冬のメダカのエアレーション|止める・弱める判断と冬越しの準備

冬の朝の睡蓮鉢で底にメダカが静かにいる様子

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朝晩が冷え込んでくると、メダカのブクブクをこのまま回していいのか、止めた方がいいのか迷いますよね。

結論から言うと、メダカの冬のエアレーションは、屋外で水温が下がっていく容器なら「止めるか、ごく弱く」、室内でヒーターを使う水槽なら「続ける」が基本です。

この記事では、冬の水がどう冷やされるのかと、止める・弱める・続けるを決める判断表、冬越しの準備の手順を紹介しますね。

目次

冬のメダカにエアレーションは要る?先に結論

先に結論

冬は水温が下がって、水に溶けていられる酸素が増えます。メダカの動きもゆっくりになるので、屋外の容器では泡を止めるか、ごく弱くしても困りにくい季節です。反対に、室内で水温を保っている水槽は、夏と同じ考え方で続けます。

『冬でも酸欠になるんじゃないか』と心配になる方も多いはずです。

実は、冬は1年でいちばん酸素が水に溶けやすい季節なんです。淡水・1気圧の飽和値(JIS K 0102:2016)では、25℃で8.26mg/Lです。これが10℃では11.29mg/L、5℃では12.77mg/Lまで増えます。

水温溶けていられる酸素の量(淡水・1気圧の飽和値)
25℃8.26mg/L
15℃10.08mg/L
10℃11.29mg/L
5℃12.77mg/L
0℃14.62mg/L

この表を見ると、冬の水は夏よりずっと酸素を抱えやすいことが分かりますね。メダカのエアレーション全体の考え方はメダカのエアレーションで紹介しています。

冬のメダカは「じっとして春を待つ」

テトラのメダカの冬越しの解説では、水温が10℃を下回るとメダカは本格的に冬越しの冬眠状態になり、水換えやエサやりの必要がなくなると紹介されています。

キョーリンのメダカの飼い方でも、冬は水替えをせず、そっとしておくよう案内されています。動きが少ない分、メダカが使う酸素も少なくなるんです。

冬は「水が冷やされる」季節:止める・弱める・続けるの判断表

ここが大事なところです

冬のエアレーションで気をつけたいのは、酸素より「水温」です。泡は水を上下にかき混ぜるので、表面で冷えた水が底まで回りやすくなります。メダカが休んでいる底の水まで冷やしたくない時は、泡を止めるか弱めるのがポイントです。

『ブクブクで水が冷えるって、本当?』と思いますよね。

冬の夜は、冷たい空気に触れた水面から水が冷やされていきます。泡が回っていないと、底の方には少しだけ温度の安定した水が残りやすいんです。

ところが泡で水が上下に混ざると、冷えた表面の水が底まで運ばれます。これが、冬に泡を弱める理由です。

冬の容器で泡を止めた時と回した時の水の冷え方の違いを比べた図解

止める・弱める・続けるの判断表

自分の容器がどれに当てはまるか、見比べてみてください。

置き場所と条件おすすめ理由
屋外・水温が10℃を下回る・メダカの数が少ない止める酸素が溶けやすく、メダカもほとんど動かない
屋外・水温が10℃前後を行き来する・数が多めごく弱く酸素を補いながら、底の水を冷やしすぎない
屋外・浅い容器で水が凍りやすい止めて水深を確保泡で表面の冷えた水を混ぜない方が安心
室内・ヒーターなし・暖房の部屋弱めに続ける水温が下がりきらず、メダカも動いている
室内・ヒーターで水温を保っている続ける夏に近い状態で、メダカも酸素を使う
稚魚・針子を室内で育てている弱めに続ける食べて育つ時期なので水を動かしておきたい

迷ったら「弱める」を選び、朝のメダカの様子を見て調整するのがおすすめです。

止めるか弱めるかの目安は水温計で

この判断で一番頼りになるのが、水温計です。

『外の気温は分かるけど、水温までは測っていない』という方もいますよね。冬の判断は、水の温度で決めた方が迷いません。

冬の水温チェック
  • 朝いちばんの水温を、1週間ほど続けて測る
  • 10℃を下回る日が続くようになったら、止めるか弱める準備をする
  • 日中と朝の水温差が大きい日は、泡を弱める
  • 室内に入れた容器は、暖房のオン・オフで水温が揺れないか見る

