ミナミヌマエビ・ヤマトヌマエビのエアレーション|なしで飼える条件

水草の上にヌマエビがとまる水槽で控えめな泡が立つ様子と、ミナミヌマエビのエアレーションを紹介する記事タイトル

当サイトは、公的機関・研究機関の公開情報と、各メーカー・サービスの公式サイトの公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。生き物の様子や水槽の環境はそれぞれ違うため、お使いの機材の取扱説明書もあわせて確かめてください。製品やサービスの内容は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトで確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

『ミナミヌマエビをメダカの水槽に入れたいけど、ブクブクがない』『ヤマトヌマエビはエアレーションなしで大丈夫?』と迷っていませんか。

結論から言うと、ヌマエビはエアレーションなしで飼われている例も多い生き物です。ただ、呼吸の特徴を説明した公的な資料が見つからないので、この記事では気をつける側で考えます。

数・水草・水温の3つで、なしで飼える条件を表にしてお伝えしますね。

目次

ミナミヌマエビにエアレーションは要る?先に結論

先に結論

ミナミヌマエビもヤマトヌマエビも、水の量に対して数が少なく、水温が上がりすぎない環境なら、エアレーションなしで飼われていることがあります。ただ、条件が崩れた時に頼れる根拠が少ないので、迷ったら弱めのブクブクを付けておくのがおすすめです。

『エビはブクブクに集まってくるけど、やっぱり必要なのかな』と思う方も多いはずです。

ここは正直にお伝えすると、ミナミヌマエビの呼吸の特徴を説明した、公的機関・大学・メーカーの資料は見つかりませんでした。だからこそ、断定せずに「条件で判断する」書き方にしています。

エビも水に溶けた酸素を使っている

エビは、ベタのように水面から空気を吸える生き物とは説明されていません。水の中の酸素に頼る生き物として考えておくと安心です。

水に溶ける酸素の上限は、水温が高いほど小さくなります。JIS K 0102:2016の値(淡水・1気圧)では、20℃で9.09mg/L、25℃で8.26mg/L、30℃で7.56mg/Lです。

酸素が足りやすい状態酸素が足りにくい状態
水の量が多く、エビや魚が少ない小さな容器に数が多い
水面が広く、揺れている水面がせまく、静か
水温が上がりにくい夏の日差しで水温が上がる

なしにしたい理由で考え方を変える

ヌマエビのブクブクをなしにしたい理由は、人によってさまざまですよね。理由ごとに、ほかの選び方もあります。

なしにしたい理由ほかの選び方
ポンプの音が気になる泡を絞る・置き場所や敷物を工夫する
見た目をすっきりさせたい水草のかげにエアストーンを置く
コンセントが近くにない数を減らし、水の量にゆとりを持たせる
メダカが水流を嫌う泡を最小まで絞って端に置く

エアレーションそのものの働きはエアレーションとは?で紹介しています。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビを数・水草・水温で比べる

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビは、どちらも水草水槽やメダカの水槽でよく飼われるエビです。ヤマトヌマエビのほうが体が大きく育つ種類として知られているので、そのぶん数の考え方が変わります。

比べる条件ミナミヌマエビヤマトヌマエビなしにする時の考え方
数小さいので数を入れやすい体が大きく、1匹が使う酸素も多めヤマトは数を控えめに
水草水草の上で過ごすことが多い水草の上で過ごすことが多い入れすぎると夜に酸素を使う
水温夏の高水温に気をつける夏の高水温に気をつける水温が上がる時期はブクブクを足す
ミナミヌマエビとヤマトヌマエビを数・水草・水温で比べ、エアレーションなしで飼える条件を示した図解

ミナミヌマエビは「増えた時」に見直す

ミナミヌマエビは、水槽の中で子どもが生まれて数が増えやすいエビです。始めた時はブクブクなしで足りていても、増えるにつれて酸素を使う量も増えていきます。

『最初は5匹だったのに、気づいたらたくさんいる』ということもよくあります。数が増えたら、容器を分けるか弱めのブクブクを足してみてください。

ヤマトヌマエビは数を控えめに

ヤマトヌマエビは体が大きくなるぶん、同じ水の量なら入れる数を控えめにしておくのが安心です。

ヤマトヌマエビをエアレーションなしで飼う時は、水の量にゆとりを持たせ、水面が動いている環境を作ってあげましょう。

例えばこんな水槽ならどう考える?

