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『ブクブクの音が気になるから、メダカはエアレーションなしで飼いたい』『でも、酸素が足りなくならないか心配』と迷っていませんか。
結論から言うと、メダカはエアレーションなしでも飼えることが多い魚です。ただしそれは、数・水の量・水草・水面の広さ・水温の5つがそろっている時の話なんです。
この記事では、室内でブクブクなしにできるかを自分の水槽で確かめるチェックリストと、条件が足りない時の代わりの方法をお伝えしますね。
メダカはエアレーションなしで飼える?結論は「条件しだい」
メダカは、水の量に対して数が少なく、水面が広く、水温が上がりすぎない環境なら、エアレーションなしでも飼いやすい魚です。どれかが崩れると酸素が足りなくなりやすいので、その時はブクブクを足すか、別の方法で水面を動かします。
『メダカにブクブクはいらないって聞いたけど、本当?』と思いますよね。
実は、「メダカのエアレーションはいらない」という話は、半分正解で半分は言葉が足りません。いらないのはメダカだからではなく、酸素が足りる環境になっている時だからなんです。
メダカは水に溶けた酸素で呼吸している
メダカは、水に溶けている酸素をえらで取り込んで呼吸しています。水に溶ける酸素には上限があり、水温が高いほど少なくなります。
| 水温(淡水・1気圧) | 水に溶ける酸素の上限の目安 |
|---|---|
| 15℃ | 10.08mg/L |
| 20℃ | 9.09mg/L |
| 25℃ | 8.26mg/L |
| 30℃ | 7.56mg/L |
この表は、JIS K 0102:2016の飽和溶存酸素の値です。同じ水でも、夏に水温が上がるとそれだけ酸素の入る余地が小さくなるんですね。
酸素はどこから入ってくる?
水の中の酸素は、主に水面で空気から入ってきます。昼は水草や藻の光合成でも増えます。
一方で、メダカの呼吸や、フン・食べ残しを分解するバクテリアの働きで酸素は減っていきます。エアレーションなしで飼えるかどうかは、この「入る量」と「使う量」のつり合いで決まるんです。
| 酸素が増える | 酸素が減る |
|---|---|
| 水面で空気と触れる | メダカの呼吸 |
| 昼の水草や藻の光合成 | 夜の水草の呼吸 |
| 水面が揺れること | フンや食べ残しの分解 |
エアレーションそのものの働きはエアレーションとは?で紹介しています。メダカにブクブクを付ける時の強さや置き方はメダカのエアレーションの記事が参考になります。
室内でエアレーションなしにできる5つの条件
ここからは、室内のメダカをエアレーションなしで飼う時に確かめたい条件です。
数・水の量・水草・水面の広さ・水温の5つを見て、満たしていない項目があれば、そこを直すか別の方法を足していきます。
- メダカ1匹あたり水1リットル以上を目安に、数を少なめにしている
- 容器いっぱいにメダカを入れていない
- 水面が広く、空気と触れる面が十分ある
- 水草を入れすぎて、水面をふさいでいない
- 直射日光やエアコンの風が当たらず、水温が上がりすぎない
すべてに当てはまれば、ブクブクなしでも始めやすい状態です。1つでも外れていたら、次の表で「どうすればいいか」を見てみてください。
| 条件 | 満たしている状態 | 外れている時にすること |
|---|---|---|
| 数 | 1匹に水1リットル以上が目安 | 数を減らす・容器を大きくする |
| 水の量 | 容器に余裕があり水位も十分 | 大きめの容器に移す |
| 水面の広さ | 口が広く、浅すぎず広い | 口の広い容器に替える |
| 水草 | 水面がしっかりあいている | 浮き草を間引く |
| 水温 | 直射日光・冷暖房の影響が少ない | 置き場所を変える |

条件1 数は「1匹に水1リットル」が目安
テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、メダカ1匹を飼うのに必要な水の量は一般的に1リットルと言われている、と紹介しています。
同じページでは、容器いっぱいにメダカを入れると水中の酸素が足りなくなり、酸欠を起こすことがあるとも説明しています。ブクブクなしで飼うなら、この目安より少なめにしておくと安心です。
例えばこんな場面です。7リットルの水槽なら、目安の上限は7匹ほど。ここに10匹入れるなら、ブクブクなしは厳しめと考えてくださいね。
条件2 水面の広さは「深さより口の広さ」
酸素は水面から入ってくるので、同じ水の量でも、水面が広い容器のほうが有利です。
細長い花瓶のような容器より、口の広い鉢や浅めの水槽のほうがブクブクなしに向いています。
