルターは、水槽の底に沈めて使うフィルターです。エアレーションの投げ込み式と呼ばれることもあります。
泡が上に上がる力で水を吸い込み、中のろ材でゴミをこしながら、泡で水面を揺らします。ろ過とエアレーションを1台でこなせるのが特徴なんです。
メーカーの説明で見る投げ込み式
メーカーの説明を見ると、投げ込み式の性格がよく分かります。
| 製品の例 | 公式の説明 | 適合する水槽 |
|---|---|---|
| ロカボーイS(ジェックス) | エアーリフト式の水中フィルター。細かな泡で酸素を補い、他のフィルターの補助にも使える | 幅39cm以下 |
| ロカボーイM(ジェックス) | 同上 | 幅40〜60cmの水槽 |
| 水作エイトコア S(水作) | 別売のエアポンプとエアチューブをつないで動かす | 30〜40cm以下(23L以下) |
| 水作エイトコア M(水作) | 同上 | 40〜45cm以下(35L以下) |
どちらも、エアーポンプとエアーチューブは別に用意する必要があります。セット品なら、ポンプやチューブが一緒に入っているものもあります。
- 小型〜中型の水槽で、フィルターとエアレーションを1台にまとめたい
- メダカや金魚を、手軽な道具で飼い始めたい
- 外部フィルターや上部フィルターの補助として酸素を足したい
- 停電対策などで、電池式ポンプでも動かせるろ過がほしい
スポンジフィルター・底面フィルターも泡で動く仲間
投げ込み式と同じように、泡の力で水を動かしてろ過するフィルターはほかにもあります。スポンジフィルターと底面フィルターです。
スポンジフィルターは、スポンジの中を水が通ってゴミをこします。メーカーの説明では、吐出パイプの先端が水面より下になる位置で使うのが適正で、水の出口が水面より上に出ると通る水の量が下がるとされています。
底面フィルターは、底砂の下に板を敷き、泡で水を吸い上げて砂全体でこす方式です。雑貨チェーンの公式通販にも、エアーポンプを別につないで水槽の底に置き、上から泡が出るのを確かめて使うろ過装置が載っています。
| 泡で動くフィルター | 置く場所 | 合いやすい場面 |
|---|---|---|
| 投げ込み式 | 水槽の底に沈める | 小型〜中型水槽を手軽に始めたい |
| スポンジフィルター | 水槽の中、出口は水面より下 | 稚魚やエビなど吸い込まれやすい生き物がいる |
| 底面フィルター | 底砂の下に敷く | 砂を敷いた水槽で、器具を目立たせたくない |
底面フィルターとポンプのつなぎ方は底面フィルターとエアーポンプでも紹介しています。
投げ込み式やスポンジフィルターを動かすポンプを、水槽より低い床に置いてしまうことです。メーカーの取扱説明書では、エアポンプは水面より高い位置に置くよう案内されています。低く置くなら逆流防止弁を付けておきましょう。
仕組みや掃除の仕方は投げ込み式フィルター(ブクブクフィルター)で紹介しています。
見た目を優先する種類(インラインとオブジェ型)
見た目を優先したい時に候補になるのが、インラインとオブジェ型です。どちらも、水槽の景色を邪魔しにくいのが共通点です。
インラインは水槽の中に器具を出さない
エアレーションのインラインとは、外部フィルターの配管(ホース)の途中に空気を混ぜて、水と一緒に水槽へ送り出す方法です。インライン化とも呼ばれます。
水槽の中にエアストーンやチューブを入れなくていいので、水草水槽などで器具を目立たせたくない方に選ばれています。
- 水槽の中にチューブやエアストーンが見えない
- 水草のレイアウトを邪魔しにくい
- 細かい泡が排水口から広がる
- 外部フィルターがある水槽でないと使えない
- 配管の太さに合う部品を選ぶ必要がある
- 空気がフィルター側に入ると、ゴボゴボと音が出ることがある
CO2のインラインと間違えやすい
インラインの器具を探すと、CO2を溶かすための器具がたくさん出てきます。見た目が似ていても、エアレーション用とCO2用では目的が違うので、商品の説明で用途を確かめてください。
CO2を入れている水草水槽では、エアレーションの時間とCO2の時間をどう分けるかも大事です。考え方はエアレーションとCO2添加や水草水槽のエアレーションで紹介しています。
オブジェ型・おしゃれな見せ方
『ブクブクは必要だけど、見た目もかわいくしたい』という方も多いですよね。エアレーションをおしゃれに見せる方法は、大きく2つあります。
1つは、飾りの形をした器具から泡が出るオブジェ型を使う方法です。貝や小さな置物の形をしたものなど、かわいい見た目の器具があります。
もう1つは、普通のエアストーンを「目立たない」ように置く方法です。こちらは道具を買い足さなくてもできますよ。
- エアストーンを水槽の後ろ側の角に置く
- チューブは水槽の角やガラスに沿わせて、吸盤で留める
- 石や流木、水草の陰になる位置に調整する
- 泡の量を絞って、水面の動きが穏やかになるようにする