ケースで見る冬の判断

表だけだとピンとこない方もいますよね。よくある3つの状況で考えてみます。

1つ目は、庭の睡蓮鉢でメダカを5匹ほど飼っていて、朝の水温が10℃を下回る日が増えてきた場合です。数が少なく水温も低いので、泡は止めて、水深の確保に気を配れば十分です。

2つ目は、ベランダの大きなタライに、夏に生まれた若いメダカがたくさんいる場合です。数が多い分、冬でも酸素を使うので、泡はごく弱く残しておく方が安心です。

3つ目は、リビングの水槽でヒーターを入れて飼っている場合です。メダカは冬もエサを食べて泳ぐので、泡は止めずに弱めに続けましょう。

屋外と室内で変わる冬のエアレーション

先に結論

屋外のメダカは「水深を保って、静かに冬越し」、室内のメダカは「ふだん通りに弱めに回す」が基本です。置き場所によって、同じメダカでも冬の扱いはまったく違います。

『屋外と室内で、そんなに違うの?』と感じる方もいるかもしれませんね。

「同じメダカなのに、外と中で扱いが違うんだね」

「水温が違うと、メダカの過ごし方も変わるんです」

屋外は水温が下がりきるので、メダカは冬越しの状態に入ります。室内は水温が下がりきらないことが多く、メダカはエサを食べて泳ぎ続けます。

屋外の睡蓮鉢・発泡スチロールの冬

テトラの解説では、冬の水深は15cm程度保つと、完全に凍るのを防ぎやすいと紹介されています。浅い容器は、泡を止めるだけでなく水深を確保する方が大事です。

  • 水深が浅い容器は、冬の前に深い容器へ移すか水を足す
  • 発泡スチロールの容器は、ふたを少し開けて使う
  • 落ち葉やゴミは冬の前に取り除いておく
  • 泡を止める時は、エアストーンも引き上げておく

屋外の容器ごとの使い方は屋外のメダカのエアレーション、金魚と一緒の冬越しは屋外の金魚のエアレーションで紹介しています。

室内の水槽の冬

室内でヒーターを入れている水槽は、冬でも水温が保たれ、メダカは普段どおり泳ぎます。この場合はエアレーションを止めず、弱めに続けておきましょう。

コトブキ工芸のQ&Aでは、保温器具はヒーターだけでなく、水温を調節するサーモスタットとつなぐよう案内されています。ヒーターの近くに泡を置くと、温かい水が水槽に回りやすくなりますよ。

よくある失敗

冬に屋外の容器を室内へ移す時、いきなり暖かい部屋に入れると、水温が急に変わります。キョーリンの解説でも、メダカは水温変化が苦手とされています。玄関など涼しい場所を経由して、少しずつ慣らしてあげましょう。

室内に取り込んだ容器のエアレーション

冬の間だけ室内に取り込むなら、エアレーションは弱めに回しておくのがおすすめです。

暖房の効いた部屋では水温が下がりきらず、メダカはエサを食べて動き続けます。その分、酸素も使うし、食べ残しやフンで水も汚れやすくなるんです。

小さな容器に移すと、水量に対してメダカが多くなりがちです。1匹に1リットルという目安を思い出して、容器の大きさと数を見直しておきましょう。

冬越しの準備の手順と、春に回し始めるタイミング

先に結論

秋のうちに水深と水質を整え、水温が下がってきたら泡を弱め、10℃を下回る日が続いたら止める、という順番で進めると慌てずに済みます。春は水温が上がってきてから、弱めに再開しましょう。

『いきなり止めていいの?』と不安になりますよね。

冬への切り替えは、一度に全部を変えず、段階を踏むのがおすすめです。

秋から春までのメダカのエアレーションの切り替えを順番に並べた図解
冬越しのエアレーションの切り替え手順
  1. 秋のうちに水換えと掃除を済ませ、水深を確保する
  2. 朝の水温が下がってきたら、バルブで泡を弱める
  3. 10℃を下回る日が続いたら、泡を止めるかごく弱くする
  4. 止めたらエアストーンとチューブを引き上げ、ポンプは室内で保管する
  5. 冬の間は水替えをせず、水が減った分だけ足し水する
  6. 春に水温が上がってきたら、弱い泡から再開する