フタを閉め切っていると、水面の上の空気が入れ替わりにくくなります。室内でフタを使う時は、少しすき間をあけておきましょう。
条件3 水温は上がりすぎないことが大事
キョーリンは、メダカは水温変化が苦手なので、直射日光や冷暖房の影響が少ない明るい場所に置くよう案内しています。
室内でも、窓ぎわは日が当たると思った以上に水温が上がります。水温が上がるほど水に溶ける酸素は減るので、夏の窓ぎわはブクブクなしには向きません。
テトラは、水温が28℃以上になると熱中症のような症状になることがあると説明し、別のページでは30℃を超えると食欲が落ちていくとも紹介しています。夏の室内でも、28℃を超えてきたら注意したいところです。
容器のタイプ別に見る向き不向き
同じ水の量でも、容器の形でブクブクなしの向き不向きは変わります。家にある容器で始める時の参考にしてみてください。
| 容器のタイプ | ブクブクなしとの相性 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 口の広い鉢・浅めの水槽 | 向いている | 浅すぎると水温が変わりやすい |
| 一般的なガラス水槽 | 数が少なければ向いている | フタを閉め切らない |
| 細長い花瓶・ボトル | 向いていない | 水面がせまく酸素が入りにくい |
| 小さなプラケース | 数をかなり少なくすれば使える | 水の量が少なく変化が大きい |
『おしゃれなボトルで飼ってみたい』という声もよく聞きます。ただ、口のせまい容器は水面が小さいので、ブクブクなしで飼うなら、ごく少ない数にとどめるくらいの気持ちでいてくださいね。
条件4・5 水草と水の量は次の章でくわしく
水草は、入れれば入れるほど安心というものではありません。昼と夜で働きが変わるからです。
水の量は、多いほど水温や水質が急に変わりにくくなります。小さな容器ほど、ブクブクなしの条件はきびしくなると覚えておいてください。
水草があればブクブクはいらない?昼と夜で変わる酸素
『水草を入れておけば、エアレーションなしでも酸素は大丈夫でしょ?』という方も多いはずです。
ここが大事なところです。水草は昼に酸素を作りますが、夜は呼吸をして酸素を使います。
テトラは、水草は昼間は酸素を作るものの、夜間はメダカと同じように呼吸をするので酸欠になってしまうこともある、と説明しています。メダカのエアレーションなしで水草を入れる時は、量を入れすぎないのがコツです。
| 時間帯 | 水草の働き | 水の中の酸素 | 見ておきたいこと |
|---|---|---|---|
| 昼(明るい時) | 光合成で酸素を作る | 増えやすい | 水温が上がりすぎていないか |
| 夜(暗い時) | 呼吸で酸素を使う | 減りやすい | 朝、水面に集まっていないか |

室内の水草は光の量も関係する
水草が酸素を作るには光が要ります。室内の暗めの場所では、昼でも思ったほど酸素が増えないことがあるんです。
一方で、夜の呼吸は暗くても続きます。光の少ない室内に水草をたくさん入れると、差し引きで酸素を使う側に傾くことも。
浮き草は水面をふさぎすぎない
水面に広がる浮き草は、増えると水面をおおってしまいます。酸素の入り口である水面がふさがると、ブクブクなしの条件は悪くなります。
浮き草が水面いっぱいに増えたまま放っておくことです。見た目は自然でも、水面からの酸素の入り口が小さくなります。水面がしっかり見える状態を保てるよう、こまめに間引いてみてください。
水草水槽で昼と夜の酸素をどう考えるかは、水草水槽のエアレーションでくわしく紹介しています。
条件を満たせない時の代わりの方法
チェックリストで外れた項目があっても、すぐにブクブクを付けなければいけないわけではありません。
外れた項目を直すか、音や水流が少ない方法で酸素を足すか、自分の水槽に合うほうを選べば大丈夫です。
| 外れた条件 | まず試したいこと | それでも足りない時 |
|---|---|---|
| 数が多い | 別の容器に分ける | 弱めのエアレーションを足す |
| 容器が小さい | 大きめの容器に移す | 小型の投げ込み式フィルターを使う |
| 水面がせまい | 口の広い容器に替える | 水面を軽く揺らす工夫をする |
| 水草が多い | 浮き草を間引く | 夜だけ弱いブクブクを回す |
| 水温が上がる | 置き場所を変える | 水面を動かして酸素を補う |
弱めのブクブクを足す
いちばん手軽なのは、弱めのエアレーションを足す方法です。
キョーリンは、メダカは水の流れが苦手なので、流れが弱いものを選ぶよう案内しています。泡の量を絞れる調整バルブを付けると、メダカが泳ぎやすい強さに合わせやすくなります。