オブジェ型を選ぶ時は、飾りの中に汚れがたまりやすい形がないかも見ておきましょう。掃除の時に外しやすいかどうかも大事なポイントです。
見た目を優先して泡の出口を流木や石の下に押し込むと、泡が出にくくなったり、ポンプに負担がかかったりすることがあります。泡の出口はふさがないようにしてください。
水槽から選ぶと迷わない(水槽ごとに合う種類)
ここまでは種類ごとに見てきました。ここからは見方を変えて、「どんな水槽に何が合うか」で比べてみます。種類から選ぶより、水槽から選ぶほうが迷いにくいんです。
| 水槽・目的 | 合いやすい種類 | 見た目 | 手入れ |
|---|---|---|---|
| 小型水槽でメダカを少数 | 小さい丸型エアストーン、投げ込み式 | 目立ちにくい | エアストーンの交換・投げ込み式のろ材洗い |
| 金魚の水槽 | 投げ込み式、エアストーン | 器具が見える | ろ材の掃除をこまめに |
| 水草をきれいに見せたい | インライン、目立たない位置のエアストーン | すっきり | 配管の部品の点検 |
| 泡の演出を楽しみたい | エアーカーテン、オブジェ型 | 泡が主役 | 泡の出口の目詰まり確認 |
| ボトルや小型容器 | ごく小さいエアストーン | 小ぶり | 泡を弱めに調整 |

小さな容器での使い方は小型のエアレーションで紹介しています。
ポンプ側の方式も見ておく
エアレーションの種類を選ぶ時は、泡を出す側だけでなく、空気を送るポンプ側の方式も関係します。
| ポンプの方式 | 特徴 |
|---|---|
| 家庭用コンセント(AC)式 | 室内の水槽で一般的に使われる |
| USB式 | USB電源アダプターやモバイルバッテリーで動くものがある |
| 乾電池式・充電式 | 停電時や持ち運びに使われる |
| ソーラー式 | 屋外向け。蓄電機能のないものは光が足りないと止まる |
ポンプの選び方は水槽用エアーポンプの選び方を読んでみてください。
よくある相談:インラインやエアーカーテンの疑問
ここでは、エアレーションの種類についてよく寄せられる相談を、要約して紹介します。
「インラインエアレーションって何?」
インラインエアレーションとは何か、という相談はとても多いです。
簡単に言うと、外部フィルターから水槽へ戻る水の通り道で空気を混ぜて、泡を一緒に送り出す方法です。水槽の中にエアストーンを置かなくていいのが、いちばんの違いですね。
「インライン化すると音は静かになる?」
水槽のエアレーションをインライン化すると、音が静かになるかという相談もあります。
インラインでも空気を送るのはエアーポンプなので、ポンプ本体の振動音はそのまま残ります。音が気になる場合は、ポンプの置き方や静音タイプへの交換も一緒に考えてみてください。
インライン化で変わるのは、水槽の中の見た目です。ポンプの音を小さくしたい時は、別の対策が必要になります。
「インライン化のデメリットは?」
水草水槽でエアーやCO2をインライン化すると、何かデメリットはあるかという相談も見かけます。
外部フィルターが必要なこと、配管の太さに合わせた部品選びが要ること、空気がフィルター側に入って音が出ることがある点が、気をつけたいところです。
「部品を付けたらゴボゴボ鳴るようになった」
「空気がフィルターのほうに入っているのかもしれないね。つなぎ目と向きを確かめてみよう」
こんな時は、まず部品の取り付け方を説明書どおりに見直してみてください。
「外部フィルターでインライン化したいけど、どれがエアー用か分からない」
外部フィルターでエアレーションのインライン化を考えているのに、調べるとCO2用の器具ばかり出てきて判断が難しい、という相談もよく見かけます。
まずは商品の説明に「エアレーション用」「エアー用」と書かれているかを確かめるのが近道です。その上で、外部フィルターのホースの内径・外径に合うかを見てください。
- 商品の説明に、エアレーション用と書かれているか
- 外部フィルターのホースの内径・外径に合うか
- 取り付ける位置は、水槽へ戻る側(排水側)か
- エアーポンプの空気を受けるつなぎ口があるか
よくある質問
エアレーションの種類で、初心者に向いているのはどれですか?
初めてなら、エアストーンか投げ込み式フィルターが扱いやすいです。エアストーンは酸素を足すだけ、投げ込み式はろ過も一緒にできるので、フィルターがあるかどうかで選んでみてください。
エアレーションのディフューザーとエアストーンは違いますか?
ディフューザーは空気を細かく散らす部品の呼び名で、エアストーンもその一つです。ただ、CO2用の器具をディフューザーと呼ぶこともあるので、用途を確かめてから選んでください。
エアーカーテンはメダカに使えますか?
使えますが、泡の量が多いと流れが苦手なメダカには強いことがあります。調整バルブで泡を絞るか、泳げる静かな場所を残すように置いてみてください。
エアレーションを目立たないようにするにはどうすればいいですか?
エアストーンを後ろの角に置き、チューブを角に沿わせて、石や水草の陰に隠す方法が手軽です。外部フィルターがあるなら、インラインにする方法もあります。
エアレーションをかわいい見た目にする方法はありますか?
飾りの形をしたオブジェ型の器具を使う方法があります。掃除の時に外しやすいか、泡の出口が詰まりにくい形かもあわせて確かめてみてください。
まとめ
- エアレーションの種類は、エアストーン・エアーカーテン・投げ込み式・インライン・オブジェ型の5つで考える
- 酸素を足したいだけならエアストーン、ろ過も一緒なら投げ込み式
- 見た目を優先するならインラインかオブジェ型、または目立たない位置に置く
- インラインは外部フィルターがある水槽向けで、CO2用の器具と間違えない
- 種類から選ぶより、水槽と目的から選ぶと迷いにくい
付け方の手順はエアレーションのやり方で紹介しているので、選んだら次はそちらを読んでみてください。





コメント