比べる表を、よくある飼い方に当てはめてみます。自分の水槽に近いものを探してみてください。

よくある飼い方判断の目安理由
大きめの容器にミナミヌマエビを少しなしでも始めやすい水の量にゆとりがある
小さな容器にミナミヌマエビがたくさん弱めに付けるか分ける数が多く酸素を多く使う
水草の多い水槽にヤマトヌマエビ夜だけ弱めに付ける考え方もある夜は水草も酸素を使う
夏に窓ぎわへ置いた水槽付けると安心水温が上がり酸素が減る
補足

ヤマトヌマエビは、水槽のコケを食べる役として入れられることも多いエビです。コケ取りのために数を多めに入れたくなりますが、ブクブクなしの水槽では、まず少ない数から始めて様子を見てみてください。

水草は昼と夜で働きが変わる

テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、水草は昼間は酸素を作るものの、夜間は呼吸をするため酸欠になってしまうこともあると説明しています。

エビは水草の上で過ごすことが多いので、水草を入れたくなりますよね。ただ、入れすぎると夜に酸素を使う側に傾くので、量はほどほどにしておきましょう。水草と酸素の考え方は水草水槽のエアレーションで紹介しています。

ヌマエビをエアレーションなしで飼う条件チェック

ヌマエビをブクブクなしで飼いたい時に、確かめておきたい条件です。

ヌマエビをエアレーションなしで飼う時の確認
  • 水の量に対して、エビや魚の数が少なめ
  • フィルターの排水などで、水面が少しでも動いている
  • 夏に水温が上がる場所に置いていない
  • 水草が多すぎず、水面をふさいでいない
  • 朝、エビが水面近くや水草の先に集まっていない

全部に当てはまれば、なしでも始めやすい状態です。1つでも外れていたら、弱めのブクブクを足すことを考えてみてください。

水面を動かすだけでも違う

テトラは、外掛けや上部フィルターの排水口を水面近くに付けると、ほどよく水面が揺れて酸素の補給になると説明しています。

ブクブクの泡は入れたくないけれど、ろ過フィルターはある、という水槽なら、排水で水面が揺れているかを見てみてください。

屋外の容器で飼う時

屋外の睡蓮鉢などで、メダカといっしょにヌマエビを飼っている方も多いですよね。

岡山理科大学の解説では、昼は水草や植物プランクトンの光合成で水中の二酸化炭素が減り、夜は生き物の呼吸や底の分解で二酸化炭素が増えると説明されています。屋外の容器では、昼と夜で水の中の様子が大きく変わるんです。

夏は日差しで水温も上がるので、すだれなどで日よけを作り、朝の様子を見ておくと安心です。

ブクブクに集まるのはどうして?

『エアレーションを入れたら、ヤマトヌマエビが泡の近くに集まってくる』という声もよく聞きます。

泡の近くは水がよく動く場所です。ただ、集まる理由はエサや居心地などいろいろ考えられるので、集まること自体を酸素不足と決めつける必要はありません。見分け方は金魚やメダカがブクブクに集まる理由が参考になります。

様子を見直したいサイン

エビが水面近くに集まって、じっとしていることが続く時は、水温や水の汚れを確かめてみてください。夏の暑い時期は特に、朝の様子を見ておきましょう。

付けるなら:エビの水槽の泡の強さと道具

ヌマエビのエアレーションを付けるなら、泡は弱めから始めるのが基本です。

エビの水槽で使いやすい道具を、それぞれの特徴で比べてみます。

道具特徴向いている水槽
エアストーン泡で酸素を足す酸素を足したいだけの水槽
投げ込み式フィルター泡を出しながら、ろ過もできる小さめの水槽
スポンジフィルター吸い込み口がスポンジでおおわれている小さな子エビがいる水槽

水作の投げ込み式フィルター「水作エイトコア ミニ」は5L以下の水槽用とされ、別途エアポンプが必要です。投げ込み式の仕組みと使い方は投げ込み式フィルター(ブクブクフィルター)で紹介しています。

エビの水槽で使うエアストーン・投げ込み式フィルター・スポンジフィルターの特徴を比べた図解
エビの水槽にブクブクを付ける流れ
  1. エアーポンプは水面より高い位置に置く
  2. 調整バルブを付けて、泡の量を絞れるようにする
  3. 泡を出す道具は水槽の端に置く
  4. 弱めの泡から始め、エビや魚が流されていないか見る

