グッピーのエアレーション|なしで飼える?稚魚がいる水槽の泡

グッピーと稚魚が泳ぐ水草水槽と、端から弱い泡が上がるスポンジフィルター

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『グッピーってエアレーションなしでも飼えるの?』『稚魚が生まれたけど、泡で流されないか心配』と迷っていませんか。

結論から言うと、グッピーのエアレーションは、フィルターで水面が動いていて匹数が控えめなら、なしでも飼える水槽はあります。ただ、稚魚がいる水槽では、泡の強さと吸い込みに気をつけた付け方が大事です。

この記事では、親魚だけの水槽と稚魚がいる水槽に分けて、判断の目安を表でお伝えしますね。

目次

グッピーはエアレーションなしで飼える?先に結論

先に結論

グッピーのエアレーションなしの飼育は、フィルターの排水で水面が揺れていて、水量に対して匹数が多すぎない水槽なら成り立ちます。匹数が増えた時や、水温が高くなる時期は、ブクブクを足しておくと安心です。

『フィルターがあるのに、ブクブクも要るの?』と思いますよね。

実は、フィルターが酸素の補給になるかは、排水が水面を揺らしているかどうかで決まるんです。テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)は、シャワーパイプを水面近くに取り付けると「ほどよく水面が揺れて酸素の補給になります」と説明しています。

水槽の状態酸素の入り方エアレーションの考え方
フィルターの排水で水面がよく揺れている水面から入れ替わるなしで様子を見てよい
フィルターはあるが水面がほとんど動かない補給がゆっくり弱めの泡を足す
稚魚が育って匹数が増えた使う酸素が増える泡を足すか、水槽を分ける
水草が多く、夜も消灯している夜は水草も酸素を使う夜も止めずに弱く回す

コトブキ工芸は、エアーポンプは「水槽にたくさん魚が入っている場合や、夏場の高水温で溶存酸素が少ないとき」に使うものと案内しています。グッピーは数が増えやすい魚なので、この「たくさん」に近づいていないかを時々見てあげましょう。

エアレーションの基本はエアレーションとは?で紹介しています。

なしで飼う時に見ておきたいサイン

キョーリンは、魚が水面近くで口をパクパクする時は、水量に対して数が多く酸素が不足していると考えられる、と説明しています(金魚の場合の説明)。グッピーの水槽でも同じ見方ができます。

エアレーションなしで様子を見る時のチェック
  • 朝の消灯明けに、水面でパクパクしていないか
  • フィルターの排水口の近くにばかり集まっていないか
  • 水面に油膜が張っていないか
  • 匹数が増えて、水槽が手狭になっていないか

親魚だけの水槽と稚魚がいる水槽、泡の強さと吸い込みの注意

ここが大事なところです

同じグッピーの水槽でも、親魚だけか稚魚がいるかで、エアレーションの付け方は変わります。親魚は少しの水流なら平気ですが、稚魚は泡の流れやフィルターの吸い込みに巻き込まれやすいんです。

『稚魚が生まれたら、エアレーションは止めたほうがいいの?』という方も多いはずです。

止める必要はありません。泡を弱くして、吸い込まれにくい形にすれば、稚魚がいる水槽でも使えますよ。

水槽のタイプ泡の強さ吸い込みの注意向いている道具
親魚だけの水槽中くらいまで特になしエアストーン・投げ込み式フィルター
親魚と稚魚が一緒の水槽弱めフィルターの吸水口にスポンジを付けるスポンジフィルター・調節バルブ
稚魚だけを分けた容器ごく弱く吸水口のある機材は避ける調節バルブ付きのエアストーン
産卵箱・隔離ケースポツポツ程度水の出入りがあるか確かめる外側から弱い泡
親魚だけの水槽と稚魚がいる水槽で、泡の強さと吸い込みの注意を分けて整理した図解

稚魚の水槽はスポンジフィルターが使いやすい

スポンジフィルターは、エアーポンプの泡で水を持ち上げて、スポンジで水を吸い込むしくみのろ過器です。吸い込み口がスポンジなので、稚魚が吸い込まれにくいんです。

神畑養魚は、スポンジフィルターは「吐出パイプの先端が水面以下になる位置で使用するのが適正」と説明しています。

GEXのロカボーイも、エアーポンプで動く水中フィルターで、「酸素供給用として他フィルターの補助用としても」使えると案内されています。投げ込み式のしくみは投げ込み式フィルターでくわしく紹介しています。

産卵箱や隔離ケースの中は水が入れ替わる?