- エアーポンプは水面より高い位置に置く
- エアーチューブの途中に調整バルブを付ける
- エアストーンは水槽の端に置き、泳ぐ場所を残す
- 泡がぽこぽこ出る程度まで絞る
- メダカが流されていないかを見て、さらに調整する
テトラは、メダカ飼育では気泡が細かいエアーストーンがおすすめで、酸素が水に溶けやすくなると紹介しています。泡の量の絞り方はエアレーションの調整バルブ・コック、強さの目安はエアレーションの強さで紹介しています。
水面を揺らす方法もある
ブクブクを入れずに、水面を軽く揺らして酸素の入り口を広げる方法もあります。
テトラは、外掛けや上部フィルターの排水口を水面近くに付けると、ほどよく水面が揺れて酸素の補給になると説明しています。ろ過をしながら酸素も足せるので、メダカの数が多めの水槽に向いています。
ただし、排水の勢いが強いとメダカが流されてしまいます。流れの弱い向きに当てるなど、メダカが休める場所を作ってあげてくださいね。
小さな容器なら投げ込み式も選べる
水作の投げ込み式フィルター「水作エイトコア ミニ」は、5L以下の水槽用とされています。別途エアポンプが必要なので、ブクブクと同じように泡は出ますが、ろ過もいっしょにできるのが特徴です。
- ポンプの音がしない
- 電源や配線を気にしなくていい
- 水流が弱く、メダカが泳ぎやすい
- 数を増やせる余裕が小さい
- 夏の高水温で酸素が足りなくなりやすい
- 水草が多いと夜に酸素が減りやすい
エアレーションなしで飼い始める手順と毎日の見方
ブクブクなしで始める時は、最初の準備と、始めてからの見方の両方が大切です。
ここでは、室内でメダカをエアレーションなしで飼い始める流れを順番にまとめます。
- 水面の広い容器を選び、置き場所を決める
- 水道水はカルキ抜きをしてから使う
- メダカの数を、水1リットルに1匹より少なめに決める
- 水草は少しだけ入れ、水面をあけておく
- 入れた後しばらくは、朝の様子をよく見る
キョーリンは、水道水に含まれるカルキはメダカにとって有害なので、液体のカルキ抜きを入れるよう案内しています。カルキ抜きはブクブクの有無に関係なく必要な準備です。
朝の様子がいちばん分かりやすい
酸素が足りているかを見るなら、朝がいちばん分かりやすい時間です。
夜は水草も呼吸をするので、酸素は夜から朝にかけて減りやすくなります。朝のメダカが水面近くに集まって口をパクパクしていたら、酸素が足りていないサインかもしれません。
- 朝、水面近くに集まって口を動かしていないか
- エサの食いつきが急に落ちていないか
- 水が白っぽくにごったり、においが強くなっていないか
- 水温がいつもより高くなっていないか
水面でパクパクする時の確かめ方と対処は、水槽の酸素不足のサインで順番にまとめています。
メダカが増えた時は条件を見直す
メダカは、条件が合うと水槽の中で卵を産んで数が増えていきます。始めた時はブクブクなしで足りていても、数が増えると「1匹に1リットル」の目安を超えてしまうことも。
『最初は大丈夫だったのに、最近朝に水面にいることが多い』と感じたら、数が増えていないか数えてみてください。容器を分けるか、弱めのブクブクを足すタイミングです。卵や生まれたばかりの赤ちゃんの扱いはメダカの針子・稚魚のエアレーションで紹介しています。
季節の変わり目は見直しのタイミング
室内でも、季節によって水温は変わります。夏は水温が上がって酸素が減りやすく、ブクブクなしの条件はきびしくなります。
冬については、テトラが、水温が10℃を下回るとメダカは冬眠のような状態になると説明しています。室内では暖房の効き方で水温が大きく変わることもあるので、冷暖房の風が当たらない場所に置いておきましょう。
夏だけ弱いブクブクを足して、涼しくなったら外す、という使い分けもできます。一年じゅう同じやり方にこだわらなくて大丈夫です。
よくある相談:メダカをブクブクなしで飼いたい声
ここでは、ネットの相談サイトに寄せられているメダカのエアレーションなしにまつわる声から、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 水草ありで、室内でメダカを2匹だけ飼いたい
水草を入れて、エアレーションなしで室内でメダカを2匹ほど飼いたいけれど無理なのか、という相談です。
2匹なら、数の条件はかなり余裕があります。数リットル以上の水が入る、水面の広い容器を選べば、ブクブクなしでも始めやすい組み合わせです。
気をつけたいのは水草の量と置き場所です。水草は夜に酸素を使うので、入れすぎず、水面をふさがないようにしましょう。窓ぎわの直射日光は避けて、明るい室内に置くのがおすすめです。
相談2 7リットルの水槽で、ろ過なし・ブクブクなしで5匹は飼える?