屋外でポンプを使い続けるなら

冬も屋外でポンプを使うなら、ポンプが屋外で使える製品かどうかを先に確かめておきましょう。

GEXのQ&Aでは、製品は屋内飼育専用で、屋根があってもベランダや軒下では使わないよう書かれています。一方、水作のアウトサイドエアポンプ10000は、屋外使用可能な耐紫外線素材とIPX4仕様と説明されています。

テトラのソーラー式ポンプは蓄電機能がなく、光が足りない時は止まると説明されています。日差しの弱い冬は、晴れた昼だけ動く道具と考えておくといいですね。電源の取り方は屋外のエアレーションでまとめています。

春に再開する時の注意

テトラの解説では、冬眠状態のメダカが、春先に目覚めるのに失敗してしまうことがあると紹介されています。

春は水温が上がりきる前に、強い泡で水をかき回さないようにしましょう。弱い泡から始めて、メダカがエサを食べ始めたら、少しずつ普段の強さへ戻していきます。

冬のメダカのエアレーションで知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「屋外の睡蓮鉢は冬どうする?」「冬の室外飼育ではエアレーションを切る?」「稚魚が多い容器でも止めていい?」という相談がよく読まれています。

ここでは、冬のメダカについて読まれている相談を、要約して紹介します。

屋外の睡蓮鉢で飼っているメダカは、冬の間どうすればいい?

とても多く読まれている、屋外の冬越しの相談です。

答えは「水深を保って、静かにしておく」です。水温が10℃を下回るとメダカは冬越しの状態に入るので、エサやりと水替えを控え、泡も止めるかごく弱くします。

「冬もエサをあげなくて大丈夫かな」

「水温が10℃を下回ったら、春まで休ませてあげて大丈夫ですよ」

冬の室外飼育では、エアレーションは切った方がいい?

屋外でエアレーションを回していて、冬に切るべきか迷っているという相談です。

水温が下がりきる屋外なら、切っても酸素は足りやすい季節です。泡が表面で冷えた水を底まで混ぜることを考えると、止めるか、ごく弱くするのが向いています。

切るタイミングは、気温より水温で見ます。朝の水温が10℃を下回る日が続いたら、が1つの目安です。

稚魚がたくさんいる容器でも止めていい?

屋外の大きなタライに、稚魚をたくさん入れて冬を迎える、という相談です。

テトラの解説では、メダカ1匹に必要な水の量は1リットルと言われていると紹介されています。数が多い容器は、冬でも酸素を使う量が多めです。

この場合は、止めるより「ごく弱く続ける」か、数を分けて容器を増やすのがおすすめです。夜に止める・回すの考え方はエアレーションは24時間つけっぱなし?も参考にしてみてください。

よくある質問

メダカの冬のエアレーションは止めた方がいいですか?

屋外で水温が10℃を下回る日が続く容器なら、止めるか、ごく弱くするのが基本です。室内でヒーターを使っている水槽なら、弱めに続けます。

冬にエアレーションを止めると酸欠になりませんか?

冬は水温が低く、水に溶けていられる酸素が多い季節です。メダカの動きも少ないので、数が多すぎなければ止めても困りにくいです。

冬も屋外でエアーポンプを使えますか?

屋外で使えると書かれた製品なら使えます。屋内専用のポンプは屋外に置かず、室内に置いてチューブだけ外へ出す形を考えましょう。

冬にエアーポンプを止めている間、ポンプはどうしておけばいいですか?

エアストーンとチューブを引き上げ、ポンプは室内の乾いた場所で保管しておきましょう。再開する前に、泡がきちんと出るか確かめてから戻すと安心です。

春はいつからエアレーションを再開すればいいですか?

水温が上がってメダカがエサを食べ始めた頃が目安です。弱い泡から始めて、少しずつ普段の強さに戻しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 冬は水温が低く、水に溶けていられる酸素が増える季節
  • 泡は表面で冷えた水を底まで混ぜるので、屋外では止めるか弱める
  • 室内でヒーターを使う水槽は、弱めにエアレーションを続ける
  • 屋外の冬越しは、泡より水深の確保が大事
  • 春は弱い泡から再開して、少しずつ普段の強さに戻す
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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