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水草水槽でCO2添加を始めたら、エアレーションは止めるべきなのか、夜だけ回すのか迷いますよね。
結論から言うと、CO2添加エアレーションの基本は「照明がついている間はCO2を入れてブクブクは止める、消灯後はCO2を止めてブクブクを回す」です。
この記事では、昼と夜で水の中のCO2と酸素がどう入れ替わるのかと、自分の水槽で夜のエアレーションが要るかの見分け方を紹介します。
CO2添加中にエアレーションはしていい?先に結論
照明がついている時間はCO2を添加してエアレーションは止め、照明が消えたらCO2を止めてエアレーションを回す。この「昼と夜で役割を交代させる」考え方が基本です。
『CO2を入れているのに、ブクブクを回したらもったいないのでは?』と思う方も多いはずです。
実はその感覚は合っていて、水面を大きく揺らすとCO2は水から抜けやすくなります。だからこそ、昼と夜で使い分けるんです。
水草水槽のCO2添加の基本の時間
水草用品のメーカーであるADAの解説では、CO2の添加は照明の点灯に合わせてON、消灯に合わせてOFFにし、1日約8時間程度の規則正しい添加が基本とされています。
同じ記事で紹介されている水槽では、夜間の消灯時にエアレーションを行っていました。
| 時間帯 | 照明 | CO2添加 | エアレーション |
|---|---|---|---|
| 朝〜夕方(点灯中) | ON | ON | 止める・弱める |
| 夜〜朝(消灯中) | OFF | OFF | 回す |
照明とCO2、エアーポンプの3つをタイマーでそろえておくと、毎日同じリズムで回せて手間もかかりません。
タイマーで切り替えるときの手順
『毎日手で切り替えるのは面倒…』という方は、タイマーに任せてしまいましょう。
- 照明の点灯・消灯の時刻を決める
- CO2の添加を照明と同じ時刻でON・OFFになるように設定する
- エアーポンプは照明が消える時刻にON、点く時刻にOFFになるように設定する
- エアーで動くフィルターがある時は、そのコンセントをタイマーにつながない
- 数日続けて、朝の魚の様子と水草の様子を見る
タイマーやタップは、水がかからない高い位置に置いておきましょう。コードはコンセントより下にたるみ(ドリップループ)を作っておくと、水がつたってプラグにかかりにくくなります。
CO2だけ増やしても水草は育たない
もう1つ押さえておきたいのが、CO2は光とセットで働くということです。
ADAの解説では、CO2を添加するだけでは光合成は進まず、十分な光量が必要とされています。添加量も、水草の種類や量、光の強さに合わせて調整するものと説明されています。
CO2の添加量や機材の使い方は、使っている製品の説明書に従ってください。この記事では「エアレーションとの組み合わせ方」だけを扱います。
昼と夜でCO2と酸素の出入りが逆になる
昼は水草が光合成でCO2を使い、酸素を出します。夜は水草も魚と同じように呼吸をして、酸素を使いCO2を出します。昼と夜で、水の中の出入りがちょうど逆になるんです。
『水草がたくさんあれば、酸素はいつでも足りているでしょ?』と考えがちですよね。
ただ、水草が酸素を作るのは光が当たっている間だけです。メダカ飼育のメーカーガイドでも、水草は夜間に呼吸をして酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出すため、酸欠になることもあると紹介されています。

1日の時間軸で見るCO2と酸素
水草水槽の1日を、時間の流れに沿って並べるとこうなります。
| 時間 | 水草の働き | CO2 | 酸素 | エアレーションの役目 |
|---|---|---|---|---|
| 点灯直後 | 光合成が始まる | 夜の間にたまって多め | 少なめから増え始める | 止めて添加したCO2を活かす |
| 日中 | 光合成がさかん | 添加分を水草が使う | 増えやすい | 止める・弱める |
| 消灯直後 | 光合成が止まる | 添加を止めて減らしたい | 減り始める | 回してCO2を逃がし酸素を入れる |
| 深夜〜明け方 | 呼吸だけが続く | 増えやすい | 減りやすい | 回し続ける |
こうして見ると、夜のエアレーションは「夜に足りなくなる酸素を補う」役と「余ったCO2を水面から逃がす」役を同時に担っていることが分かりますね。
酸素とCO2は溶けやすさが大きく違う
岡山理科大学の解説によると、20℃の水に対する溶けやすさは酸素が0.031、二酸化炭素が0.88(どちらも体積比)です。二酸化炭素は、ほかの気体と比べて桁違いに水に溶けやすいと説明されています。
CO2はたくさん溶け込める分、添加を続けると水の中にどんどんたまっていきます。夜にエアレーションで水面を動かすのは、このたまった分を逃がす意味もあるんです。
- 照明・CO2・エアーポンプのタイマーの時間がそろっているか確かめる
- 消灯後にエアレーションが回り始めているか確かめる
- 点灯前にエアレーションが止まる設定になっているか確かめる
- 朝いちばんに魚が水面に集まっていないか見る
エアレーションでpHが上がるのはなぜ?