メダカといっしょに飼う時

ミナミヌマエビはメダカといっしょに飼われることが多いですよね。キョーリンは、メダカは水の流れが苦手なので、流れが弱いものを選ぶよう案内しています。

メダカとエビの両方にやさしいのは、泡を絞った弱めのブクブクです。チェリーシュリンプなど色のきれいなエビの水槽の考え方はシュリンプ水槽のエアレーションで紹介しています。

よくある相談:ヌマエビのブクブクの声

ここでは、ネットの相談サイトに寄せられているヌマエビのエアレーションにまつわる声から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 ミナミヌマエビはエアレーションなしで飼える?

ミナミヌマエビはエアレーションなしで飼えるのか、飼えるならどうすればいいか、という相談です。

なしで飼われている例はあります。水の量に対して数を少なめにし、水温が上がりにくい場所に置き、水面が動く環境を作るのが基本です。

回答のポイント

迷った時は、弱めのブクブクを付けておくと安心です。泡を絞れば、エビが流されることもほとんどありません。

相談2 ブクブクなしのメダカ水槽にミナミヌマエビを入れたい

メダカは止水が好きなのでエアーも濾過もない水槽に、ミナミヌマエビを2匹入れても大丈夫か、という相談です。

メダカが少なく、エビも2匹なら、数の面ではゆとりがあります。ただ、エビの数が増えてきたら、条件を見直すタイミングです。

『メダカのためにブクブクを入れたくない』という時は、泡を最小まで絞って端に置く方法もあります。メダカをなしで飼う条件はメダカはエアレーションなしで飼える?で紹介しています。

相談3 ミナミヌマエビとヤマトヌマエビ、エアレーションの考え方は違う?

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの違いについての相談もあります。

「どちらもエアレーションなしで大丈夫ですか?」
「どちらも条件しだいです。ヤマトは体が大きいので、数を控えめにしましょう」

違いを数・水草・水温で見たい時は、この記事の比べる表を見返してみてください。ほかにブクブクなしで飼える生き物はエアレーションなしで飼える魚・エビで紹介しています。

相談4 12Lの水槽にメダカ4匹とミナミヌマエビ5匹、ブクブクは要る?

12Lほどの水槽でメダカを4匹飼っていて、新たにミナミヌマエビを5匹入れた、エアレーションは要るか、という相談です。

テトラは、メダカ1匹に必要な水の量は一般的に1リットルと言われていると紹介しています。メダカ4匹なら、12Lの水槽はまだゆとりがある計算です。

エビが加わっても、すぐに足りなくなるとは限りません。ただ、ミナミヌマエビは数が増えやすいので、増えてきたら弱めのブクブクを考えてみてください。

よくある質問

ヌマエビのブクブクは、夜だけ回してもいいですか?

水草が多い水槽では、夜に酸素が減りやすいので、夜だけ回す使い方も考えられます。泡は弱めにしておきましょう。

屋外でミナミヌマエビをエアレーションなしで飼えますか?

水の量が多く、数が少なければ、なしで飼われている例もあります。夏は日差しで水温が上がるので、日よけを作り、朝の様子を見てあげてください。

エビの水槽でブクブクの音が気になる時は?

泡を少し絞る、ポンプの下に柔らかい敷物を置くといった工夫で、音は小さくしやすくなります。布をかぶせると熱がこもるので、おおわずに工夫してみてください。

エアレーションを付けると、小さな子エビが吸い込まれませんか?

エアストーンだけなら吸い込む仕組みはありません。フィルターを使う時は、吸い込み口がスポンジでおおわれたスポンジフィルターを選ぶと安心です。

まとめ

ミナミヌマエビもヤマトヌマエビも、条件しだいでエアレーションなしでも飼われている生き物です。

ただ、根拠のある資料が少ないので、数・水草・水温を見て、迷ったら弱めのブクブクを付けておくのがおすすめです。

この記事の要点
  • ヌマエビは呼吸の資料が少ないため、気をつける側で考える
  • ミナミヌマエビは数が増えたら見直す
  • ヤマトヌマエビは体が大きいので数を控えめに
  • 水草は入れすぎず、夏の高水温に気をつける
  • 付けるなら泡を絞り、水槽の端に置く
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次