水槽の中に浮かべる産卵箱や隔離ケースは、稚魚を守れる反面、ケースの中の水が動きにくいことがあります。

ケースの側面の穴やすき間から水槽の水が出入りしているかを、時々確かめてみてください。水槽の端で弱い泡を出しておくと、ケースのまわりの水がゆっくり動き、中の水も入れ替わりやすくなりますよ。

補足

ケースのすぐ下で泡を出すと、ケースの中まで強い流れができることがあります。泡はケースから少し離した場所に置くのがおすすめです。

稚魚の育て方とエアレーションの考え方はメダカの針子・稚魚のエアレーションも参考になります。

グッピーの水槽にエアレーションを付ける手順

先に結論

グッピーの水槽に泡を足す時は、調節バルブで弱めから始めて、水槽の端に置くのが基本です。グッピーが泡を避けずに泳げるかを見ながら、少しずつ合わせましょう。

『泡の強さって、どれくらいがいいの?』と迷いますよね。

数字より、グッピーの泳ぎ方を見るのがいちばん確かです。次の順番で進めると、強くしすぎずに済みますよ。

グッピー水槽にやさしく泡を足す手順
  1. エアストーンかスポンジフィルターを、水槽の端に置く
  2. エアーポンプとの間に調節バルブ(コック)を入れる
  3. バルブをほぼ閉じた状態から、少しずつ開けて泡を出す
  4. グッピーが泡の近くを避けずに泳げるか、半日ほど見る
  5. 稚魚が流されるようなら、さらに絞る

GEXは、エア調節バルブを「メダカ等の強い水流が苦手な魚に最適」と説明しています。グッピーの稚魚がいる水槽でも、泡を細かく絞れるので重宝します。

泡の量の目安はエアレーションの強さ、バルブの使い方は調整バルブの使い方で紹介しています。

グッピーの水槽に調節バルブを入れて、弱めの泡から少しずつ合わせる手順を示した図解

底面フィルターと組み合わせる方法

底面フィルターも、エアーポンプでも動かせるろ過器です。底砂全体から水を吸うので、吸い込む力が一か所に集まりにくいのが特徴です。

つなぎ方は底面フィルターとエアーポンプにまとめています。

ヒーターを入れたグッピー水槽は酸素が減りやすい?

先に結論

グッピーは熱帯魚なので、ヒーターで水温を保つ水槽が多いはずです。水温が高いほど水に溶ける酸素は少なくなるので、夏や水温を上げている時は、エアレーションを足す意味が大きくなります。

『ヒーターと酸素って関係あるの?』と思うかもしれませんね。

実は、関係があるんです。JIS K 0102:2016の表(淡水・1気圧の飽和値)では、水に溶ける酸素の量は20℃で9.09mg/L、26℃で8.11mg/L、30℃で7.56mg/Lです。

テトラは、熱帯魚の適温は種類によって違うとしつつ「26℃前後を意識して設定しましょう」と案内しています。

時期・状態酸素の溶けやすさエアレーションの考え方
春・秋でヒーターが26℃前後を保つふつう匹数しだいで、なしでもよい
夏で室温が上がり、水温も上がる溶けにくい泡を足し、夜も止めない
水温を高めに設定している溶けにくい弱い泡を常に入れておく

コトブキ工芸は、ヒーターやサーモスタットは水温を上げることはできても、下げることはできないと説明しています。夏の水温対策は、部屋の温度の管理と合わせて考えてみてください。

「夏になったら、急に水面に集まるようになったね」

「水温が上がって酸素が減ってるのかも。泡を足しておこう」

停電の時に備えておくと安心

ヒーターもフィルターも電気で動くので、停電すると水が動かなくなります。

例えば、水作のmobileAir1000 USBstyleは、4000mAhのモバイルバッテリーで約15時間の連続使用ができると案内されています。GEXのアトム5は単3電池2本で約8時間です。

停電への備えメーカーの表示の例
USB式ポンプ+モバイルバッテリー4000mAhで約15時間(水作 mobileAir1000)
乾電池式ポンプ単3電池2本で約8時間(GEX アトム5)
充電式ポンプ停電で自動切替の機種もある(コトブキ オキシー)