CO2は水に溶けると炭酸になり、水を酸性に寄せます。エアレーションで水面を動かすとCO2が抜けていくので、その分pHが上がる方向に動きます。
『夜にブクブクを回したら、朝のpHが高くなっていた』という経験がある方もいるかもしれませんね。
これはエアレーションの二酸化炭素の抜け方と関係しています。
CO2が溶けると酸性に寄る
岡山理科大学の解説では、二酸化炭素は水に溶けると炭酸になり、弱い酸性を示すと説明されています。
同じ解説には、二酸化炭素が多く溶け込んだ湧き水を容器に取って揺らし続けると、余分な二酸化炭素が抜けてpHが変わっていく例も紹介されています。
| 水の状態 | CO2の量 | pHの動き |
|---|---|---|
| CO2添加中(点灯中) | 多い | 下がる方向 |
| 光合成がさかんな日中 | 水草が使って減る | 上がる方向 |
| 消灯後にエアレーション | 水面から抜ける | 上がる方向 |
| 夜にエアレーションなし | 呼吸でたまる | 下がる方向 |
自然の水でも昼と夜でpHは揺れている
同じ解説では、多くの陸の水辺でpHは昼にアルカリ性、夜から早朝にかけて酸性になると紹介されています。浅い池などでは、昼のpHが8を超えることも多いそうです。
水槽でも、CO2添加とエアレーションの組み合わせで、1日の中でpHは上下しています。大事なのは、毎日同じリズムにして急な変化を作らないことです。
朝のpHが高いからといって、CO2の量をいきなり大きく増やすのは避けましょう。まずは照明・CO2・エアレーションの時間を毎日同じにそろえ、数日様子を見てから調整するのがおすすめです。
pHを測るなら、毎日同じ時間帯に測ると比べやすくなります。点灯前と消灯前のように時間を決めておきましょう。
夜のエアレーションが必要な水槽・なくても困りにくい水槽
夜のエアレーションが要るかは、魚の数・水草の量・フィルターの水面の動き・水温の4つで見ます。1つでも「要る」に当てはまるなら、消灯後は回しておくのが安心です。
『部屋に水槽があって、夜のブクブクの音が気になる』という方もいますよね。
ここでは、夜のエアレーションを省けそうかどうかを判定できる表にしてみました。

| 条件 | 夜も回したい | 省いても困りにくい |
|---|---|---|
| 魚・エビの数 | 水の量に対して多い | 少ない |
| 水草の量 | 前景から後景までびっしり | まばら・少なめ |
| フィルターの排水 | 水中に沈めて水面がほぼ動かない | 水面がゆらゆら動いている |
| 水温 | 夏で高め | 低め〜ふつう |
| 立ち上げからの期間 | 立ち上げたばかり | 落ち着いている |
外掛け・上部フィルターなら水面の動きでも補える
テトラの解説では、外掛けや上部フィルターの排水を水面近くに置くと、ほどよく水面が揺れて酸素の補給になると紹介されています。排水を水上に出して落とすと、空気を巻き込んでエアレーション効果がある、とも説明されています。
ただし、水面が揺れるとCO2も抜けやすくなります。点灯中は水面を静かめに、消灯後は動かすようにすると、昼と夜の使い分けがしやすいですよ。
音が気になるなら弱めに回す
夜のエアレーションの音が気になるなら、止める前に泡を弱めてみてください。細かい泡のエアストーンに替えたり、ポンプの下にマットを敷いたりするだけでも、だいぶ静かになることがあります。
夜の扱いの考え方はエアレーションは24時間つけっぱなし?で、水草水槽全体の考え方は水草水槽のエアレーションで詳しく紹介しています。
- 魚やエビの数が水の量に対して多くないか確かめる