7リットルの水槽で、ろ過器もエアレーションもなしで、室内でメダカを5匹育てられるか、という相談です。
1匹に1リットルの目安で考えると、7リットルに5匹は目安の範囲に入っています。ただ、ろ過もないので、フンや食べ残しは水換えで取りのぞくことになります。
『5匹なら大丈夫そう』と思った時こそ、エサの量を控えめにして、水が汚れにくい状態を保つのがポイントです。夏に水温が上がる部屋なら、その時期だけ弱いブクブクを足すと安心ですよ。
相談3 30cm水槽にメダカ5匹、なしでいける?
30cmほどの水槽で、エアレーションもろ過もなしにメダカを5匹くらい飼えるか、という相談もよく見られます。
30cm水槽は、一般的な大きさならメダカ5匹に対して水の量に余裕があります。水面も広いので、数の面ではブクブクなしに向いた組み合わせです。
「この水槽なら何匹まで大丈夫ですか?」
「水の量を目安にして、少なめから始めるのがおすすめです」
お店で相談する時は、こんなふうに水槽の大きさと置き場所を伝えると、話が早く進みます。メダカ以外でブクブクなしで飼える生き物はエアレーションなしで飼える魚・エビで紹介しています。
よくある質問
メダカの水槽でエアレーションなしにすると、何が一番心配ですか?
夏に水温が上がって酸素が減ることと、数が増えすぎることです。水の量に対して数を少なめにし、直射日光の当たらない場所に置いておきましょう。朝に水面でパクパクしていないかも見てください。
室内のメダカのエアレーションは、夜だけ回すのでもいいですか?
水草が多い水槽では、夜に酸素が減りやすいので、夜だけ弱めに回す使い方も考えられます。泳ぎにくそうにしていないか、泡の強さも合わせて見てください。
メダカはブクブクの水流が苦手と聞きました。付けないほうがいいですか?
キョーリンは、メダカは水の流れが苦手なので流れが弱いものを選ぶよう案内しています。付けるなら調整バルブで泡を絞り、水槽の端に置けば、泳ぐ場所を残せます。
エアレーションなしの水槽で、エサの量は変えたほうがいいですか?
食べ残しが多いと、分解する時に酸素が使われ、水も汚れやすくなります。少なめに与えて、食べきれる量にしておくと、ブクブクなしでも水を保ちやすくなります。
屋外の睡蓮鉢でも、同じ考え方でいいですか?
数・水の量・水面・水草・水温を見る考え方は同じです。屋外は日差しで水温が上がりやすいので、日よけなども合わせて考えてみてください。
まとめ
メダカは、数・水の量・水面の広さ・水草・水温の条件がそろっていれば、エアレーションなしでも飼いやすい魚です。
条件が外れた時は、まず数や容器、置き場所を見直し、それでも足りなければ弱めのブクブクや水面を揺らす方法を足してみてください。
- メダカがエアレーションなしで飼えるかは、環境の条件しだい
- 数は1匹に水1リットルが目安。ブクブクなしなら少なめに
- 水面の広い容器を選び、フタは閉め切らない
- 水草は夜に酸素を使うので入れすぎない
- 外れた条件があれば、弱めのブクブクや水面を揺らす方法を足す





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