熱帯魚の水槽の酸素と水温の考え方は熱帯魚のエアレーションでまとめています。

グッピーのエアレーションについて知恵袋によくある相談

先に結論

知恵袋では「エアレーションなしで飼うのは無理?」「濾過機だけで足りる?」「稚魚を隔離したら泡は要る?」という相談がよく読まれています。どれも、水面の動きと匹数、稚魚の有無で答えが変わります。

ここでは、グッピーのエアレーションについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「グッピーをエアレーションなしで飼うのは無理?」

とても多く読まれている、いちばん基本の相談です。

無理ではありません。フィルターで水面が動いていて、匹数が控えめなら、なしで飼っている水槽もあります。ただ、グッピーは数が増えやすいので、増えてきたら泡を足すか、水槽を分けることを考えましょう。

「今は濾過機だけ。エアレーションも必要?」

フィルターだけで飼っているけれど、ブクブクも足すべきかという相談です。

まず、フィルターの排水が水面を揺らしているかを見てください。排水が水中に向いていて水面がほとんど動かないなら、排水の向きを水面近くにするか、弱めの泡を足すと酸素が入りやすくなります。

「稚魚を隔離する時、エアレーションはしたほうがいい?」

生まれた稚魚を別の容器に分ける時、泡は要るかという相談です。

稚魚だけの容器でも、水が動かないと酸素の補給はゆっくりになります。ごく弱い泡を容器の端に置き、稚魚が流されない強さに絞ってあげましょう。

「エアレーションしているのに、水面でパクパクする」

ブクブクを入れているのに、グッピーが水面で口をパクパクさせている、という相談です。

泡があっても、水温が高い、水が汚れている、匹数が多すぎる、といった条件が重なると、酸素が足りないことがあります。まず水温計と水の汚れを確かめて、水換えの間隔も見直してみてください。

キョーリンは、熱帯魚の水換えを週1回、1/3〜1/2ほど、カルキを抜いた水道水を水温を合わせて使うよう案内しています。

「ポンプの代わりに、酸素が出る石のようなもので代用できる?」

エアーポンプを使わずに、水に入れておく酸素の出る商品で代わりにできるか、という相談です。

こうした商品は、製品ごとに使える水量や時間の目安が違います。使うなら説明書の目安に従い、ふだんの飼育では、泡の量を調整できるエアーポンプのほうが扱いやすいですよ。

よくある質問

グッピーにエアレーションは必要ですか?

フィルターで水面が動いていて匹数が控えめなら、なしでも飼えます。匹数が増えた時や夏場は、弱めの泡を足しておくと安心です。

グッピーの稚魚がいる時、エアレーションは止めたほうがいいですか?

止める必要はありません。調節バルブで泡を弱くし、吸い込み口がスポンジのフィルターを使うと、稚魚が流されにくくなります。

グッピーのエアレーションは夜も回したほうがいいですか?

水草が多い水槽では、夜は水草も酸素を使うので、弱く回し続けるのがおすすめです。

稚魚がいる水槽で、外掛けや外部フィルターを使っても大丈夫ですか?

使えますが、吸水口にスポンジを付けるなどして、稚魚が吸い込まれないようにしておきましょう。排水の勢いが強い時は、向きを壁に当てて流れをやわらげます。

停電でポンプが止まった時はどうすればいいですか?

乾電池式やUSB式のエアーポンプがあると、停電の間も泡を出せます。ふだんから1台用意しておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • グッピーは、水面が動いていて匹数が控えめなら、エアレーションなしでも飼える
  • 匹数が増えた時や水温が高い時期は、泡を足しておくと安心
  • 稚魚がいる水槽は、泡を弱くして吸い込みにくい道具を選ぶ
  • 調節バルブで弱めから始め、グッピーの泳ぎ方を見て合わせる
  • 水温が高いほど水に溶ける酸素は少なくなる
エアレーションドットコム

エアレーションドットコム 編集部

水槽のエアレーション(ブクブク)について、必要かどうかの判断、エアーポンプやエアストーンの選び方と使い方、メダカ・金魚・熱帯魚・エビなど生き物ごとの考え方を、公的機関とメーカーの公開情報をもとにやさしく整理しているサイトです。 公式サイト

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