- 水草が茂りすぎていないか確かめる
- フィルターの排水で水面が動いているか確かめる
- 夏場で水温が高くなっていないか確かめる
CO2とエアレーションについて知恵袋によくある相談
知恵袋では「CO2添加中、夜のエアレーションは必須?」「外部フィルターとスポンジフィルターを併用している時の組み方は?」「水面を揺らすとCO2が逃げると聞いた」という相談がよく読まれています。
ここでは、多く読まれている相談を要約して紹介します。
「CO2添加なら夜のエアレーションは必須?音が気になって避けたい」
部屋に水槽があり、夜のエアレーションの音が気になるので省けないか、という相談です。
上の判定表で「省いても困りにくい」側に当てはまるなら、なくても困らないこともあります。ただ、魚が多い・水草がびっしり・夏場のどれかに当てはまるなら、弱めにしてでも回しておくのが安心です。
「外部フィルターとスポンジフィルターを併用中、CO2添加時はどうする?」
外部フィルターに加えて、エアーで動くスポンジフィルターも使っている水槽での組み方の相談です。
スポンジフィルターはエアーポンプの空気で水を動かしてろ過しているので、止めるとろ過も止まってしまいます。点灯中は泡を弱めにして、消灯後に強めるといった調整にとどめるのがおすすめです。
「水面を揺らすとCO2が逃げると知った。エアレーションはやめるべき?」
水草を育て始めて調べるうちに、水面を揺らすとCO2が逃げると知って迷っている、という相談です。
CO2が抜けやすくなるのは本当です。だからこそ、点灯中は止めて消灯後に回す、という時間での使い分けが向いています。エアレーションそのものをやめる必要はありません。
エアーポンプとCO2の配管を同じ水槽に入れる時は、逆流防止弁を付けておくと安心です。テトラの逆流防止バルブは、CO2拡散筒からの水の逆流も防げると案内されています。
よくある質問
CO2添加中にエアレーションをすると意味がなくなりますか?
点灯中に強く回すと、添加したCO2が水面から抜けやすくなります。点灯中は止めて消灯後に回すように時間で分ければ、どちらの良さも活かせます。
エアレーションでpHが上がるのはなぜですか?
CO2は水に溶けると炭酸になり、水を酸性に寄せます。エアレーションで水面を動かすとCO2が抜けるので、その分pHが上がる方向に動きます。
CO2エアレーションの切り替えはタイマーでできますか?
できます。照明・CO2・エアーポンプをタイマーでそろえておくと、毎日同じリズムで切り替えられます。エアーで動くフィルターは同じタイマーで止めないようにしましょう。
エアレーションの二酸化炭素への影響はどのくらいですか?
水面を動かすほどCO2は抜けやすくなります。どのくらい抜けるかは泡の強さや水面の動き方で変わるので、点灯中は止めて消灯後に回す、と時間で分けるのが分かりやすい方法です。
CO2添加をしていない水草水槽でも夜のエアレーションは要りますか?
水草は夜に呼吸をして酸素を使うので、魚や水草が多い水槽なら夜も回しておくと安心です。少なめの水槽なら判定表で考えてみてください。
まとめ
- CO2添加中は、点灯中にCO2を入れてエアレーションは止め、消灯後に回すのが基本
- 昼は光合成でCO2が減り、夜は呼吸でCO2が増えて酸素が減る
- CO2が溶けると酸性に寄り、エアレーションで抜けるとpHは上がる方向に動く
- 夜のエアレーションが要るかは、魚の数・水草の量・水面の動き・水温で判断する
- 時間を毎日そろえて、急な変化を作らないようにする





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